表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/8

念願叶い行く場所は

「女の子が好きだからこそ、こういう格好をして理解を深めたいのさ」

 嬉しそうに先輩は話す。

「え、えーと……」

 その一方で、たじろいぐオレ。

(つまり先輩は男の子でオレも男の子だからオレは男の子が好きになったってこと?)

 混乱しているのか、オレの目は回っている。

「天気も良いし、お茶にでも行こうか」

 先輩が話しかけても、オレは沈黙を保つ。

 パニックに陥っている様子が見て取れる。

「喉乾いちゃってさ、そうだ、のど飴食べる?」

 お気軽に話す先輩にカチンときたのか、オレの体は震えだす。

「そんなに……」

「あった。あった。ミカンとイチゴとサクランボ、どれが食べたい?」

「そんなに喉乾いたなら、これでも飲んでろ!」

 震えた声でオレは叫ぶと、薬瓶の蓋を開け、先輩の口に投げ入れる。

 泡立った液体が先輩の口に流し込まれていくのを見て、オレはその場を後にした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