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掌編集

うまい棒

作者: 和田喬助

 二月三日の事。ぼくは友達とコンビニへ寄った。

 彼はそこで売っている肉まんが大好物で、「寒いからもう帰ろうよー」と体を震わせるぼくに、「肉まん食えば暖まるだろ」と無理やり引っ張って来た。まったく、なんて理屈付けだろう。

 仕方なく肉まんを買うことにしたぼくは、会計を友達に任せて店内をうろついていた。

「ありがとうございました!」という声が聞こえたころ、ぼくは商品棚のすみっこに『うまい棒』を見つけた。

 改めて見ると、本当にいろんな味があるんだなぁ。そんなことを思っていると、そこに何か注意書きが貼ってあるのに気がついた。

 ぼくは大爆笑した。

「おい、なに笑ってんだ?」

 肉まんを買い終えた友達が、不審者を見るような目を向けた。普段感情をそれほど出さないぼくが、腹を抱えて笑っていることに驚いているらしい。

「いいからこれ見て、見て!」

 ぼくは彼の手をグイッと持ってきて、目的の場所を指差す。

 彼は、あごが外れそうなくらい口を開けて、大声で笑った。

 そこには赤いマジックペンで、『この商品は恵方巻ではありません』と書かれていた。

後輩の体験を参考にしました。

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― 新着の感想 ―
[一言] バカミス狙いと気づかなかったので、思い切り仕掛けられた罠にはまってしまった。またこの路線で読みたいものですが
2015/02/04 00:02 退会済み
管理
[一言] 最後の書き方が、笑いを誘いました
[一言] 今晩はー!! めちゃくちゃ笑わさせて戴きました。 ツボにはまりましたね(笑) この感動(的な面白さ)を皆さんに伝えたいですね^^ 素敵なお話を、ありがとうございました!!
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