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四角関係、いえ、五角関係ですか?

当初の目的のストレージの購入は果たせたが、ユウカはそのまま、ガゼとカハ=レルゼルブゥアを伴って家に帰ることになった。邪神とは言え、少なくとも今目の前にいるそれは、話してみるとそんなに危険な印象はなかったから、家に招待することになったのだ。


しかしガゼは明らかに不満顔だった。無理もない。今でさえメジェレナというライバルがいるというのに、そこに邪神まで加わるというのでは、それは心中穏やかではいられないだろう。


『くそ~…、どうすりゃいいのよ…』


ユウカと並んで歩くカハ=レルゼルブゥアを少し後ろから忌々し気に睨むガゼだったが、実際に正対してみて自分が勝てるような相手ではないことは思い知らされた。力尽くでどうにかできるような問題ではないということだ。元よりそんなことを力で解決しようとするのがおかしいのだが、これまではいざとなれば力尽くでもという余裕があればこそなんとか気持ちの上では優位に立ててたつもりが、それが全く通用しない相手の出現に、混乱しているというのもあった。


死なない為に子供を残す必要もないここでは、同性婚も普通に行われていることである。<何をもって同性と言うか>というそもそも論にぶつかる場合もあるが、まあそこまで深く追及しても時間がかかるだけなのでここではさて置くとして、つまりガゼはユウカとそうなりたいと思っていたのだった。


だが一方のメジェレナは、実はそこまでは現時点では考えていない。より一層親しくなりたいとは思っているが、パートナーになりたいというのとはまた少し違っているのだ。


そこにカハ=レルゼルブゥアも加わるとなると、ますますややこしくなりそうだというのは確かだろう。


そんなことを悶々と考えている間に、ユウカのアパートに戻ってきてしまっていた。と、玄関前にいたのは一号室のマフーシャラニー・ア・キリオーノヴァ。キリオだった。


「あ、おかえりユウカ。今日も可愛いね。今から僕の部屋に来ない?。ヌラッカは仕事でいないんだ。でも、このことは内緒だよ」


と、相変わらずどうしてそんな言葉がスラスラ出てくるのかという誘い文句を並べながらウインクした。だがようやくそこでユウカの後ろにいる人影に気付いて、少し驚いた顔になった。そして唇を鳴らしながら、


「レルゼーじゃん。何?、君もユウカに目をつけたのかい?。でも残念だったね。僕が先約なんだ」


などと、なんでそんなに自信満々なのかさっぱり理解できないがとにかく自信満々の様子で言った。すると、とうとうガゼの堪忍袋の緒が切れて、


「おまえらふざけるなーっっ!!」


と顔を真っ赤にして怒鳴ったのであった。


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