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黄色いレインコート麗子  作者: ジュゲ
38/85

第三十七話 思惑


 くそ、くそ、くそ。

 もっと僕のことを信用してくれてもいいじゃないか。

 これまではなんだったんだ。

 今迄、自分なりにいい息子でいたと思う。

 言いつけもかなり守ってきた。

 部屋の掃除もちゃんやってる。

 家のことだって少しは手伝っている。

 風呂洗いや買い物だって時々。

 成績も自分なりには頑張った。

 馬鹿なこともしていない。

 犯罪もおかしてない。

 暴力も振るってない。

 我慢も随分した。

 なのに、どうして!

 どうして受け止めてくれないんだ。

 クソ親め。

 クソババアめ・・・。


「駄目です」


 母は一言のもとに僕がアルバイトをすることを否定した。

「最近は成績が落ちているでしょ。高校二年が一番大切なんですからね。しかも秋からですよ本番は。日本の義務教育ではここからが急に難しくなるんだから。お母さんの時、ここで気の緩んだ同級生が何人脱落したか。ここで失敗したら受験まで大変よ。挽回は大変なんだから。逆にここを踏ん張れば後が大分楽になるの。アルバイトなんてしている暇はないはずでしょ」

「わかってるけど・・・」

「わかってない!わかっていないからアルバイトしたいなんて言い出すんでしょ」

「母さんにとって学生時代っていうのは勉強が全てなの?」

 さすがに彼女のことは言えない。

「通ってきた道だからこそわかることってあるの。やっぱりこの時期は勉強しておいた方がいいの。お母さんだけじゃなくて皆言いますよ。例外なく!もっと勉強しておけば良かったって。後で後悔するから、それがわかるから、あたなの為に言っているの」

