7話
更新遅くなってすみません……。
「では、釣りを始めましょう!」
ステファニーは元気よく宣言した。
なんとか手作りのさおではなく本格的な道具を一式かってもらったのでさすがにもうボケることはないだろう。これ以上ボケられたらつっこみが大変だ。
「いいけど……。俺、やり方分からないんだが」
「そんなの適当にやってれば何とかなりますよ!」
「釣りなめるな!」
とりあえず、近くの人に聞いて教えてもらった。
* * *
「結構釣れましたね~」
ステファニーは嬉しそうに言う。
確かに初めてにしてはいいほうなのかもしれない。
「じゃあこいつら元に戻すか。キャッチ&リリースっていうし」
俺はそう言ってバケツから小魚を海に戻す。
「楽しかったですね」
ステファニーは笑顔でそういった。
「まあそうだな」
王女様というイメージから釣りをすることによって少し身近に感じられた。
早くもとの世界に戻りたいけど、この世界も楽しいと思った日だった。
* * *
「大変ですよ!」
次の日そういって俺の部屋に駆け込んできたのはもちろんステファニーだ。
ノックもせずに入ってくるのは彼女しかいない。
「どうした?」
彼女の「大変」は役に立たない。
どうせ、靴紐ほどけたとか味噌汁の味が薄かったとかそういうことだろう。
「昨日行った海で事件が起こったんです! その容疑者に私達が入っているようです!」
その言葉の意味を数秒考える。
容疑者に俺たちが入っている……。
なるほど、まあ現場にいれば疑われる――
「ってええ!?」
「だから、疑われているんです! 変な人見たかどうか聞かれました」
「どんな事件なんだ?」
「盗難事件です。現金の入った鞄が盗難されたんです」
でもそれは俺たちには関係ない。
一応現場にいるので白と断定できないのだろう。
「俺のところにも来るかな?」
「多分来ると思いますよ」
そんなわけで、俺は全くかかわりのない事件に遭遇してしまった。




