星ぼし
掲載日:2013/05/27
たくさんの星が行き交っていた。
星は行き交い、地面や木、そして泉に当たった。
当たった場所ははぜて、砂ぼこりや木片、泉の水が舞った。
それはとても綺麗だった。それはとても醜かった。
私たちは穏やかだった。
私たちは一つの意識の下にいた。
迫り来る訳でもないただ自身の中にいる何かを、ただ漠然と眺めていた。
私たちは一つだった。私たちは一人だった。
星は私の隣の泉に当たった。
溢れでる泉の水を眺めながら、私は泉の表情を見た。
表情を見て私は不思議な気持ちを抱いた。
それは安らぎだった。それは虚無だった。
星は私にも当たった。
途切れ行く意識の中、私は様々な過去を思い出すこともできず、苦痛を感じながら思った。
これが死だろうか。生とはなんだろうか。
そして私は星になった。




