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最強まおーさまのVRMMO  作者: どりーむちゃん
6/15

初ボス戦闘とまおーさま

とりあえずもう戦闘するしかないわけだが、さてどうしたものか。どうやらまだマザーフォレストベアー…長いな、母熊でいいや。母熊には見つかっていないようなので、考える時間はある。んー…ケルちゃん囮にして私が隠密とバックスタブ使って背後から急所である心臓を攻撃、その後は魔法使いつつ隙ができたら隠密とバックスタブで背後から急所攻撃かなぁ。今それぐらいしかできることないし。


「よし、じゃあケルちゃん。できるだけ派手に登場して母熊…マザーフォレストベアーのヘイト買ってくれる?で、ケルちゃんが囮になってる間に私が背後から奇襲するから。あと、私が合図したらまたヘイト買ってほしい。ああ、あと危なくなったら獄狼使っていいよ。できる?」

「わん!」


当然だ、とでもいうようにケルちゃんが鳴いた。流石である。よし、じゃあ仕掛けるぞ…。


「ケルちゃん、ゴー!」

「わぉぉぉぉぉん!」


ケルちゃんは大きく鳴きながら母熊に突進していった。母熊の方もケルちゃんに気付いたようで、迎え撃つ準備をしている。よし、今のうちに…隠密発動!速攻で背後に回るぞ。


ケルちゃんが相手をしてくれていたので難なく背後へ回れた。よし、それじゃ…


「怠惰、強欲発動。指定ステータス、STR。対象、マザーフォレストベアー。…バックスタブ!」

[[強欲]によりマザーフォレストベアーからSTRを50奪いました」




心臓へとヒット。クリティカルである。HPバーを見ると、体力が1割ほど削れていた。ケルちゃんは防戦に徹して全くダメージを与えてなかったので、おそらくこの攻撃だけで1割ほど削れたのだろう。これならなんとか勝てそうかな?


さすがに母熊も私に気付いたのか、熊と同じように爪を構えて私に突進してくる。まあそんな直接的な攻撃に当たるわけもなく、簡単に避けられた。ということで心臓を1突き、さらにケルちゃんもダークボールを母熊に当てていた。そういえば私も魔術使えるんだった、これから使お。


そんな感じに攻撃を繰り返し、3回目の隠密バックスタブでなんとか母熊の体力を5割まで減らした。これ、もしや案外楽勝?と考えていると、


「グォォォォォォォォ!」


と母熊が咆哮を上げた。すると、周りから普通の熊が8体出てきた。…まあ、そりゃ仮にもエリアボスだしね、こんな簡単に終わるわけないか。にしても厄介だなぁ…これどうしようか。んー…5体はケルちゃんに任せて、母熊と3体を私が受け持つ感じで行くか。


「ケルちゃん、獄狼使っていいから5体任せられる?時間さえ稼げればいいから。あとは私が何とかするよ」

「わん!」


了解だ!と言うように吠えてくれた。よし、じゃあ私もいっちょやりますか。


「傲慢発動」


傲慢も使ったし、やったるぞぉ。


まずはいつの間にか移動してた熊が別方向から3体同時に突進してきた。最小限の動きで突進をかわす。しかし、当然それだけでは終わらず爪を使ってこちらを攻撃してくる。ええい、地味に連携してんのうざいし粘着してくるから攻撃に移れない…。


爪をかわすのに集中しているとなんと母熊がいつの間にか後ろに立っていた。あ、これまず


「いったぁ!痛覚設定30%だからそこまで痛くないないけどさ!」


ステータスを開いてHPを確認。残り70か…。太陽もあるしこれもうダメ…太陽?そうだ!もうちょっとで月が出る!そしたらステータスが2倍になるからだいぶ強くなる!活路が見えた!


よし、そうと分かれば後は月が出るまで耐久するだけだ。やるぞ!


突進してくる熊をいなし、爪をかわし、母熊の位置を逐一確認して回避、蹴りをかわして、爪をいなして…

そんなことを繰り返していると、何故か急に体が軽くなり力がみなぎった。月が出たんだ!攻勢に出るぞぉ!


…と、その前にケルちゃんの方見とこう。ということでケルちゃんの方を見ると、獄狼を発動したのかなんかケルちゃんが赤いオーラを纏って無双していた。…うん、大丈夫そうだね。よっしゃ、やるぞ!


