規制
僕は、戦後の拡大造林に不備があることを知った。他の種を雑木と言って、当時、売れる木である一種(1しゅ)の森を作ったことです。当然、花粉症になってしまうよね。杉という種だらけ、桧という種だらけだから。(種とは生物分類学の単位)
といって、桧や杉を非難をするのはいけないと思っています。他の種でも同じようなことをすると、同じ結果になるからね。そこで、僕は同一種による造林を禁止する法律案を作り、閣議に出した。閣議決定は簡単に為されて国会の審議に入った。
委員会は環境で、僕は提案をしたんだから、趣旨の説明と野党の質問に答える役目をするんです。与党の中は誰でも説明できるんだ。もう1つは、花粉症と言うことを禁止する法律案です。
2つの法律案は人間と物という二元論(人間以外の生物は物であるという考え方)では、出て来ないんだけどね。(幸いにして)そういった考え方ではないから出来るんです。
まあ、僕の趣旨説明を聞いて。
「まずは、単一樹種による人工林の禁止の法律案を提案したのは杉や桧に限らず、単一樹種で大面積の林を作ると必ず不都合なことが起きます。第一に花粉症は、数え切れない程の花粉で起きるって言いますが、元々は人間が植えた本数が多かったことが原因ではないか?第2は、林床植生の少なさです。間伐しなければ、林床に植物が生息出来ないことです。僕は切ることに反対する訳じゃないし、必要ならば切るべきです。切った跡に植える苗の根っこが体を支えられないことにならないことを決めるべきです。造林樹種はこれからは複数として、苗の根っこが切られていないことが条件とします。
次に、花粉症という名前ですが、花粉を出している本人には責任がないと思います。だから、花粉症という名前を禁止したく思います」
長々と思いの丈を語ってしまった。当然、野党の質問の時間があまり無い。というか、質問をする手間が無くなったというべき状況になってしまった。何故か採決になる。賛成多数で本会議に送られた。
本会議でも採決して、賛成多数で通過して、参議院でも通過した。つまり、2つの法律案は成立したんです。
何だか、僕が法律案を作った感じがする。最高権力はないって思っているんですが。
おまけ
今回は林学メインです。なんだか、高校生が考えたことにしては高度なんだけど、裏に生態学や拡大造林を仕込むことで理解してもらえるのかな?って思ったんだ。
その頃、一丸の故郷では・・・
僕は義文、カノンと同棲している。少し大きくなったカノンのお腹を見ながら、健やかな赤ちゃんが産まれてこないかな?って思っている。 赤ちゃんは僕とカノンの血を継いでいるんですが、まだ、親父になる実感はない。一丸は政務と学生生活の両立をしているが、女の子といる時間もないんだな。僕は一丸が悪い女の子に引っ掛からないように祈っている。あの子は、血の繋がりを感じるから。