「でもそれって代理戦争じゃない?自分が出来なかったことを息子でリベンジって、迷惑だよ。僕には僕の考え、人生があるんだ」

「なんですかその言い草は。お母さんは貴方の為に言っているのよ。経験しないとわからないことが一杯あるの。後悔しても後戻りは出来ないこともあるの」

 駄目だ・・・。

 真剣に話せば話すほど聞く耳がなくなる。

「お願い、お願いだから、絶対これ以上下げないから!」

 僕は母親に手を合わせ頭を下げた。

「下げない以前に下がっているって言っているの。それに下げないって意識じゃ困るの。上げないと!」

 母がヒステリックに声を上げ頬を紅潮させる。

 この声を聞いていると正気ではいられなくなる。

「そんなに受験が大事ならお前がやれよ・・・」

 思わず口に出てしまった。

 駄目だ、こんな言い方じゃ。

「なんですかその口の聞き方は!最近の貴方おかしいわよ」

「この通りです!」

 上半身をくの字に曲げ頭を下げる。

「夏休みに言っていた約束も守れないで聞けません。あ、当然スマホも駄目ですからね」

「わかってるよ・・・」

 駄目だ。

「わかってない!」

 駄目だこいつ。

「うるせー・・・」

「なんですって!」

「うるせーって言ってんだろ婆ぁ!」


 駄目だった。

 もう構うもんか。

 黙ってやる。

 でも許可が取れないなら近所では出来ない。

 近所だったらバイトが終わった後もすぐ帰って勉強出来たのに。

 隣、もしくは二、三駅離れないと。


「どうしたの?」

「ん?なにが」

 ナメカワさん。

 僕は彼女と遊園地に来ている。

 翌日、あの日の事情を説明し謝ると、お詫びに週末は遊園地に行こうと誘われた。

 お詫びなのに彼女は割り勘を主張する。

 今どきには珍しいよく出来た子だ。

 遊園地デートが詫びなら幾らでも詫びたい。

 夢にまで見たナメカワさんとの遊園地デート。

 なのに昨日の今日で僕の気分は今ひとつ優れない。

 彼女なりに気を使ってくれているんだろう。

 どことなく複雑な事情を察してくれているよう。

 だから聞かないでくれている。

 本当に出来た子だ。

 ありがたい。

 こんな人が彼女だったらさぞや幸せだろう。

 今はあれこれ聞かれたくない。

 あれかな、ナメカワさんは僕に一息つかせる為に呼んだんだろうか。

 だとしたら間違いなく天使だ。

 いっそ彼女に家庭教師でも頼めないものだろうか。

 成績が落ちているのは事実だ。

 これだけ頑張っているのになんで落ちるのか自分でもわからない。

 参考書が悪いのか、やり方が悪いのか。

 全く頭に入ってこない。

 寧ろ以前より頑張ってはいる。

 何度、暗唱しても手から水がこぼれ落ちるように記憶にとどまらない。

 彼女のことだから多分教えるのも上手だろうし。

 でも同級生の女子に教えてもらうってどうよ。

 しかも相手がナメカワさんじゃ、どう考えても無理か。

 彼女はいつも忙しそうだし。

 万が一やってくれたとしても男子達から嫉妬の炎で焼かれそうだ。

 何より・・・自力でないと負けな気がするし。


「またボンヤリして」

「ゴメン・・・実はさ、昨日は親と喧嘩しちゃって・・・」

「どうして?」

「ん~・・・ちょっとね」

「あ、いつもの色々ってやつね」

 微笑む。

 可愛い・・・。

 ほんと天使・・・天使・・・。

 そう思いながらどこか身体の奥底で違和感も感じる。

 どう考えても天使なのに、この違和感はなんだろう。

「クラスではすっかり英雄ね」

「英雄は大げさだけど、なんだかね~」

「あの彼女と喋れるのはマーさんだけだから」

「あれで喋っているって言えるのかな」

「喋ってるじゃない」

 あの翌日、僕は何故かクラスのヒーローになっていた。らしい。

 全く予想だにしなかった展開。

 今迄、レイさんとまともに話せた人はいない。

 それは先生方でも同じだった。

 何せ反応しない。

 レイさんは失語症ではないかという噂すら流れた。

 耳が聞こえないのではないかというものも。

 彼女が自分から話しかけた人はいないかもしれない。

 僕の知る限り、彼女に話しかけたことがある人はナメカワさんぐらいじゃないかな。

 その彼女も五月になる頃には話さなかったように記憶している。

 皆が空気のように扱い、幽霊のように見ていた。

 触れてはいけない存在。

 まるであの映画、魔法使い少年の宿敵のように。

 僕も他人のことは言えない。その一人だったんだから。

「クラスの女子には第二次マーさんブームきてるよ」

「第一次があったんだ」

 いかん・・・ニヤけてしまう。

 確かにあの一件以来、彼女らの視線が熱い。さすがの僕でも気づいた。てっきり何かやらかしたのかと思って焦った。それがそういう意味だったなんて。別な意味で見ているかと思った。

 マイコちゃんが教えてくれた。

”優しいんだそうだ”

 彼女に話しかけるだけのことがなんで優しいのかわからない。

 これは多分、僕と彼女たちの視点の差なんだろう。

 僕は単に話したかっただけだ。

 本当に優しい人間が本域で自分の母親を「クソ婆あ」とは言わないだろう。

 僕の優しさなんて張子の虎。

 彼女達は・・・。

 そうか、話したくないってことか・・・。

 レイさんのことかなり嫌ってるってことの裏返しだ。

 だから僕は勇者になり、心根が優しい人ってなるんだ。

 改めてレイさんの置かれている立場に気付かされる。

 まさかそこまでとは・・・。

 あんなにいい子なのに。

 聡明で美しくて勇気があって凛々しくて綺麗な声で。

 僕にないものを全部もっている。

 胸が痛い。

「僕なんて、何の才能もないド凡人なのにね」

「そんなことないよ。今だから言うけど、私サイトウ君より好き」

「ご冗談でしょ。でもナメカワさんに言われると自信ついちゃいそうで怖いな。僕が女子だったら俄然サイトウだけどね!イケメンだし」

「マーさんメンクイ?」

「うーん・・・悪いより良い方がいいじゃない。鏡見ろって話だけどさ」

 二人して笑った。

 なんだろう落ち着く。

 ちゃんと話せる女子っていいなぁ。

 ま、女子に限らないか。

 ましてやナメカワさんと一緒なんて夢みたいだ。

 一年の頃からは想像も出来なかった。

 彼女は有名人だった。

 二年で同じクラスになっただけでも浮かれていたのに。

 二人で居るなんて・・・いかん、そう考えたらドキドキしてくる。

 先生が言っていた。

「一寸先は誰にもわからない。だから想定なんて無意味だよ。想定はしてもいいよ。でもそれはあくまで妄想の範疇として捉えていないとね。現実は刻一刻と変転している。想定した時点でそれは固定点だよ。固定点とは静止。つまり死だ。我々は生きている。生きているからこそ変転する。今、この瞬間に集中しないと見誤るよ。考えた時点でもう遅い。感じて、動いているようじゃないとね」

 先生の言葉は難しい。

 今の僕には理解出来ないことが多い。

 でもこれはわかる。

 三ヶ月前の僕からすら想像も出来なかった。


(マーさん何を考えているのかしら?)


