自分を信じて
掲載日:2026/10/14
「おまえの剣には迷いがある」
師範が健斗の頭を竹刀で叩きながら言った。
「自分を信じることが大切だ。」
十年後。
健斗は大手ハンバーガーチェーンに就職した。
今日は「ポテトLが、ポテトMと同額キャンペーン」の日。
お客がみな、ポテトLを注文した。
健斗は、Lの大きさの箱に、Mの量のポテトを入れて販売した。
マネジャーが健斗に、もう少し量を増やすように言った。
健斗は一切、聞かなかった。
健斗はすでに、自分を信じていた。
「値段が同じなら、量も同じでなければならない。」
やがて、店に大量のクレームが押し寄せた。
客に揉まれながらも、健斗には一切、迷いがなかった。




