最強とは必ず負ける
世界は自分を守ってくれる誰かがいると子供の頃は本気で思ってた。
しかし、幼いころに両親を亡くして今まで両親が仲良くしてた仲間は役に立たない幼き俺を追い出した。
別にそのことでその人達を恨んでるわけではない。
なぜなら、自分1人が生きることにみんな必死で家族を守るとなるとさらに厳しい生活を余儀なくされる。
両親が亡くなる前、母親と父親は幼き俺に他人には優しくして困っている人がいたら助けなさい。
食べ物が欲しい人には自分の食べ物をわけてあげなさい、そうやって人のためになにかをしていればクロは幸せな人生がおくれるしきっとクロを守ってくれる人がいるはずだからと言われた。
しかし、幼き俺は両親を亡くし仲間から追い出されすぐ食べるものがなくなり食料を探したが食料がある場所は誰かしら人が管理してて余所者に食べ物を分ける余裕がどこもないから飢えに苦しむことになった。
幼き俺は探し回ってようやくブルーベリーのような実がなってて人が近くにいない、つまり、人に管理されてない食べ物を見つけた。
俺は久しぶりの食事で泣きながら食べた。
だが、そんな幸福は長く続かなかった。
盗賊が襲ってきたのである。
幼き俺は盗賊達にデッドアニマルにされそうになった。
そこで俺は盗賊に向かって「バルト」と呟いた。
意識を失ってた俺は目が醒めると盗賊達はいなかった。
それからだろう、両親の教えを心の奥に封印して自分が生き延びる事を優先するようになったのは。
10年後
「バカなたった2人に200人で挑んで半数近くの仲間がやられただと」
「キューピー報告します。敵は魔法をいっさい使っていません」
キューピーと呼ばれた男はこのルール戦争の、もっとも英雄ギルティにちかいといわれてる都市伝説になっている2人に戦いを挑んだ。
たかだか噂だったが自分を含め200人の共闘関係を結びフルボッコにする予定だった。
なぜ噂程度で200人も集めて戦ったのは理由がある。
このルール戦争と呼ばれる人との争いはもっとも強いやつにはイニティとよばれるなんでも願いが叶うものが存在するからだ
。
「魔法を使ってないわけがないだろ。嘘を吐くな」
「そんなこと言われましても」
「もういい、撤退だ。仮想疑似的空間からゼルディンへ帰るぞ。ここからもっとも近いクリスタルワープは
どこだ?」
「それがロストしていておそらくクリスタルワープは
敵の近くかと」
キューピーは恐怖で激怒して怒鳴った。
「もっとよく探せ、冗談じゃないあんなバケモノ相手にできるか」
「バケモノとは失礼だな」
「貴様、誰だ、ま..さか」
「お前の考えてるそのまさかだ」
「そんなはずはない。まだ俺の味方が100人前後はいるはず」
「その疑問に答えてあげようか?」
そのクロの言葉でキューピーとクロの戦いが始まる。
クロは片手剣を2つを片手ずつ持つ。
2つの剣の色は藍色。
そしてこの剣の特徴は戦い始めたばかりだとなにも斬れないなまくらな剣だけど使用者の感情が昂ぶると斬れ味がよくなる。
だがこの説明は間違いでもある。
この剣のすごいところは切れないものも感情の起伏によっては斬れてしまう。
つまり、使用者の感情が剣に伝わり斬るものに触れるという行動をすると未来の斬ろうとした物質が未来で斬れてる状態になり必然と現在という未来からみて過去の今の斬る行動が確定になる。
俺はキューピーの顔の表情を見ながら純粋な剣の戦いをしていた。
もう、剣で戦うのは慣れているからか相手の表情を見ながらでもボンヤリ視界に映る剣の軌道だけで自然と手が動きキューピーの両手剣を片手剣で弾く。
キューピーの顔の表情はすぐれない。
たぶん俺が思っていたより強くて必死なのだろう。
キューピーの剣の戦い方は悪くない。普通に強い方だろう。
しかし、目の視線によるフェイントが顔の表情で台無しだな。
キューピーの目の視線によるフェイントはする前に表情がすぐれない顔から必ず真剣な表情になる。
俺はキューピーが俺と戦っている間は顔の表情がすぐれないのが普通の顔と認識した。
だから、ちょっとの顔の表情の変化で分かる。
フェイントは初見殺しなのでわざと目のフェイントをする絶好なタイミングを1回作りすぐに自分は後ろへ飛んだ。
こういう、駆け引きができなければあっさり負けてしまうのは自分だ。
キューピーはこれにひっかかり目のフェイントは死んだ。
でも稀にいるのだ。自分の予測を超える強者が。
だから、あえて相手の強さを確認するためにこういうことをする。
普通の人はフェイントする瞬間の顔の表情はこれで勝てるかもという期待で顔の表情が笑っているように緩むと思いがちだがそんな誰にでも分かるようなミスをするやつはこのルール戦争でいない。
しかし、例外がある。本気の必殺技をする時である
。
これは性格によるが本気の必殺技をする時は顔の表情が変わるものだ。
キューピーはどうだろうか?
俺はわざと足が滑ったようにこけた。
「【炎人爆破】」
キューピーは笑っていた。
俺のいた場所はかなりの熱で地面が溶けて吹っ飛んでいた。
俺がルール戦争で最強だと言われる噂のもとになる力を使ってキューピーの攻撃を回避して、キューピーの背後をとりキューピーの後頭部を感情が冷めきった片手剣でおもいっきり殴打する。
キューピーの頭からは血が流れず疑似的仮想空間から光の粒子となってゼルディンへと還っていく。
キューピーはもう2度とルール戦争に参加することもなく機械のように世界の歯車としてゼルディンで死んだように生きるだろうデッドアニマルとして。
「クロ、敵の指揮官は強かった?」
「普通かな。それと、すまない、ヒカリ。雑魚の相手を1人でまかせてしまって。」
「そんなことより、ロストワード使ったならどんな言葉なのか教えてよ」
「分かってるよ!俺達が2人で行動してる理由はお互い魔法が使えずロストワードのつかいて。そして、そのロストワード の発動条件はロストスペルを呟くこと。ヒカリはロストスペルが分からない。だから、俺がロストスペルを教えることになっている。」
「だから、私はあなたのルール戦争の手伝いをしてる。だから教えてロストスペルを」
「ナムアテトラ(絶無適中距離)」
「これでロストスペルのストックは12ね」
「ほんと、不便だよな。たった1回しか使えないなんてな」
「そうねー、おかげでロストワード使うのはなるべく控えないといけないから」
「俺もロストスペルを思いつかないといつデッドアニマルの仲間いりするか分からないからな」
俺は小さく呟いた。
「食料さえあれば、...自分が醜い」
英雄ギルティは人間同士で殺しあうことを禁止することを世界のルールにした。
確かに人が人を殺すことはなくなった。
でも、デッドアニマルは生きているといえるだろうか?
仮想疑似的空間で食べ物の栄養を体にとりこめることによってシャドウの奪い合いが起きた。
シャドウとは本物の食べ物のように味や栄養があるから自分の分身、影が食べてるみたいだとかなんとかっていう適当な由来だった。
そしていつからか食料の奪い合いいがいにも疑似的仮想空間で人同士の争いが起きた。
その理由が疑似的仮想空間、いや別称、嘘の希望世界で最強になればなんでも願いが叶うというイニティをめぐるルール戦争である。