 私を前に考え事とは随分と舐められたものね。

 ま、いいわ。

 他の男だったら許せないけどマーさんなら許せちゃう。

 どうせレイコのことでしょうから。

 夢中だから。

 なんだろこの胸のもやもやは。

 私を差し置いて別の女のことを考えている男。

 いやな女ね私も。

 夢中にさせないと気がすまなくなる。

 単に取るだけじゃ済まない。

 それにしてもマーさんは今ひとつ何を考えているかわからない。

 成績は並の上。

 運動神経は並。

 顔も並。タイプじゃないけど、ちょっと可愛いかな。

 身体はやや細で色白かな。ガリでもマッチョでもないのはいい。

 明らかにスポーツマンタイプじゃないわね。文化系でしょ。

 かといって教授肌でもないし、そういえば何か習い事しているってマイコが言ってたかな。

 性格は素直で従順、気が弱くて押しに弱い。

 社交性は並よりやや上。

 女性の守備範囲はどうだろう。

 元カノからすると、小さくって気が強い、小動物系が好きかと思ったんだけど、レイコなんて真逆じゃない?わからないわね。押されたら女の申し出は誰であれ受けるタイプかな。ああ見えて女好きってことかも。となると守備範囲は広い。

 だとしたら軽く押せば落ちるわね。

 でも、今の状態で軽く押して落ちたとしたらそれも嫌だな。それはそれで興ざめ。断られてもムカつくけど。

 二人の馴れ初めが知りたい。

 考えるとマーさんに挨拶されたレイコが、今迄 誰にも相手にされてなかったから嬉しくて彼に告白ってパターンかな?でも、おかしいわね。彼を振ったのはレイコの筈なのに。

 これはレイコに告白されて付き合ってみたけど、ツマラナイ男だから彼女から別れた。でも彼女が今迄付き合ったタイプと全く異なるから忘れられなくて逆告白とか。それを断ったということかな?これはこれで辻褄が合うけど。

 この前、ファミレスで会った子は明らかに元カノ系のタイプだった。

 だとしたら彼のタイプはやっぱり自分より弱くて小さい存在が好きってこと。

 それはそれで嫌だな。

 そんな男は大っ嫌い。

 改めて考えると、マーさんってつくづく私のタイプじゃない。


 決定的に刺激不足。


 会話のレベルも雑談が主体だし。マキ君らの話を聞いても、ゲームの話が主で、アニメ好きの二人が漫画やその手の話題を振って彼が応じるって感じ。教養もあまりなさそうだし、社会への関心も薄い。ま、一介の高校生にそこまで求めるのは酷だろうけど。

 サイトウより好きって言った時、少し嬉しそうだったけど、あれは信じてないわね。自分のことをよくわかっているわ。お世辞と思ったんでしょ。ま、半分はお世辞なんだけど自惚れない男は好き。サイトウは自惚れてるから。

 彼は女の話ばかりで嫌になる。ようは私はモテテいます、俺ってどう?ってことなんでしょうけど、間抜けな彼より、あれでなびく女子がいることに同性として失望する。口を開けば自慢と女の話。中身は空っぽ。成績はマーさんよりいいけど大差ないわね。私からしたら彼には欲しいものが何もないけどマーさんにはある。

「観覧者のらない?」

 ここで少し手をうっておく。

「え、いいけど・・・あれって・・・」

 少し動揺しているわね。

 他の女子に言わせると、ここいうところが可愛いらしいけど、私はこんなことで動揺する男は嫌い。

「あれって何?」

「なんでも、うん」

 やっぱり押しに弱い。


 ちょいちょいちょーい。

 観覧車ってさ、恋人同士とか狙っている相手じゃない限り乗らないんじゃいの?ま、友達とは乗るけど。このシチュエーションはマズイでしょ。

 

