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ここらじゃ珍しい人だと思う。

少し男っぽくて、優しくて、甘えたくなる雰囲気で、女にしては声低くて、一緒にいるのがとても心地よかった。


高校で初めて会った、別のクラスの女子___梅原悠に恋をしてしまった。


「どうしたん?ねむたいと?」

「まあなー。」

ふわふわ笑う悠。俺はぼーっとしていたみたいだ。

今はデート中だ。正直、外には出たくなかったが、悠と言い争いして負けて出てきた。

珍しく、楽しそうな悠を見れたから、これはこれでいいかも。


とても不思議なやつだった。

情緒不安定のくせに、意地っ張りだった。


あいつは俺に心を開いてなかったと思う。

悲しそうに、寂しそうに笑う姿。たまに見せる、ひどく澄んだ目で探るように見つめる姿。ふわふわとしている姿。眠たそうにしている姿。そんな姿ばかりしか見なかった。

必死に疲れてるのを隠そうとしてたし、泣いた姿も弱音を吐く姿も甘えてくる姿も見ることは無かった。

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