11話
「いらっしゃいませ~」
ステファニーは笑顔で俺を迎えた。
楽しそうな笑顔に文句をいうのをためらってしまう。
まあ、どうせすぐ終わるしさっさと買うか。
とりあえず肉、玉ねぎ、卵、塩、パン粉をかごの中に入れる。
そしてレジに並ぶとステファニーはかごから商品を出し会計する。
「合計100万円です」
「物価おかしいだろ!」
明らかにおかしい。
それともこの世界ではこの値段が普通なのか?
「だって私が用意した手間暇代がつきますから~」
ほのぼの笑顔でいうがおかしい。
「じゃあ10万円にしてあげます」
「それでも十分高いですからね!?」
「まあいいです。どうせ私が食べるんですし。ちなみに今日は材料から推測するとお肉と玉ねぎと卵と塩とパン粉を使う料理ですね?」
「まあ確かにそうですけどね! ハンバーグ作るんですよ。まあ実際作るのは俺じゃなくてシェフの方だろうけど……」
この人、絶対名探偵になれないな……。
迷探偵にはなれそうだが。
「いえ、今日はあなたが作るんですよ?」
はい?
今、有り得ないことを耳にした気がしたが。
「今なんて?」
「ですから、今日の夕食はあなた、雄吾さんが作るのです。シェフの方に頼みました」
「いや、無理だよ! 確かに料理少しは出来るけどハンバーグはできないよ!」
俺が出来るのは目玉焼きくらいだ。
「とにかく期待してますね!」
その笑顔に俺は何も言えなくなるのだった。
とりあえず、ハンバーグの作り方調べるか……。




