表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
A?B?C!  作者: しらいし
2/2

1・編入

イヤッッホォォォオオォオウ!!!! 祝初優勝!

・・・・・・せめて物語の中だけでも優勝させてあげようってことで書き始めたのに勝っちゃったw


「不安なような、楽しみなような・・・・・・」

今日から新学期、そして転校先への初登校。鈴木利奈すずき としなは今日から通うことになった学校への、色々な思いを馳せながら通学路を歩いていた。


「森浜学園から来ました、鈴木利奈です。よろしくおねがいします」

一通り挨拶も終わり、始業式のため体育館へ移動する。

移動中、転校生恒例? の洗礼を受ける。

「鈴木さんってどんな理由で転校を?」

「鈴木さんって今何処に住n」

「鈴木さんって」

質問攻めにあっている中、突如目の前に見知らぬ生徒が現れる。

「ねえ、貴方が転入生の鈴木さん?」

「あ、はい」

「ふーん・・・・・・」

腕を組み、半眼で見上げてくる謎生徒。

「あの・・・・・・」

「ま、よろしく・・・・・・色々と」

「はぁ、よろしくお願いします」

それだけ言い残し去っていく。


「・・・・・・誰?」

「あぁ、あの人生徒会長よ〜」

質問攻めしてたのとは違うクラスメイトから説明を受ける

「生徒会長? 何で?」

「さぁ? あの人はよくわからん」

隣にいたもうひとりからも返答

「あ、私冨田道とみた みち、よろしく」

「同じく関谷正美せきや まさみ、よろしく〜」


「ではまず理事長から挨拶です」

「本日はお日柄もよく・・・・・・」

「続いて校長から」

「皆さん・・・・・・」

「教頭から」

(話長いなー。やっぱりどこの学校でもこういう感じなんだ)


「では、始業式を終わります」

(やっと終わった)

「続いて15分の休憩の後、今年度初の生徒総会を始めます。」

(えー、まだ続くのー・・・・・・。いい加減教室帰ろうよ)


「実は前年度の今日、文部科学省からある通知が届きました。廃校に関する通知です」

「「え?」」

壇上に立った生徒会長の突然の発言に、生徒全員が固まった。さらに生徒会長は続ける。

「新入生や転校生以外の人は覚えていると思います。昨年度の部活、先生方や生徒会が非常に積極的だったこと。あれは実績を残し、或いは学校を宣伝し、何が何でも今年度の入学者数を増やすことでした・・・・・・。しかし結果は皆さん知っての通りです。今年度何も出来なければ、ここにいる一年生が最後のこの学校の生徒となります」

(そうだったのか)

(でもあらかたやったし、これ以上は無理じゃ?)

生徒の間でざわめきが大きくなる。

「もう現在活動中の部活では、出来ることはあら方やりました、やりきってしまいました。そこで緊急に新しい部を創設することに致しました。それがこれ!」

ここで壇上に垂れ幕が勢い良く降りる


【緊急!「競車部」創設!!】


生徒会長が左手を壇上の後ろへ伸ばすと突如垂れ幕が降りてくる。改めて生徒会長は全員を見回し、続きを話す。

「かつてこの学校にはモータースポーツ関係の部がありました。そこでこれを急遽復活させ、最後の望みを託すことに決めました!」

「「・・・・・・」」

唖然とする生徒。しかし生徒会長の独擅場、いや、まさに独壇場? は続く。

「今までこの学校はモータースポーツで勝てませんでした。万年二位と言われていたそうです。しかも一旦部は消滅・・・・・・。しかし優勝すればそれは我が校初、しかも部の復活というのもあり、これは大きな宣伝になることは間違いありません。文科省への説得材料としても大きいです。また特典として、この部で成績を出せば他の部より内申が有利です! 理由は急造の部であるにもかかわらず結果を出すのは凄いことだからです! ちなみにこれは先生方にも確認済みです!」

演台に両手を付き、体を前のめりにさせながら力一杯話す。

「ってわけでやりたい人挙手!!」

重い説明から一転、生徒会長が手を挙げるが・・・・・・、会場の誰も反応してくれない。すると唐突に

「転校生の鈴木さん! あなた他の学校でドライバーだったんだって?」

生徒会長のその発言に皆振り向く。

「ふぇ!? えーっと、あのー」

「やってくれない?」

返答に窮する利奈、圧力を掛けてくる生徒会長、集まる皆の視線・・・・・・

すると、利奈の隣りにいた道が手を上げた。

「面白そうなんでやりまーす! ね、一緒にやろーよ!」

手を上げたまま利奈に振り向き道は誘う。

またそれにつられて何人か手を揚げた。

「や、やります」

結局利奈は雰囲気に飲まれ手を上げたのだった。


「あ、正式には後で入部届け出してねー」

生徒会長のこの言葉を最後に、始業式兼生徒総会は幕を閉じた。

レース部、レーシング部、モータースポーツ部、モタスポ部・・・・・・

あんま語呂が良いのが思い浮かびませんでした><

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