表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/200

さあ、これでとりあえず必要なものが揃いました

リサイクルショップ<満天星>には、中古品だけでなく、型落ちの新品も並べられていた。もちろんそれもユウカなら無料で譲ってもらえるものだ。だから、電子レンジと、炊飯器と、オーブントースターという、食品用の家電についてはそこから選ばせてもらった。と言うかアーシェスが選んでくれた。でないとユウカにはまだそこまで言える度胸がなかったからだ。


それ以外の、ノートPCやスマホ、小さな本棚は中古品で済ませた。年中温暖なここでは、ユウカにとっては暖房器具も冷房器具も必要なかった。


「これだけでいいの?。もっとどんどん持ってってもらっていいんだよ」


キャサンドラがそう言ってくれたけれど、ユウカは、


「ありがとうございます。でもまだ何が要るのかよく分からないからこれでいいです」


と自分で言えた。これまでの彼女からすれば立派だと言っていいだろう。するとアーシェスがカードを取り出して、「これで」とキャサンドラに手渡した。エルダー権限で新しい住人の為にリサイクルショップから物品を購入したことを証明するための手続きである。これによってリサイクルショップには<書庫>から代金が振り込まれるのだ。さすがに個人的なおもてなしのレベルを超えるのでこういうシステムになっているのである。


とは言っても、金額的にはそんなに大したものでもない。ここでは中古品を引き取ってもらう時は原則として引き取り料もない代わりにお金がもらえるわけでもないので、販売価格も非常に低く抑えられているのだ。いや、むしろ、ここのリサイクルショップはあくまで中古品や処分品の仲介を行うところでしかないと言うべきか。だから品物の代金と言うよりは仲介手数料程度のものと言った方がいいかもしれない。


まあそういう細かい話はさておいて、ユウカは、アーシェスとキャサンドラにも手伝ってもらってそれらを荷車に積み込んで、リサイクルショップ<満天星>を後にした。


「じゃあ、また何か必要になったら気軽に来てね~」


そう言ってキャサンドラはにこやかに見送ってくれた。すごく親切な人だと感じて、ユウカはホッとしていた。


「さてと、これで部屋に戻って運び込めば終わりだね」


アーシェスに言われて、ユウカもいよいよなんだなっていう実感が改めてわいてくるのを感じていた。


自分でご飯を炊いて、コンロで料理をして、電子レンジも使って、朝はトースターでトーストを焼いて。まさしく一人暮らしそのものであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