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エッセイ

トイレの電球を買い替えた

作者: HOT-T

 トイレの電球を買い替えた。

 たったそれだけの事である。


 えっ、何でそれがエッセイにとかなるだろうがきちんと考えてはいる……恐らく。


 実の所トイレの電球が切れたのは半月前の事なのだ。

 玄関の証明が明るいのと一人暮らしなので特に支障なく生活できていた。

 ヤマダ電機が徒歩5分の所にあるので買いに行くのは簡単な事だ。

 何なら車でスーパーへ行った帰りなどに寄ったって構わない。

 駐車場も広いし私は駐車した場所から多少遠くても気にしない人間だ。


 それなのに、たったそれだけのことが億劫で仕方が無かった。

 ともかく最近は忙しさと疲れで色々な事が嫌になっていた。


 かろうじて洗濯は好きなのと必要だからきちんとやっていたがここ数日は溜めてはコインランドリーというパターンだ。

 これはマズイ。


 ということで一念発起して電球を買いに歩いた。

 それにしてもとんでもない一念発起もあったものだ。


 久々に歩くとたとえ5分でも疲れる。

 自分の体力はこれ程までも落ちていたのかと驚かされる。


 そうして電球を買いに行ったわけだが何と配置換えで電球が思った所にない。

 少し探したが見つからず仕方が無いから近くの店員に尋ねるも『いやぁ、僕は応援できた店員なんでちょっと……』と言われてしまう。

 ちょっとイライラしてきた。

 ならわかる人呼んで来いよと思ったが短気なので何も言わずまた探し出す。

 そうして電球の棚をようやく見つけたはいいがどれを買えばいいかわからない。

 一応、切れた電球は外して持ってきたが詳しくないものからすればマジでわからない。

 再度ストレスが溜まっていく。

 

 しばらく考えていると女性の店員さんが声を掛けてくれたのでどの電球にしたらいいかわからないと伝えると親切に教えてくれてあっさりと解決したでは無いか。

 何だかちょっとストレスが軽減された気がする。

 

 そうして電球を買って帰り付け替えると何だか活力が湧いてきた。

 多分電球を変える心の余裕しかなかったのがそれを果たすことで気持ちとしても前に進める様になったのだろう。

 

 久々に食事も2品以上作り何だか満ち足りた気分だ。

 相変わらず治りもしない腱鞘炎と変な所で跳ねてタイプミスする左腕に悩まされてはいるが何か小さなことでも滞っていることを片付けると心の持ちようも変化するものだ。

 そんな事を感じたある日の出来事だった。

 

 

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― 新着の感想 ―
[良い点] 立派なエッセイです!!! [一言] 何かを達成して得られる満足感って、ありますよね。 たらこは休日に草むしりとかをすると、すごく満足する感じです。
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