さっきからかわし続けていた爪を切り裂き、熊の首を切る。周りの熊と母熊が驚いた気配がする。ふっふっふ、戦場で呆けるなんて死にたいって言ってるようなもんだぜー?


ということで呆けている熊2匹を瞬殺。母熊の方を見ると、既に正気に戻っており子であろう熊を倒した私を憎々しげに見ていた。突進をしてきたのでかわして隠密を発動させる。母熊はいきなり私がいなくなったことに困惑して周りを見ている。よし、今だ!


「バックスタブ!」


バックスタブを発動させながら心臓に短剣を突き刺す。HPバーを見てみると、体力1割以下を示す黄色になっていた。よし、これ勝てるぞ!


しかし、エリアボスはそんなに甘くなかった。


「グ…グォォォォォォォォ!!!」


母熊は大きい声で叫ぶと、赤いオーラを身にまとった。所謂発狂状態という奴だろうか。間違いなくステータスが強化されている感じなので、警戒してどんな速さでも攻撃を回避できるように短剣を構え──────


次の瞬間、私は木に打ち付けられていた。…なにあれ、早すぎるでしょ。目で追うのがやっとだった。これは本格的にまずいかもしれない。ケルちゃんの方を見てみる。…獄狼を発動している間に1体倒せはしたようだが、獄狼が切れて苦戦している。増援は期待できなさそうだ。()()()はあんま使いたくないし…不安だが、使うしかないか。


「憤怒、発動!」


発動した瞬間、私の体がとんでもない速度で勝手に動き出した。おそらくこれが状態異常「狂乱」だろう。体の支配権が奪われるというのは何とも不思議な感覚だ。攻撃も単調になっているし、回避もあまりできていないが、それを補って余りあるほどのステータス強化。やはりユニークスキルというのはすごいな…。


うーん…でも、このままだと負けそうだな、こっちのHPの減りが早い。…母熊に隙ができそうなところで憤怒を切って隙を作り、そこを刺せば行けるか…?いや、やるしかないか。


隙を伺っていると母熊が大きく爪を振りかぶった。よし、ここだ!憤怒、解除!


咄嗟に体を動かし、バックステップで爪を回避する。すると母熊は私がいた場所に倒れ込んだ。よし、いける!


「てやぁっ!」


母熊に接近し、その頭に短剣を突き刺そうとして──────


──────母熊が、腕を振り上げた。


「どぁぁぁぁぁっ!?あぶなっ!?」


あっぶな!すっごいギリギリだったわ。反応できてよかった…どんな執念よ…。ふう、さっさととどめさすか…あ、一応隠密発動しとこ。


「はい、終わりと…しまんないなぁ」


[エリアボス:マザーフォレストベアーを倒しました。]

[種族レベルが上がりました]

[種族レベルが一定に達しました。ボーナスポイントを割り振ってください]

[職業レベルが上がりました]

[ケルちゃんのレベルが上がりました]

[エリアボス討伐報酬を獲得しました]

[エリアボス初討伐報酬を獲得しました]

[エリアボス初ソロ討伐報酬を獲得しました]

[称号[孤高の吸血鬼]を獲得しました]

[称号[北の森の初攻略者]を獲得しました]

〖プレイヤーの皆様にお伝えします。北の森のエリアボス:マザーフォレストベアーがプレイヤー:マオによって初ソロ討伐されました。以後マザーフォレストベアーは弱体化します〗


「か、勝ったぁ…」


しまんなかったけどなんとか勝てた…。疲れが一気に出て思わず地面に大の字で寝っ転がってしまう。あー、これから街に戻らならきゃなのか…ケルちゃんに乗って帰れないかな…ってそうだ!ケルちゃんはどうなったの!?


ケルちゃんがいた方を見てみると、ケルちゃんも疲れたのか地面に寝っ転がっていた。熊は母熊を倒した時に消えた様である。よかったぁ…。無事だったのか。よし、指輪の中に戻しとこ。収納っと。…で、帰ってさっさとログアウトしたいけどもう大分疲れちゃったしなぁ…休憩してから帰ろ。


そう思い地面に大の字のまま寝っ転がっていると、急に後ろから熊の鳴き声が聞こえた。振り返ってみると、そこには爪を振り上げた熊がいて──────


──────私は、初めて死に戻りを経験した

みんな戦闘描写よく書けんなぁ…って思ってます。文才ほちい

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