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懺悔

作者: akro

其処に見得るは、もうひとりの私。

矮小な私を、どんな重いで、損なにも高みから見下げるのか。

不敵な面持ち、自由を手にした様な、そういった心持ちか。

よくよく視ろ、私に群がる、好奇に満ちた大衆の目を。

よくよく視ろ、貴様に群がる、闇の底より沸いでし妖達を。


嘲笑う顔、顔、顔、顔、顔、顔、顔。

それが厭で、解放への路を選んだのは確か。

招き入れたのは妖達の優しい言葉、愚直に其れに従った。


事は一瞬で済んだ。

必要だったのは勇ましさとは程遠い、憂気。

欲しかったのは、翼。


解放と同時に手にした、貴様との邂逅。

紅色に沈み、多くの痛みと、怒りと、後悔と轢き換えに。

逆さまの大地に包まれ、嗚呼、これが望んだ筈の懐柔とは。


もうお別れの様だ、底に見得る私よ。

刹那ではあったが、悪くなかった、そんな出会いであった。

だからもう、そんな高い処から堕とさないデクレ、

それじゃあ、そんな答えを呉れタラ、悲哀でしカナクナル。


晴天ノ空二、数多二刻ム、後悔ノ雨。



akro


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