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心をこころして食べる  作者: 夜空 夜
4/5

軽い挨拶

すいませんでしたー。まだまだ、書く予定だったのにほんとごめんなさい。作者が書きたかった戦闘シーンはまださきなのです。ごめんなさい。


俺達はE4へと到着した。


ここはかなり寒くて、今日は少し雪が積もっていた。


「今日はホワイトクリスマスね」


「なんだそれ」


「小さい頃に両親から聞いたのよ」


「ホワイトクリスマスか。まるでこの場所をあらわしてるみたいだな」


「クリスマスの意味も知らないのに、なにかこの場所にクリスマス要素なんてあなたに分かるのかしら?」


「ホワイトは雪、クリスはクリスタル、マスは人間の移動できる地面」


「面白い発想だけどハズレね。もっとロマンチックなものだと母親から聞いたのよ。」


「ロマンだぁぁ?この世界に理想を求めるのは両親に守ってもらえてるガキがみる夢物語だぞ。そんなことを言ってるとデッドアニマルになるぞ」


「心配してくれてるの?」


「ちげーし、ただお前が、、、お前が」


「私がなんなのよ」


「お前が俺にとって利用価値のある手駒だからだ

、そう、うん、そうだ」


「クロ、あなた少し精神年齢低いんじゃない?」


「そんなことねーよ」


「ならさここは、俺の嫁が死んだりデッドアニマルになったら俺はどうしたらいいんだとか言えないの?」


「誰がお前みたいな嫁いるの...か、待て、もうそろそろ襲撃するEXPの集団の隠れ家に近づいて来たのに見張りすらいない。それどころか、さっきの話でクリスタルについて考えたらE4のエリアにクリスタルが見あたらない」


「考えすぎじゃない?あなたの言ってる仮説はつまり罠だと言いたいんでしょうが、そんなこと考えてたらストレスで禿げるわよ」


「‥‥‥」


「ちょっと私の話を聞いてるの?」


俺が俺とヒカリにしか分からないアクションをした


左手の人差し指を地面へと二回上下に左手を動かした。

そして、俺とヒカリはその場に止まった。


ヒカリは俺が崖の上に視線をあわせていたので、崖の上を注目するのと同時に鼓膜に大規模魔法の詠唱が聞こえてくる。


そして、次の瞬間!


「しゃがめぇぇえ」


俺は咄嗟にヒカリの頭を体ごと雪が少し積もっている地面に片手で下に向かって叩きつけた。




俺は待ち伏せされてる可能性を考えて奇襲するならどこがいいか計算していた。


なので、1番攻撃したいならどこがいいか考えたら高い所、つまり、右側にある崖の上から攻撃するのが得策だろうと考えた。


そして、崖の上からの攻撃だったら魔法や弓の可能性がある。


しかし、たまに長距離の的に矢を命中させる魔法があるけど風の抵抗や動く的に矢を当てるのは難しすぎる。


次に考えられる魔法だがこれも弓と同じで詠唱のいらないものだと火力がでないし距離が長いほど当たらなくなる。


なんで、高いところから下にいる人間を無力化するのが簡単なのかという疑問は大規模魔法を上手く使えば味方に魔法が当たることなく大規模な魔法で下にいる敵をまるごと周囲を吹っ飛ばせるからだ。


しかし、大規模魔法は詠唱が必須。


小さい声だとダメなので大きい声で詠唱する。


なので、奇襲をかける場合は声で居場所がバレる

よって、崖の上から奇襲は不可能。


そして、俺達の襲撃がバレていると考えると相手は俺達について情報を持っているということ。


そこから導きだされるシナリオを何通りも考えてコレをされたら最悪だなというシナリオを警戒する。


俺ならどうするか?


