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遂にテレビをゲット。さっそくアニメを見まくります

まあ、そういうこともありつつも、ユウカは今日も仕事を無事に終えられた。アーシェスがそんな彼女を店の前で待っててくれた。


見ると、何か荷物を積んだカートを持ってるのに気が付いた。段ボール箱だったが、そこにはテレビの絵が描かれていて、テレビの箱だと思った。


ユウカがその荷物に気付いたことを察したアーシェスがにっこりと笑いながら言った。


「知り合いにちょうどテレビを買い替えた人がいて、ユウカのことを話したらあげるってことだったからもらってきちゃった。これで今日からあなたの部屋でもテレビが見られるよ。EIpodエイポッドを繋げばネットも見られるし」


その言葉にユウカは恐縮してしまって、


「あ、ありがとうございます!」


と深々と頭を下げていた。それを見たアーシェスが手を振りながら応える。


「いいっていいって、向こうも引き取り手を探す手間が省けて喜んでるし」


実際そうだった。リサイクルショップに持ち込むにしても自分で持っていく必要があるので、その手間が省けたというのもある。誰も損はしていない。


アパートに帰る途中で今日はラーメン屋に寄った。アーシェスがユウカを紹介してくれたからお代は結構ということになった。そこでもユウカは頭を下げた。


夕食も終えてアパートに戻って、さっそくテレビを設置することになった。電源とアンテナケーブルとを繋ぐだけだから、アーシェスに説明してもらいながらユウカは自分でそれを行った。リモコンを操作するとすぐにテレビが映った。ニュース番組だった。だが、ニュース番組と言っても内容は地域の情報が殆どで、事件報道は全く無かった。なにしろ、事件らしい事件がそんなに起こらないのだ。こういう日も珍しくない。


「アニメ専門のチャンネルもあるよ」


そう言われてさっそく切り替えてみた。すると、ユウカが地球で見ていたのとほとんど変わらない感じの、でもまったく初めて見るアニメが放送していた。内容は、三匹の神話生物を引き連れた女の子が神格を得るために宇宙を旅するという、どことなく西遊記を思わせるものだった。


「すごい!、なにこれ」


思わずそう声が漏れてしまった。


時間は三十分ほどで区切られ、番組と番組の間に短いCMが挟まれるというのも地球のそれによく似ていて見やすかった。なにより、言葉がちゃんと理解できるというのが助かる。


西遊記に似た内容のアニメの次の、本当は破壊神なのにぐうたらな性格が災いしてニートになってた青年が異世界に転生して個性的な女の子たちに囲まれながらその世界の破壊神である女の子を攻略するラブコメという少々盛り過ぎな内容のアニメには、ユウカはケタケタと笑いながら夢中になっていたのだった。


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