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ガゼの憤慨

しかし、何となく良かった良かった風で終わった今回の話だが、よくよく考えてみればキリオがヌラッカの気持ちも考えずにユウカにちょっかいを掛けたのが原因の筈である。それを考えれば全然、良かった良かったではないのだ。


ユウカはそれに気付いていなかったが、ガゼはそれに気付いていた。


『やっぱりあいつ、最低な奴じゃん!!』


と、内心、憤慨していた。さりとて、当のヌラッカがキリオを許してしまったのでそれ以上口出しする訳にもいかなかった。問題を蒸し返す程はガゼも幼くもないのだ。


ただし、このことについてはガゼもあまりキリオのことを言える立場にないと言えるだろう。と言うのも、実はガゼ自身、かつて男性と女性に対して二股をかけたという前科があったのである。


それは、ユウカと出会う数年前、ガゼは一人の男性と付き合っていた。その男性のことは確かに好きだったし、告白は向こうからだったが付き合い始めた頃は嬉しかったりもした。だが、付き合い始めると、何か違和感を感じてしまったのである。そう、この時点では彼女は自分が同性愛者寄りのバイセクシャルだと気付いていなかったのだ。


しかも、職場の本屋の常連の女性に対して恋愛感情を抱いてしまい、同性という気軽さからその女性に甘えてしまったのだった。性的な意味でも。


が、この話は実はここからが本番で、ガゼを通じて知り合った彼と彼女がお互いに殆ど一目惚れという形で恋に落ちてしまい、ガゼは結局、その両方にフられてしまったのであった。それだけではない。少々姑息ではあるが、その二人の間に娘的なポジションで収まろうと画策さえした。結局は失敗に終わったが。


とまあ、ガゼはその幼い外見に似合わず、肉食系と言うか恋多き女性だったという訳だ。


もっとも、今はユウカ一筋である。以前の失敗を反省したというのもあるが、とにかく今はユウカのことだけが好きだった。なので過去の経験は秘密にしている。彼も彼女も既に遠く離れた場所に引っ越してしまったから事情を知る者もいない。


それでも、いずれにしてもキリオのことをあまり強くは言えない筈なのだった。


でもまあ、また部屋に戻ってきてユウカの膝に座ってアニメを見始めると、キリオのことも忘れて彼女のぬくもりに包まれてそれに浸ったりもしたのだが。


だが今度は、


「ユウカ、お邪魔していい?」


と、七号室のメジェレナ・クヒナ・ボルクバレリヒンが顔を出す。仕事を終えて帰ってきたのだ。


「いいよ~」


不満げなガゼには構わず、ユウカはメジェレナを招き入れた。そして三人でアニメを見ることになったのだった。



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