簡単だ。


俺はわざと少し雪で冷たくなってきた、靴の()をヒカリに合図して2人とも足を止めた。


俺の推察が間違ってなければここで崖の上に人が出てくる。


そう、予想した俺は崖を注意深く観察したら予想通りに若い男が崖の上から姿をみせて見下ろしていた。


次の瞬間、俺はヒカリに頭を下げるように言いながら俺の手で地面に体ごとヒカリを倒した。


そうすると矢がさっきまでヒカリがいた頭の位置をくうをきって飛んでいった。


あれは、魔法で威力をあげている矢なので不意打ちでくらったらデッドアニマルになるだろう。


ここまでの成り行きはこうだ。


E4へ着いて、EXPのアジトを襲撃しようと少し雪が積もっていて右側には崖がある自然豊かな場所をヒカリと2人で歩いていた。


俺はEXPのメンバーのみはりがいない事に違和感を感じた。


それだけならまだ偶然だと笑ったがクリスタルがみあたらなくて、もし、EXPに負けそうになったらゼルディンへと逃げ帰る予定だった。


その負けそうになったときの保険であるクリスタルが珍しくないというのは誰かの作為的な罠である可能性がでてきた。


なので、俺達の襲撃がバレてる可能性を考えると俺達が逆に奇襲される可能性が高い。


さらに、こちらは相手の懐、相手の方が有利であるし俺達はぎゃくに襲われるなんてこと考えてなかったのでヤバい状況だと言える。


それで、俺は相手が自分達より格上だと判断。


俺が違和感を感じて人が周囲にいないか索敵するだろうと相手は考えると俺は考えた。


そして、相手はその違和感の正体を実感させてあげようと崖の上に崖の上をキョロキョロみてる俺にEXPのメンバーの1人が魔法の詠唱をしながら俺達をみおろす。詠唱するということは大規模魔法である。


そして、相手は俺が崖の上にいる人を敵だと判断して大規模魔法の詠唱が終わる前に攻撃してくると予想しただろう。


逃げるという選択肢はとらないという確信は相手にあるだろう。


なぜなら、詠唱してる間は無防備だしどのくらいの破壊力がある魔法か分からない。


なので、相手は俺の考えを予測するとすればなぜ敵は1人で崖の上にいるのか?それはこの大規模魔法が完成してぶっ放されると味方もろとも吹き飛ぶからだと考えるはず。そして、その結論を俺が過信すると相手は考えて、崖の上にいるからと相手は俺が詠唱前に攻撃して仕留められると考えるはず。


まぁ、ざっとこんな感じなことを一瞬で考えたけど続きがある。


ここまでは、俺がなぜヒカリに矢が飛んできたのが分かったかの補足説明でしかない。


歩いていて右側に崖があり、左側に林がある。


もう、分かると思うけどEXPは崖の上の詠唱してる仲間を囮にして崖の上を見る俺達は林が死角になる。



林が俺達の死角になると気付かれずハイドしてついてきていたEXPがヒカリヘ矢をはなつ。


これは、直感だがヒカリが狙われるだろうと考えた。


だが、俺は相手の思惑を計算して崖の上にいる詠唱してるやつを囮に使った、そして、弓での矢の狙撃。普通なら矢を防げたことの安堵で崖の上の詠唱してる人のことなんて意識から外れる。


これは結果論だが、相手は死角からの弓の狙撃ですらヒカリに当たろうがはずれようがどうでもいいのだ。


なぜなら、囮だと思っていた崖の上の1人はさらに弓の矢の狙撃を囮に使った二重トラップにしてあって本命は崖の上からによる大規模魔法による俺達2人の無力化である。崖の上の人に注目すれば林が死角となり詠唱に気を取られていて迫り来る矢の攻撃に気づかない。そして、強化された矢が1本、死角から飛んできたことにより、今度は崖からは後ろの林に注目してどこに矢を放った敵がいるか確認しなくてはまた矢がどこから飛んでくるのかと、普通の考えならそう思うだろう。弓の矢の攻撃により崖の上の魔法の詠唱してるやつのことなんて眼中になくなるか囮だったと思うだろう。


なぜ、そんなことに気づいたのかというとヒカリにしか矢が飛んでこなかった。つまり、俺らは2人なのになぜ、俺を狙っていなかったのか?なぜなら、さっきも言ったとおり囮だから。


俺がヒカリを弓の狙撃から守れていようがヒカリに矢が当たっていたとしても俺達がその場から離脱さえしていなければいいのである。


そして、弓の矢が崖に刺ささると丁度、詠唱が終わり魔法が完成した。





つまり、これはEXPによる少人数での軽い挨拶という俺達の奥の手を出させる策だろう。


これを生き残ればEXPと本当の戦い、本戦になるだろう。


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