始まり........
それはもう今から,20年程前の事です.........
埼玉の大宮のボーイズバーで
働いていたのですが
内部の、揉め事で辞めてしまい
寮に住んでいた,俺は宿なしになって,しまったわけです。
そして俺は,一万数千金を握りしめて千葉へ
先ず,仕事とヤサを確保しなければ!
千葉1番の繁華街を歩いていると
「お兄さん,いい子いますよ!」
ごく普通の,リーマン風のこぶとりで,アラフォーの
おっさんが
俺に声を掛けて.居たわけです!
「何すか?ポン引きですか?」
(ポン引き.街に立って男に声をかけて、売春を斡旋する仕事,当然イリーガルな仕事です)
「しぃ〜っ!いい子居ますから!」
すかさず俺は,働かせてもらえませんか?(笑)
「えっ?にいちゃんポン引きだょ?やりたいの?」
「ハィ!やりたいと言うより,やらなきゃなんです!」
「よしわかった!」
おっさんは,俺を事務所と女の子の待機場所
当然,そこで行為が行われる,ホテルの一室に
俺を連れて行ったんだ。
「お前,それじゃあやるか?」
「仕事は至極簡単だ,女が欲しそうなそうな,少し
酒の入った,奴を狙って,声をかけんだ,ホテル代
客もち,女の子の取り分は1万だ,後幾らのっけるか
それは,お前の腕次第だ!じゃあ行け!」
それだけの説明を受けて,夜の街に放り出された!
「チッ!いい加減なもんだぜ,それだけの説明で
客引けってか?」
俺は独り言をいいながら,夜の街で,客引きをした。
でも,その事務所に使用している,一室は月単位で
借り上げてる訳で,全て終わって,女の子が帰ったら
そこで寝泊まり,してもいいって事なんで
俺としては,とりあえずヤサは確保した!
後は俺の,腕次第で金は入ってくる!
よっしゃやったる!
気合いを入れて客引き,生活がスタートした!
[始まり,第二部]
「社長!いい子いてまっせ!」
関西出身の俺は,関西弁を使ってみた!
そしたら,それが稀有を評した
声かける人全員が,立ち止まってくれた
そして女の子には1万.ホテル代は客持ち,借り上げてる一室でやらせんだから.ホテル代もクソもない
借り上げてんだから,ホテル代¥8,000とっても
そこのポロ宿,1日¥5,000で,1ヶ月借り上げたら
一泊¥3,000で借りれる,¥8,000もらったら
¥3,000の、減価償却は終わって,¥5.000は
純利だ、次からはホテル代は全て純利
たまにホテル代¥12,000にしたりして
何と俺は.初日で5人の客を捕まえた!
女の子は,3人いる充分に回る範囲だ
全て終わり,女の子に金分配しても
¥50,000ほど残った、
最初のオッサンと宿代¥3,000残して
二人で分配したら,2万ほど俺の手元に
入ってきた!
俺の関西弁が幸いしたのか,調子良く毎日
数名の客かつかまり,多い時は.五万位1日で稼いだ
お〜っ!
この商売辞められんな!
何て思ってたとき,客を引く場所である業者と
揉めてしまった,相手も悪く俺達は僅か30m程の
直線の道しか客を引かせて貰えない!
これはハッキリ言って,死活問題だ
その短い,距離だけで客引きをするか.新天地をさがすか!
その2択しかなかった。
俺は,あの俺を雇ってくれたおっさんに
「社長,どうします?これじゃ,どうもならんですよ」
「仕方ねえ,新天地探すか!」
[始まり.第三部]
さて新天地をさがす,簡単なもんではなかった!
先ずわりと人通りがあって.とうぜん近くにホテルは
マストだ!
そして前みてえに,月で借り上げて一泊,¥5,000が
ギリだ!
いいんだ,ハッキリ言ってボロ旅館でも
何でも,その値段で,ひと月貸してくれれば
経験上男は早く行為に及びたいので,少々ボロい
旅館でもなんでも,様はやれたらそれでいんだから (笑
後,大変なのはやっぱ,地回りの人達に一言言って
幾分かの,カスリを持ってかないと........
「おめえよ!この辺の地回り調べて頼みに行ってくんねえか?」
この親父またえらい事言って来るなと思いながら
わかりました!ってへんじしたよ(笑
「わかりましたって,お前この辺の地回り知ってんのか?」
いゅ知るわけないですよね!
関西食い詰めて,知り合いのつてで大宮のボーイズバー
努めて,揉めて千葉に出てきたおれが
ハッキリ言って,何で知らない地の地回りなんて
知ってる訳ないよね?
