9話
やっぱり俺の予想は正しかった。
なぜなら――
「今日は山に行きましょう!」
昨日海にいったばかりなのにこの天然王女はそんなことを言いやがった。
昨日3時間近くも移動したんだよ?
往復6時間だよ?
「少しは休ませてください……」
つっこむ気力もなくお願いする。
「しょうがないですね……。じゃあ今日はショッピング行きましょう!」
まあショッピングならそんなに遠くに行かないだろうしいいか。
「いいよ。どこ行くの?」
「山の方に!」
「山にショッピングできるところあるのか……?」
まあちょっとしたお店なら麓にあるかもしれないが……。
「はい! 昨日作りました! 頂上に!!」
「何で!?」
思わずつっこんでしまった。
昨日は海にいっていたはずだろ……。
「電話でお願いしたらすぐ作ってくれました!」
嬉しそうな顔のステファニー。
しかもショッピング行くというのは頂上まで登らなくてはいけないということであって……。
「ちなみにその山、何メートルありますか?」
「うーん、5メートルくらい?」
「それは丘といってもいい気がします……」
そんなこんなで俺たちは山(丘?)に登ることになった。
* * *
「本当に低いな……」
いつもより視線は高くなったが、そこまで景色が綺麗というわけではない。
まあ、見下ろす景色がほっとする田舎な感じなので俺は好きだが。
「あ、あそこです! 今日開店ですよ!」
「本当に1日で作ったとは思えないできだな……」
1階建てだが、十分広いし。
「まあ、元々建っていた店を買い取って少し補修しただけですが」
確かに1日でここまでは無理だろう。
理由が分かって少し安心した。
「じゃあ入りましょう!」
ステファニーに腕を引っ張られ店の中に入る。
どうやらこの店はスーパーのようだ。
野菜や果物、その他日常品などいろんな物が売っている。
「で、何を買うんですか?」
つれて来たということは何か買うものがあるんだろう。
「いえ、おままごとをしに来ました」
「めっちゃリアルだな!」
この商品を使ってやるのか!
まあこんな山の上じゃ来る人いなそうだけど……。
そしておままごとやる年じゃないだろ……。
「私がやりたいんです!」
心読めるの!?
「どうしたんですか? 驚いた顔して」
どうやらたまたまだったようだ……。
「じゃあはじめますよ!」
王女は元気よく宣言した。




