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虚空を歩む者  作者: 島地 雷夢
神話
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世界の創造

  それは、まだ世界が産声を上げて間もない頃。

 世界には荒涼とした空間だけが広がっていた。

 生命の営みも無く、自然の恵みも無い。あるのは空を厚く覆う暗い雲と乾いた風、粉塵が舞う大地のみ。

 ある時、世界に白、青、緑、赤、黄の五柱の神が降り立ち、世界を彩った。

 白の神は世界に輝きを与えた。暗い雲を吹き飛ばし、昼には太陽の輝きを、夜には月と星々の煌めきを世界へと降り注がせた。

 青の神は世界に潤いを与えた。乾いた大地には水が湧き、山から川が流れ、それらが寄り集まって大海が生じた。

 緑の神は世界に恵みを与えた。大地に植物が生え、緑が生い茂り、荒涼とした世界に緑が広がり清涼とした風が流れた。

 赤の神は世界に営みを与えた。鳥、虫、魚、動物などさまざまな生命を生み出し、空、海、大地には活気が生まれた。

 黄の神は世界に変化を与えた。雲や風の移ろいにより雨や雪、雷が大地へと降り注ぎ、季節が移ろいだ。

 五柱の神は世界を彩ると、己の力の一片を世界に渡して世界の手の届かぬ遥か遠くへと旅立って行った。

 五柱の神が残した力は世界に溶け込み、安寧を約束した。



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