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お題シリーズ5

ハッピーバースデー 二回

作者: リィズ・ブランディシュカ
掲載日:2022/09/19



 今日は、今年二回目の誕生日だ。


 一年の中で、うまれてきてありがとう、の日が二回もあるなんてとっても贅沢。


 普通なら一回だけのそれが二回訪れるのだから、思いっきり満喫しないと損だわ。


 私は、用意されたケーキを見て、笑顔を浮かべた。


 ケーキに立てられたロウソクの数は、一回目の誕生日の時と同じ十本。


 私は、それらのロウソクに灯った火を一思いにふきけす。


 そして、きりわけられたケーキにフォークをつきたてる。


 美味しい。


 でも、このケーキは私の好みのケーキじゃないのよね。

 ショートケーキだから。


 そこが一回目の時と違う所。

 一回目はチョコだった。

 私はチョコレートのケーキが好きだから。


 私はケーキをもぐもぐほおばりながら、問いかけた。


「どう、おいしいかしら?」


 お姉さんをイメージした大人びたセリフで。


 すると、私の口からまた言葉がもれた。


「うん、ショートケーキおいしいよ!」


 今度は、子供っぽいセリフだ。


 私は「それなら、良かったわ」と再び喋る。


 この誕生日会、双子の妹も喜んでるみたい。






 私達は生まれた時、双子だった。


 私が姉で、もう一人が妹。


 日付をまたいで生まれたから、ちょっと珍しい双子かもしれない。


 けれど、妹は生まれてからすぐに亡くなってしまった。


 本当ならそこでさよならのはずなんだけど、なぜか妹の魂は私の中に宿ってしまったようだ。


 それ以来、私は妹の魂と一緒に生きている。


 だから、誕生日が年に二回やってくるのだ。


「来年もまたお祝いしようねお姉ちゃん!」

「ええ、そうね」



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