表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
まーくんと私  作者: はるあき/東西
1/15

 私が幼稚園の年長だった冬のある日、父と母が別れた。春が近づく頃、母は私を連れて実家のある自然が多い町に引っ越した。母の実家には兄夫婦が祖父母と暮らしていて、私と母は実家近くのアパートに身を置いた。母と母の実家は仲が悪いのか、私が母の実家に預けられることはなかった。母は私を一人アパートに置いて働きに行っていた。


「さーちゃん、遊ぼうか」


 私と遊んでくれるのは、まーくんというアパートの隣に住むお兄ちゃんだった。小学校に通うまーくんは学校が終わるといつも一緒に遊んでくれた。

 私が小学校に入学し、まーくんは最高学年六年生になっていた。まーくんと学校に通うのは楽しかった。下校時間が違うのがとても嫌だったけど、アパートの玄関でまーくんをいつも待っていた。


「おかえり、まーくん!」


 まーくんにそう言うのが好きだった。


「ただいま、さーちゃん

 おかえり、さーちゃん」

「ただいま、まーくん」


 私がそう言うとまーくんはいつもやさしく頭を撫でてくれる。それがとても嬉しい。

 まーくんがランドセルを置くと二人で遊びに行った。

お読みいただき、ありがとうございます

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