6話
「本当に3時間でついた……」
驚く俺の目の前には広く青い海があった。
「ええ。すごいでしょう?」
自慢げに微笑むステファニー。
確かにこれはすごい……。
「まあ、あなたの時計を3時間後にして止めただけですけどね」
「え!?」
急いで時計を確認する。
確かに俺のアナログ時計は11時で止まっている。
「いつの間に!? 俺この時計ずっとつけていたのに……」
問題はここだ。
今日お城に着いてから俺は一度もこの腕時計をはずしていない。
「寝ている隙に」
そういえば途中から記憶が飛んでいる。
その間にやられたのか……。
「ふっふっふ。すごいでしょ?」
確かにすごい。
「よくそんなバカなこと出来ますね……」
「まあ私ですから! この国の女王ですから!」
この国の女王様はそういうことも出来ないといけないのか……。
大変だな……。
「で、何するんだ?」
このまま会話をしていると全く話が進みそうにないので無理矢理話題を変える。
「釣りをします!」
ステファニーは元気よく返事をする。
でも釣りの道具持ってきてなかったような……。
「釣りってどうやってするんだ? 道具は持ってきてないだろ?」
「今から作ります!」
「どうやって?」
俺が問いかけると彼女は自信たっぷりにこう言った。
「枝と糸で!」
とりあえず、付き添いに来てくれた方に頼んで普通に道具を買ってもらいました。




