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「えっっ?麻綾告られたの?誰にっっ?」
「う…えっと………い、言えない…」
「ごめんごめんっ、でも気になっちゃって」
小六の十二月。校庭には雪が降り積もって、この寒い中で一年生や二年生達は雪合戦をしたりすぐに取り壊される雪だるま作りに精を出していた。
私は冬って結構好き。心が真っ白に洗われるような、そんな季節だから。
告白、かぁ…確かに外部の公立中学校へ行く子もいるし、そんなシーズンなんだろう。
「そー言えばさ、達希くんと京香は外部行くらしいね。なんでかはよく知らないけど」
外部っていうのは、今まで私立に通っていた私達にとっての外部、つまりは公立中にいくことを意味する。
6年間私立に通わせたことで家計が苦しくなったり、親の離婚なんかの事情だったり、上の兄弟が私立に行くようになったりした家庭では公立に移る人もいる。
「柊くんは?いつも一緒にいたのに」
「柊くんは親が反対したみたい。なんで幼稚園児にカテキョーまで付けたのに私立小だけ通って公立移る必要があるんだって。
柊くんと達希くんのコンビ、一緒には無理なのかもね…。でもまぁ、いいんじゃない?柊くんだけになればこっちだって気楽だし!
そう言えばユメと沙樹のどっちかもって話聞いてない?どっちかの親がすごい仲悪くなっちゃって、離婚しちゃうかもしれないんだって。だからこのまま大橋学院大学付属中に進んでも、学費が払えなくなる可能性もあるから、進めないんだって…」
「そっ…か。あんなヒドいこと言っちゃったけど…ユメちゃんと沙樹ちゃん家にもイロイロあったんだね…」
「ユメと沙樹、そのことで麻綾に当たったんじゃないかなぁ…」
「私、あのとき朔斗がかばってくれたの嬉しかったし!
今まで…転校とかしまくってて、ホントの友達なんてできなかった。だから…朔斗と麻依のこと、私親友って呼べるのがすっごい嬉しーの。
柊くんと達希くんにしても、ユメちゃんと沙樹ちゃんにしても、私と朔斗と麻依だって、ずっとずっと親友でいられるよ!お互いがお互いのこと大好きなんだったら、さ…」
「麻綾…」
今まで何度も転校をくり返してきた麻綾の言葉には、どことなく重みがあった。
ユメちゃんと沙樹ちゃんも、柊くんと達希くんも、きっと離れても親友でいられる…。ただひとつ…解決してない問題があることを、あたしも朔斗も麻綾も忘れていた。
「私…やっぱり伊藤くんとは付き合うとかはできないですっ」
「何で?…仲里、朔斗が好きなの?」
「違いますよ…朔斗くんは麻依のこと好きなんだから。でも…伊藤くんの身近にはもっと、私なんかよりいい子がいっぱいいます」
「誰だよっ…オレにとっては、仲里麻綾以上の人なんていないんだけど」
「います。少なくとも、伊藤くんのこと密かに思ってる人はいるんですっ…気付いてあげてください。それからですよ」
「えっっ…ちょっ…仲里っ!」
伊藤達希――――。私のことを想う人なんて、今までただの一人もいなかったはずなのに。私は、恋をしないって決めてたんだから。
十一年間生きてきても、恋なんて一度もしたことがない。したくもないんだ。
私、仲里麻綾。大橋学院大学付属小学校の六年で、十一歳。本当の親を知らずに育った孤児。
今までで一番長く私のことを育ててくれた樋口さんも、義父だった行哉さんが病気になったとたん出て行って欲しいと私に告げた。
その次にずっといさせてくれてる、仲里家…この家が一番私らしくいられるような気がしてるんだ。なんでかって言うと、私のことを一番に分かってくれる親友ができたからなんだ。
「麻綾ぁ〜っ!ちょっと、今回のテスト最っ悪かも!中等部の内申ヤバいかなぁ…」
大橋学院大学付属は、小学校から勉強のレベルが高い。中学生が取るような点数を、小3〜4ぐらいの頃から取るようになっていって、平均五十なんて当たり前のようなものなんだ。
そんな中だって…麻依は少なくとも平均以上をキープしてる。朔斗なんか最低限クラストップは当たり前だし、学年トップだって珍しくない。
3分の2ぐらいの確率で学年トップを取ってる、付属小の首席なんだ。中学でも高校でも首席を狙ってるらしい。
高校を首席で卒業した優秀な生徒には、大橋学院大学への無償入学権と奨学金が与えられる。
それは自分で一生懸命やって勝ち取った権利で、親には何も頼らずにここまで来たって証…そこに朔斗はいつもこだわる。誠斗さん、そんなに悪い人には見えないのに。
私は、姿を見せない親であろうと逢いたくないなんて思ったことはない。むしろ会いたいのに…逢いたいのに逢えないんだ。そんなある日のことだったんだ。
「麻綾ちゃん、ちょっと来てくれない?」
六年になった頃から視力の落ちてきた目を凝らして相手を見ると、私より少し短いぐらいのロングヘアの髪をまっすぐにおろして黒ブチのメガネを掛けた…
「あ、わかるっけ?森下京香です」
森下、京香ちゃん。麻依の元親友だから、話は聞いてたしよく知ってる。でもあえて私は何も言わないでおいた。
「京香ちゃん、でいいのかな。何か用?」
「唐突に言うけど…麻綾ちゃん、達希のこと振ったんだってね」
「…っ!なんで…」
「あたし知ってたもん、転校してきたときから達希が…達希が麻綾ちゃんばっかり見てるの。あぁ…達希、麻綾ちゃんが好きなんだな…って…っ…」
京香ちゃんは俯いて涙をこぼしていた。
達希くんが好きになったのが、京香ちゃんだったらよかったのに。京香ちゃん…こんなにも達希くんのこと好きなんだよ。どうして、気付いてあげないの?達希くん…達希くんにはこんな私じゃ全然合わないよ。
「何でよ…なんで付き合ってあげないの?あたしもだけど、もう達希外部行っちゃうんだよ…?
