とにかく魔王クラス
また目を通して頂けたとは!
感謝感激です!
(キャラクターが多くて混乱すると思うので、纏めておきます!)
ヘリオス
⇒主人公のキルケ。魔王クラスのウィザード
フィレンツェ
⇒銀髪美少女。魔王クラスのウィザード
リエラ
⇒青髪ポニテのクルセイダー
アーレン
⇒ベテランプリーストのおじいちゃん
ローザ
⇒アーチェストの茶髪少年
ヴィオーラ
⇒ヒーラーの目隠れ金髪少女
異世界の地に降り立ったヘリオスは、とんでもない事に気がついた。「(これってまさか……)」まさか、とは思ったが、その通りだ。絶対魔王じゃない。もしも魔王がいたなら、周りは大騒ぎするだろう。が、しかし。大騒ぎどころか、平凡だ。「取り敢えず冒険者になるか…」魔王になるまで冒険者としてやっていこう、そう思い、ヘリオスはギルドへ向かった。
「ヘリオスさんですね。冒険者手続きをするので、こちらへどうぞ」受付のお姉さんに言われるとおりに受付をサラッと終わらせ、自分の実力を調べることとなったのだが……。「こ、これは!」「え、なんですか?」ヘリオスは不安になる。これで高ければいいのだが、低すぎてなれないとかだったらめっちゃ困る。「つ、強さが魔王クラスです!!」「(ここで魔王かよ……)」「な、なんの職業にされますか?」「えっと……じゃあ、ウィザードでお願いします」「わかりました!魔王クラスのウィザードですね!」お姉さんが大声で叫んだ。すると、周りは一斉にヘリオスを囲む。「お前……ガキに見えるが、魔王クラスなのかよ!」「凄いわね!私のパーティにおいでよ!」人々の波は徐々に押し寄せる。やばい、と思ったその時だった。「すみませーん!その子、うちの弟なんですー!」可憐な美少女が、ヘリオスを助けた。銀髪で、くるくるとした髪がお嬢様の様だった。「なんだ、そうだったのか、」と周りは面白くなさそうに引いて行った。「すみません、ありがとうございます」ヘリオスが礼を述べると、少女はこう言った。「いいんですのよ。困った時はお互い様ですから、」さっきとは違い、いかにもお嬢様の様な口調である。「あ、そうですか。……えっと、君の名前はなんて言うんですか?」ヘリオスが問いかけると、少女はこう答えた。「私は、フィレンツェと言いますの。冒険者ですわ」にこりと微笑まれ、ヘリオスのハートにぐさっと刺さる。「その……パーティメンバーって募集してますか?」「えぇ、募集していますわよ。今いるのは、ヒーラー(回復者)、プリースト(神聖魔法使い)、クルセイダー(聖騎士)、アーチェスト(弓使い)ですの」最初っからなかなかいい感じのパーティに入れそうである。「あ、魔王クラスウィザードって募集してますか?」「それはつまり、入ってくださる、という解釈で宜しくて?」「はい!」そしてヘリオスは、フィレンツェをリーダーとするパーティのメンバーとなったのだ。
俺がパーティの人たちとあったのは、その直後だった。
とある4人が、フィレンツェに向かって手を振っている。「あら?もう討伐は終わりましたの?」フィレンツェが訊くと、あたりまえ、という返事が帰ってきた。「……その人は誰だ?」剣を持った、青髪ポニーテールの女性が声をかけた。「あぁ、この方、魔王クラスのウィザードですのよ」「また魔王クラスですか…貴女に続いて、この人まで……」何故か呆れている様な姿を見て、ヘリオスは察した。フィレンツェが魔王クラスの何かで、めっちゃ強いということを。すると、剣を持った人がヘリオスに声をかける。「取り敢えず、自己紹介をするよ。私はリエラ。クルセイダーだ。」次に、弓を持った茶髪の少年が自己紹介をする。「僕はローザ。アーチェストをしているよ」少年は微笑んでヘリオスを見た。その次に、ステッキを持った、金髪目隠れ少女が自己紹介をする。「私はヴィオーラです。これでもヒーラーなの。よろしくね、」そして最後に、凝ったデザインのステッキを持った、優しそうなおじいちゃんが。「儂は、アーレンという。儂は長年プリーストをしてきた。よろしくな、少年」彼らの自己紹介が終わると、ヘリオスが挨拶をする。「俺は魔王クラスのウィザードです。駆け出しですが、よろしくお願いします!」爽やかな朝挨拶をかますと、アーレンが嬉しそうにこう言った。「そうか、それは嬉しいな。今、儂らのパーティに魔王クラスのウィザードが2人とはなぁ。ほっほっほ」優しそうな人達でよかったと、ヘリオスは思ったのだった。