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平凡な詩集  作者: ガンバ郎
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ヤエザクラ



桜の話をしようか

うんと大きくて、うんと桃色な

あの桜だよ



知っているかな?

土手沿いに律義に整列した、あの桜を

あんなにも凛々しいのに、傲慢さの欠片も見せない

あの美しさを



知っているかな?

ソメイヨシノっていう、耽美な響きを

ヤエザクラなんて、聞いただけで

うずまき管が耳から飛び出て、直立しそうなぐらい

僕は興奮してしまうよ


ただ、どうも最近僕はうずまき管と仲が悪く

その様はお見せできないことを許しておくれ




彼の欲している言葉を長らく聞かせてあげれてないんだ

つらい言葉だけが、悲しい言葉だけが、皮肉な言葉だけが

彼を痛めつけてるんだ

僕は何ともないんだけれどさ 彼はそれを嘆いているのさ


ヤエザクラなんかじゃあ、癒えない傷が彼にはあるらしいんだ

僕は何ともないんだけどさ


痛い、らしいんだ

苦しい、らしいんだ

寂しい、らしいんだ



僕は何ともないんだけどさ

ほんとに

何ともないのさ


ただ、桜が本当に綺麗で、本当に大きくて、本当に凄くて

凄くて、凄くて、凄くて


いつか桜が凄くないって思えるぐらい

僕が凄くなれたなら

僕はうずまき管と仲直りできるだろうか







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