デモ俺は行ったよ!
まずあポン引きをやる地域の,地回り探さないと
らちがあかねぇな,そう思った俺は
繁華街にある,ピンサロの前で客引きしてる
にいちゃんに聞いたょ。
「ようにいちゃん!この辺りの地回りの組織の
事務所知らない?」
したらにいちゃん教えてくれた
「ここの,路地入ったらあそこに見える,家がそうです」
「ありがとう」
俺が行こうとすると,そのにいちゃんが
「え!?1人で行くんすか?」
「そうだよ」
そう言って俺は事務所の方に,歩いていった
さっきのにいちゃんの居た所から,すぐだから
玄関の,チャイムを2回ほど鳴らした
返事かねえな......
後2回ほど鳴らしたけど,やっぱり返事がない
「仕方ねえ,帰って来るの待つか!」
俺は玄関先の,チャイムの所で,タバコをふかしながら
待つ事,4〜50分!
事務所の人が帰ってきた.........!
[始まり•第四部]
向こうから,一目見てそれと分かる風貌の,おっさんが,何処かのスーパーの袋をぶら下げて,帰ってきた!
そしたら,スーパーオヤジが
「おっ!お前何だ!?何してんだ?」
そりゃあそうなるわな(笑)
スーパーで買い物して,事務所に戻ってきたら
玄関先で,見知らぬ男が,立ってるわけだから。
「あっ!いや決して怪しいものでは有りません」
怪しい事務所の前で,怪しいオヤジに,怪しいものではもくそもあったもんではないが。
そして俺は、ストレートど真ん中に,こう言った
「すみませんが,この辺りで,ポン引きやらしてもらえませんか?こちらの方が,地回りだと聞いたので,お願いにまいった次第です!」
オヤジは,俺を爪先から頭迄一瞥して
「ポン引きなぁ........」
俺は,ポケットの中身を全部出して
「おかしな物とか,何も持ってないですから」
スーパーおやじは,一応俺の身体をポンポンと叩いて
調べた。
「何も持ってねえ見たいだな........」
そりゃそうだろうよ,もしも俺がカチコミに来たのだったら,向こうから来る所を走って行って,弾いてるよ。
そう思いながらおれは
「お願い出来ないでしょうか?」
スーパーオヤジに言ってみた
「よし,まぁ立ち話も何だから,中入れ」
お〜っ!入れてくれんだ!そう思いながら、俺は
スーパーオヤジに付いて,事務所に入った!
中はまぁ想像どうりの,装飾品,額などがこれみょうがしに,掲げてあった!
スーパーオヤジは,お茶を入れながら
「おぃ!ポン引きやりてぇのか?」
「はぃ,実は千葉の有る所でやってたんですが,有る所と揉めまして,もう出来なくなったので,この当たりで
やらしてもらおうと思いまして ,,,,,,,,,」
「そうか,なるほどな,で幾ら出せんだ」
「最初は,月三万位でどうでしょうか?」
「よし,三万でいいぞ!この辺りは俺が言えば,全然大丈夫だから!」
ほんとかよこのスーパーおやじって思ったけど,そこは
グッと堪えて。
「ありがとうございます!宜しくお願いします!」
俺はそう言った。
[始まり•第五部]
俺は早速,社長に交渉が上手く行った事を
伝えた!
「おっ!本当か?やったじゃねえか!又やれるな」
「月三万なんで,楽勝ですよ払いなんて」
「よし!それじゃあ早速段取りするから少しの日にち
待っててくれ!」
俺はとりあえず,月極で刈り上げてる安ホテルで数日,寝泊まりして,社長の指示を待ってた。
なんだかんだ言っても,女の子が居なければ,俺には
何にも出来ない.......
しかし,幾ら待っても社長からの連絡が無い,月極の安ホテルの、期限も切れてしまう!
そうしたら,又宿無しになっちまう,おいおいどうしたんだ?
心配になった俺は,痺れを切らして社長に連絡した!
「社長仕事どうなったんですか?」
「いゃあ.......女の子が、ばらけちまってよ,今どうしょうもねえんだ,わりいな」
そう言うと社長は電話切ってしまった,おいおいわりいなじやねえよ!
あと数日で安ホテル出ないと行けない,やべぇ
どうする俺?
今迄の客引きで持ってたかねももう,五万を切っている
とりあえず,ほか弁を食いながら,安ホテルに寝泊まりしてた。
そしてとうとう,ホテルを出る日がやって来た!
とりあえず荷物を,バックに詰めて
ホテルを後にした.........
(始まり•第6部)