三話
当店のスープは「あっさり塩味」のみとなっております。
テーブルに塩、胡椒などは置いてありません。
また、調味料を持ち込んで味付け変えないでください。
ラーメン屋っぽいね。狂風師です。
家についても、俺の頭には疑問ばかりが残った。
しかし、考えても答えは出るはずもなかった。
テレビをつけて気を紛らわせようとしたが、あまり効果はなかった。
こうなれば、やるしかなかった。
足りないのは情報。
ならば来週。いや、いっその事、明日以降と考えた。
そこでもう一度話をしてみようと思った。
会えないかもしれないのに、なぜか会えると確信していた。
翌日。珍しく俺は朝からテンション高めだった。
午前の授業を適当に聞き流した後、学食で友人と昼ごはんを食べ、午後の授業をサボった。
授業をサボるのはいつもの事なので、友人も何も言ってこなかった、
俺はさっそく駄菓子屋へと向かった。
小学生、中学生、高校生なら学校に行っているはずだった。
駄菓子屋には来れないはずだった。
もしいたとすれば、あの子は大学生。
もしくは学校に行っていない。
そのどちらかしか考えられなかった。
駄菓子屋まで残り少しとなり、息を整えた。
一歩一歩、ややゆっくりと、進んでいった。
そして透明なガラス戸の向こう側に見えた。
いた。
いつもと変わらぬ白いワンピースを着て、いつもと変わらぬ場所にいた。
中に入ると、いつもと変わらぬ独り言も聞こえた。
何を買おうか迷うふりをしつつ、あの子の隣に立った。
あの子は俺の存在になんか気付いていない様に、駄菓子を見ていた。
俺もあの子が見ている方に目をやると、そこに置いてあったのは、爪楊枝で刺して食べるアレ。
さくらんぼ味、青リンゴ味、サイダー味のものを見ていた。
あれ美味しいよねあれ。
商品名が分からないけど、私は青リンゴ味が好きです。
そろそろ「あの子」の名前も決めないといけませんね。
日本人っぽい名前にするか、ジャンルがファンタジーなのでカタカナにするか。
どちらにするか迷ってます。
良い名前があれば、ぜひ感想に書いてください。そうすると嬉しいです。