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平凡な詩集  作者: ガンバ郎
3/35

蝋燭は溶けて水風船は割れる





どこへ向かうか決めたの

と君がマシュマロのように微笑んだものだから


もちろんだとも

と私は水風船のように胸を張る



真っ暗の中ではろうそくの火はあまりにまぶしすぎて

溶けた蝋が私の指を何度も焦がす

君のマシュマロが私を焦がしたように何度も何度も


やがてたどり着いたその場所に「もちろん」の旗を立てて

君の言う「どこ」はここだったのさ、とまた胸を張る


でも、水風船はすぐに割れるのさ


飛び散った水が君にかかって、

私を焦がした君のマシュマロは冷めてゆく



私は「もちろん」の旗を引っこ抜いて

新しい「どこ」を探す旅に出る


ろうそくの火はまぶしすぎて

私はふぅと火を消した



固まった蝋は

あまりに歪






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