表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
359/361

第三百五十八話 カズキ、棚ぼたで邪神を倒す

「・・・・・・おろ?」


 間違いなく発動した【テレポート】。その結果を見たカズキは、どこかの流浪人みたいな声を出した。というのも――、


「邪神は何処行った?」


 と、カズキが疑問に思ったように、転移先には邪神の姿はなく、ドクズ・サイトウだけがその場にいたのである。


「・・・・・・なんだ!? この湧き上がる力は!?」


 だが、程なくしてその疑問は解けた。カズキの実験台になったドクズ・サイトウが、


「わかる! わかるぞ! この歴代最強の勇者、ドクズ・サイトウ様は! 宿敵である邪神を取り込み! 究極にして至高の存在になったのだ!」


 と声高々に叫んだからだ。


「どうやら奴の言う事は本当みたいだな。・・・・・・理由は分からないが」


 カズキはドクズ・サイトウの外見が全体的に黒っぽくなってるの()()を見て、そう判断した。

 邪神もドクズ・サイトウもカズキから見れば雑魚なので、そこしか違いが分からなかったからだ。  

 元々実力差が隔絶しているので、1+1が2になったところで大して脅威に思えなかったのがその理由である。


「まあそれは置いといて、問題は【テレポート】の方だ。間違えて転移先に何かがあった場合、あんな風に融合してしまうのなら、もう少し考えないといけないな。何か思いつくまでは、使用を控えるとするか」


 こうして初の試みであった【テレポート】の魔法の開発は、一時凍結される事になった。そうなると残っているのは、邪神の封印だけである。

 そう思ってドクズ・サイトウ+邪神の方を見ると、何故か剣を拾い上げているところだった。


「ククク・・・・・・。ここでお前達三人を始末すれば、邪神を討伐した功績は俺様だけの物になる! 更に言えば、俺様が邪神を取り込んだ事を知る者もいなくなるという訳だ! その手始めにまずガキ! お前から血祭りに上げてやる! この俺様の存在を進化させた功績に報いる為、念入りに嬲り殺してくれるわ!」

「うるせえ」


 何故か三人に勝てると思い込んでいるドクズ・サイトウの言葉をたった一言で斬り捨てたカズキは、飛び回る蝿を振り払う様な感覚で【ゲイボルグ】を叩きこむ。すると――


「ギャアアアアアア!」


 今まで魔法が効かなかったのが嘘の様に、至極あっさりと竜巻で出来た槍はドクズ・サイトウ+邪神をすり潰した。


「おお、魔法が効いた。成程、こうするのが正解だったのか。すり潰されたのに悲鳴が聞こえてくるのはちょっとしたホラーだけど」


 カズキはそう言うと、汚物は消毒とばかりに追加で【レーヴァテイン】を発動。これによって完全に灰になったドクズ・サイトウ+邪神は、一度目の滅びを迎えたのである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