凛の過去①
初投稿です。
読みにくい文章もあると思いますが、
お手柔らかにお願いしますm(*_ _)m
「や、やめて…返して!」
小学校からの帰り道。凛が1人で帰っていると、4人の男子が凛の手提げ袋を奪い取った。
手提げ袋には、ネコの顔がデザインされていて、凛のお気に入りだった。
4人の男子は、まるでキャッチボールをするかのように、凛の手提げ袋を投げ合って楽しんでいた。取り返そうとするが、背の低い凛には届かない。
1人の男子が池の方へ手提げ袋を投げた。手提げ袋は宙を舞い、池に落ちる。水分を含んだ手提げ袋は、ゆっくりと沈んでいく。凛は、急いで池の方へ走った。
4人の男子も顔を見合わせ後を追う。
池の周りには柵が立っているが、一部分だけは柵がなく、階段から降りられるようになっているところもある。
凛は階段を降り、落ちた手提げ袋を拾おうと池の中に手を伸ばす。
(あと少し…!)
凛が手提げ袋を掴んだ瞬間、後ろから強い力で押された。そのまま池の中に どぼんっと落ちる。
(どうしよう…沈んでる…!)
凛は泳げないのだ。バタバタしているうちに体力が無くなり、意識が薄れてきた。
男子の声が遠ざかっていくのを聞きながら、凛は意識を手放した。
ここまで読んで頂きありがとうございました!
次回も読んで下さると嬉しいです!