あたしっ…っ、誰より達希が好きなの。だから、達希に好かれてるのが麻綾ちゃんだって気付いたときホントにつらかった。麻綾ちゃんを傷つけたいぐらい悔しかったっ…でも、麻綾ちゃんと両想いになるのが達希の幸せだから…だからあたし、その幸せを精一杯祈ってたんだよ。
それなのにそれを、麻綾ちゃんはくじいたの。麻綾ちゃん、どうしてくれるの。達希、メチャメチャヘコんでるっ…」
「だったら」
私は思わずその続きを勢いで言ってしまいそうになって、あわてて言葉を飲み込んだ。
「だったら…慰めてあげるのが京香ちゃんの仕事なんじゃないの?
達希くんは間違ってる。私のそばになんていたって、達希くんは幸せになれないよ。
京香ちゃんが幸せにしてあげてよ…私、そんな京香ちゃんの想いで達希くんと付き合ったら、私も京香ちゃんも達希くんも絶対後悔する日が来ると思うんだ。
だから、ごめんね。ここから先は、京香ちゃんが頑張ってよ」
耐えられなかった。何でそんなにみんな人を好きになれるのか、私には全然わかんない。
なぜ私が、自分の気持ちを正直に言っただけで無関係の森下京香にイロイロ言われなくちゃならないんだろう。
雅さん、郁未さん。そして私の本当のお母さん、お父さん…あたしの親は今、どこで何をしてるんだろう。
逢いたい。逢いたいよ。
その気持ちだけを糧にして、私は少しずつ、せめても母親を探す手がかりを探していた。
でも私は生まれたばかりのころに捨てられた子どもだから、出生届は孤児院だったし、何の手がかりもない。実際に入っていた孤児院にも行ってはみたけれど、記録すら残っていなかった。
…ただ一つだけ…仲里の家で手紙を見つけるまでは。
宛先は…
仲里 雅・郁未様…だった。
雅、郁未さん。長らく顔を出さないので夫婦共々心配しています。
電話で以前引き取り手のいなくなった子どもを預かるセンターから引き取ると聞いたときは私達も何も反対はしませんでしたね。
しかし、その子どもが以前郁未さんが不倫相手と産んだ子だと言っては話が別ではないかと思います。
確かに育てることができないのならしばらくどこかへ預かって貰えばいいと言ったのは私達なのですが、何も小学校五年生まで成長した子どもを預かるとなると色々大変なこともあるのではと思います。
ここまでずっと施設や里親に預けられてきた子がそう簡単に心を開くようにはとても思えません。
ましてや私立小学校へ編入させるなんていう里親としてはありえないような待遇を与えるつもりならなおさらです。
今すぐ考え直して、他の子を預かったらよいのではないですか?
どうしてもその麻綾とかいう子でなくてはならない理由などないはずです。
郁未さん、雅の気持ちももう一度聞いてやってはくれませんか。 尾崎 幸人・栄子
「…んなっっ…ウソ…」
私は…私は、郁未さんの実の子ども――――?ウソだ。郁未さんが…私のお母さん…なの?しかも…雅さんの子じゃない…本当に本当の隠し子だったんだ、私…。
じゃあ相手は?それに郁未さんは、歩未さんの姉。
じゃあ私にとって歩未さんは伯母さんってこと。その子どもが朔斗、ってことは、私と朔斗は従兄妹…ってことなの?ウソ…でしょ?
なんでなの、郁未さん。
なんで今まで隠してたの?
私がお母さんを探してたこと知ってたはずなのに。
なんで雅さんは私を引き取ることを認めたの?
雅さん、郁未さん…なんでそんなにも…こんな私を愛してくれるの?
雅さんのご両親に反対されてまで、私をあずかりたいと思ったのは何で?
