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ビオフェルミンな出会い
未来という言葉の中に隠れてた
さみしさがぽつんと僕の肺のあたりで
寝そべった
それがわざわざ肺の中で
深呼吸を繰り返すもんだから
別れた彼女のことだとか、辞めた職場のことだとか
汚い吐しゃ物たちが溢れ出る
胃液のせいか、後悔のせいか
のどもキリキリ痛み出してはとまらない
結局、自分に酔ってたんだね
酔って吐いて、それでスッキリすることなんてないってことぐらい
二十歳を超えれば知ってるだろうに
もう僕の後悔はとっくに消化済みなんだからさ
だから、排泄されるその時までは
ビオフェルミンのような出会いでも探してようか