 警戒してるわね。

 良かった。それぐらい気づいてくれないと効果がない。

 本当は夕方にっていきたいところだけど、それだとあまりにも狙い過ぎだからね。今がいいのよ。


 ヤヴァイ・・・ドキドキしてきた。

 思えばスズノとは観覧車に乗ったことはない。

 ヤツは絶叫系だからな。

 あー・・・まずい・・・心臓の鼓動が聞こえそうだ。

 落ち着け。

 落ち着けー・・・。


 ふふ、緊張している。

 ここはさりげなく。


「あ、ゴメン!」

「ん?どうしたの」

「いや・・・なんでも」


 やっべー・・・乗る時に少し触っちゃたよ。

 それにいい香り・・・。

 髪がファッサ~ってなって、なんだろ、柑橘系の香りかな。

 天使に相応しい爽やかでフレッシュな、頭がスキっとするような。


 驚いている驚いている。

 なるほど確かに反応が可愛いわね。

 香り届いたかな?あの表情からはわからない。

 男子って基本的に香りに鈍感だから。でもマーさんは繊細だから多分気づくんじゃないかな。

 柑橘系は男性にも人気がある香り。フレッシュで天真爛漫さが伝わるでしょ。あまり色気のあるのだと彼なら奥しちゃうでしょうし。

「どうしたの?」

「え、なにが」

「さっきから外ばかり見て」

「そうだっけ」

「ひょっとして・・・まずかった?」

「いやいやいや、そんなことないよ」

「そう。なら良かった」


 駄目だ。

 緊張して何も思い浮かばない。

 外ばかり見てって言われても、

 外見なかったら彼女を見ることになっちゃうし。

 さっきから彼女は僕のことじっと見ているから。

 手汗がマジでヤヴァイ。

 でも拭くと手汗が凄いって気づかれちゃう。

 恥ずかしいやら情けないやら。


 ちょっと今のはまずかったかな。

 わざとらしかったかも。

 場所からいってムード出さないぐらいで丁度いいわね。

 目線を外して彼が私を見やすいようにもっていったほうがいいかな。


 彼女が外を見ている。

 なんて可愛いんだ。

 やっぱりナメカワさんは天使だなぁ。

 可愛くて、スタイルが良くて、頭がよくて、気がきいて、頼りになって。

 ミスターパーフェクトだ。

 ん?ミスターは男か。

 ミセスパーフェクト?ミスか。

 あーこの程度すら咄嗟に出ないとか。

 英語の成績が上がらないわけだ。


 見てる見てる。

 その角度はちょっと自信あるかも。

 どういう顔しているか見えないのが厄介ね。

 あ、窓に映っている。

 ふふ、何よその顔。

 私のこと好きなんじゃないの?

 さっさとコクっちゃいなさいよ。

 今ならマーさん限定セール中よ。

 でも即受けはしないけどね。

 調子乗られても困るし。

 安い女とも思われたくない。

 何時もなら三回は告白させるまでじらすけど、彼も最近は競争率高そうだからあんまり待たせない方がいいわね。気が弱いから引きも早そうだし。ほんと根性がないんだから。

 それに押しが強い子には辟易しているかもしれないし、もう少し様子を伺ってからが勝負かな。マーさんから告白してくれないと用が済んだら振りづらい。私から言ってもいいけど、万が一にもあのレベルから断られでもしたら、私、何をするかわからない。ないでしょうけど、どうもマーさんは読めない。

 体育祭、修学旅行、そしてクリスマス。イベントは目白押し。チャンスはある。年内には決着つけたい。そして秘密が解けたらバイバイ。三ヶ月もあればわかるでしょ。三年はさすが色々忙しいから余計なことしたくないし。


 ナメカワさんは、何をしたいんだろう。

 遊園地を楽しんでいるという風でもない。

 気を使って楽しそうにはしてくれているみたいだけど違う気がする。

 なんなんだろう。

 いつだったか彼女が何か言ってたな。

 愛しているってどういうことか知りたいだっけ?

 僕の方こそ知りたいよ。

 愛なんて幻想じゃないの?

 言葉のあやでしょ。

 愛をどう捉えるかなんて結局は思い込みなんじゃないの?

 愛こそ全てとか、愛こそ究極とか、僕は得たいの知れないものを無知に崇めているようにしか思えないけどな。

 わからない。

 相手を好きかどうかもわからない人間が愛どころじゃないよ。

 恋にすら至ってないんじゃないかな。

 餓鬼だ。

 僕は単に餓鬼なんだ。

 まてよ・・・子供は好きって直ぐ言うよな。

 姪っ子のマッツンが会う度に僕のこと「好き好き」って言っていたな。

 じゃあ何か?僕は姪っ子にすら劣っているっていうのか。

 餓鬼以前か。

 赤ちゃんか僕は。

 冗談でしょ。

 なんなんだ僕は。

 好きってなんだ?

 何で好きって言えるんだ。

 今度マッツンに聞いてみようかな。

 じゃあ、僕はなんでレイさんに付き合って下さいって言ったんだ。

 わからない。

 なんでだ!?

 馬鹿じゃないのか僕は。

 だから成績が落ちるんだ。

 そうだ、僕は馬鹿なんだ。

 馬鹿だから努力しても成績が落ちるんだ。

 好きってなんだ。

 好き。

 好奇心。

 奇妙に思う心。

 オジサンが言ってたな。

 奇妙に思う・・・か。

 奇妙に。

 わからない。

 馬鹿なんだ。

 馬鹿だから受験なんて無駄だ。

 あー・・・レイさん今何しているんだろう。

 会いたいなぁ。

 酷いヤツだ、ナメカワさんと一緒にいるっていうのに。

 でもなんで僕を遊園地に誘ったんだろう。

 僕を好きってことは天地がひっくり返ってもないだろうし。

 今日のことはマキには絶対に秘密だな。

 当然他の男子にも。

 殺されかねない。

 ナメカワさんは大人びている。

 まるで違う世界に生きているみたい。

 こんな人と付き合える男は幸せだよ。


 あー・・・何をしているんだろ。

 心配だなぁ。

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