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私を召喚したのはまじでdeathさせられる5秒前☆みたいな感じだった

気がつくとそこには、人間とは明らかに違う見た目の方々がおられた。


あーこれ魔王かなー

国王側じゃなくて魔王サイドだったか~。

いや魔王サイドの気が強いお姉さま方もいいんだけどいいんだけどさ、やっぱ自分に使えてくれる王族側のこう優しい感じのメイドさんとかさ~



「貴様が異世界でデスゲームを行っているものか」


一番奥の玉座に座ってるいかにも魔王みたいな見た目の男が話しかけてくる。

こいつは、只でさえラスボス戦が長い昨今に中盤に差し掛かった頃に即死魔法を打ってプレイヤーをイラつかせるタイプの魔王だな。主導権を取られないように強気で行かなくては。


「申し遅れました!私、デスゲーム運営会社デストピアの高橋と申します。以後お見知りおきを。」


しまったぁぁぁぁぁぁ、くせでついつい挨拶をしてしまった。

下げた頭を上げるのが少し恐い。


「こちらこそ申し遅れた、この世界の死を司る魔王軍の魔王だ。今回、高橋を召喚したのは他でもない。君のデスゲームの知識をお借りしたい。」



???

魔王軍がデスゲームの知識を手に入れてどうするつもりだ?


「あの、デスゲームの知識を知ってどうするつもりなのですか?」



「貴様、魔王様に意見する気か!!」


魔王の隣にいた、エロい女、そう服装が胸が何から何までエロい女がものすごい剣幕で怒っている。


「よい、イザベラ。」


魔王がなだめる。

イザベラさんか~

うんエロいな。


「最近、この国では人口が増えすぎてな。上からの指示で3分の1くらい減らせとのお達しを受けた。」



え、上からの指示ってなに。

魔王って一番偉いんじゃないの?

あー大魔王様か。言うなればパパさんか~

なんだいい歳こいてファザコンかよ~



「ちなみに上というのは大魔王様とかですか?」


抑えきれぬ好奇心が勝手に口を動かしていた。



「いや、大魔王様は去年…」


え、あ、この雰囲気やってしまった~。

これは踏み込んでは行けないや…


「去年、友達の勇者と考えたデスゲームを試して死んだ。」



おーーーーーーーーと?

予想外の答えが帰って来てどう反応すればいいかわからんぞ?

え、てか勇者と友達なん?この世界色々と常識通じねえぞ?


「えーと、この度は御愁傷様で…?」


「そのような気遣いはいらん。ただ、父が馬鹿だっただけだ」


そう述べる魔王さんはどこか寂しげな雰囲気なわけなく笑いを堪えていた。


「あの父、自分で用意した問題解けないで死ぬとか馬鹿だよなあ、イザベラ。」


おい、部下に上司の悪口を共感させんなよ~

反応困るぞ~


「まったくでございます、魔王様。大魔王様の遊びぐせは死ぬまで治りませんでしたね」


二人は爆笑しながら話している。

え、大魔王の扱いなんなん?

そんな感じなん?

てか上って結局誰なん?


「えっと、では上というのは…?」



「神だ」




「GOD?」


おっといかん、あまりに上すぎて英語になってしまった。

てか、神は魔王サイドなのかよ。


「この世界の種族に合わせてより盛り上がるデスゲームを期待しているよ。今日は疲れただろう。イザベラ、高橋を部屋まで案内して差し上げろ。」


「はい、わかりました。ほら、高橋さっさと行くわよ。」


俺は良い尻…じゃなくてイザベラさんの後を追った。



ーーーーーーーーー


部屋に移動するまでの間にこの世界のことをイザベラさんから聞いた。


この世界は様々な種族が独立して国を持ち暮らしている。

それぞれ、種族には特徴があり、その特徴を生かしたデスゲームで自尊心を打ち砕き殺して欲しいとのことだった。


そして、何故殺すのにデスゲームなのかというと戦争は土地が死ぬから神がNGを出したらしい。


そこで異世界を除くことが出来る魔王がたまたまデスゲームをしり、それを運営している私をたまたま呼んだらしい。


まったく迷惑な話である。


「ここがお前の部屋だ。」


イザベラさんが扉の前で足を止める。


部屋の中を見るとずいぶんと良い部屋を用意して貰ったようだ。

さて、ここでハーレムイベントの1つでも起こすか…


「では、また明日迎えに来る。」



おーと、ここは部屋で一緒に過ごすべきイベントがあってもいいと思うのだが!?



「イザベラさん、あなたとまだお話がしたいので私の部屋ではなしませんか?」


近年稀にみるイケボが出たな。


「いえ、私はあなたと話すことなどないので結構です。」


うわーフラグのフの字も立たねえ。


「えっとイザベラさんの部屋はどちらですか?ほ、ほら何かあった時に聞きたいですし。」


露骨にイザベラさんは嫌な顔をする。



「そこの廊下を右に曲がって3km直進した辺りですよたぶん」



あ、教えてくれる気はないのね~


「わ、わかりました!おやすみなさい。」



その日、私は枕を濡らした。

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