あぁ、そうか。雅さんは、不倫相手の子どもを産んだことがある郁未さんを好きだったんだ。
全てを守りたいって思ったんだ。
郁未さんは、その相手の人を愛してはいなかったんだね。
一度…聞いてみようかな。
「…郁未さん、雅さん。聞きたいことがあるの…っ」
「どうしたんだ、麻綾。そんな思いつめた顔して…」
「何か悩みでもあるの?言ってごらんなさい、こんな不甲斐ない里親だけど、今は麻綾の母親のつもりよ、私」
違う。違うでしょ?里親、なんかじゃない。郁未さんは…
「郁未さんは…郁未さんはっっ…私の本当のお母さんなんでしょ…っ?」
一瞬、時が止まる。
リビングの時計の針がカチッと鳴って、忘れていたかのように時が動きだした。
「麻綾…なんでそれを…」
雅さんも郁未さんも動揺が隠せてない。バレバレだよ…。
「今は…知るべきことじゃない。麻綾はまだ知らなくていい。もうちょっと待ってくれないか」
「やだ」
「麻綾!ちょっとっ…」
「やだよ!知りたいの、私もう小六になったんだよ。
五年のときからちゃんとっ…雅さんと郁未さんに育てられてここまで大きくなったの。
これからずっと私、この家を離れるつもりなんてない。ここにいる友達のことが好き。この家が大好き。
その中での私の最後のワガママだよ。お願いっ…!」
「麻綾!」
「やだぁ…」
「そのときが来たら教えるから。待っててほしい」
「っ…わかんないならいい…もう待てないよっ…!出てく!こんなのやだもん。出てってやるっっ…」
「麻綾っ…」
「バイバイ、雅さん。バイバイ…郁未さん…」
行き先なんて一つしかなかった。
迷惑かけるけどごめんね、朔斗、麻依…。涙にぬれた顔は、吹雪の舞う街に埋められた。
「ちょっとどうしたんだよ、麻綾!この吹雪の中傘もささないで来たわけ?風邪ひくぞ。早く中入れ」
「朔斗ー?麻綾来たの?」
いつものことだけど、学校でもよく話してるこの2人が同じ家にいると何となく違和感が消えない。
「あぁ。なぁ麻依、麻綾この雪の中で傘ナシで歩いてきたみたい。風呂入れるとか暖めてやって。オレココア三人分作っとくからさ」
「わかった。麻綾、あたしの部屋おいでよ」
「…」
返事すらできない。ごめんね麻依。
麻依の部屋へ続く階段を上って、何年も暮らしてるのに生活感のない朔斗と麻依の家の廊下を歩く。
たった今私を心配してくれて、甘い香りを漂わせながらココアを作るあの男の子は、私の従兄妹だった。
なんで…誠斗さんと映夕さんが再婚したら、ある意味じゃ私は麻依とも従兄妹…。
「麻綾さ、いつも自分の悩み抱え込むでしょ?自分は孤児なんだ、って思いすぎちゃってて。…何かあったよね。全部話して」
「…………私の…ホントのお母さんはね…郁未さんだったの」
「…っ!…うん…」
「郁未さんと雅さんの部屋で見つけたの。雅さんのご両親が送った、私の引き取りには反対って手紙…ったの…」
「え…っ」
演技上手いね、麻依。けど私は見破っちゃったよ。今…ハッキリと気付いてしまった。
知ってたんだ。麻依は知ってた。私と郁未さんが実の親子だってこと…。
私ってなんでこんなに鈍感なんだろ。郁未さんが私を見つめる目もきっと、始めっから生き別れた娘を見る目だったんだろうな。
どうして気付かなかったの?あぁ、雅さんが私を見る目も、郁未とそっくりとかあの男とそっくりだろかそういう目だったんだろうし。
今になって私後悔してる。
何で…あんなに温かい2人の家から私は逃げ出してきたんだろう…。
「麻依、麻綾。ココア出来たよ?」
私が涙を流しているそばに、朔斗が来てるなんて全然気付かなかった。麻依は気付いてたみたいだったけど…。
「ねぇ、2人はどこで私が郁未さんの子どもだって知ったの…?」
「麻綾…なんでそれ…っ」
「そー…だよな。麻綾…初めて逢ったときからそんなんだった。天性…なんだよなぁ」
「どこで知ったの!」
「今年の夏に…郁未さんが教えてくれたんだ」
「麻綾ーっ、ちょっと下からカルピス入れて来て」
「えー!やだよ!」
「いいから。麻綾カルピス好きでしょ?」
「う…行ってくる、じゃあ」
「…麻綾はまだ、知らないんだけどね。
私の知る限り、麻綾にとっての初めての親友がね、朔斗くん、麻依ちゃん、2人なの。2人にはイザ、ってとき、麻綾を守ってほしいから伝えておくわ。
私、朔斗くんのお母さんの姉なのは知ってるでしょう?でも繋がりはそれだけじゃないの。
………今、麻綾が本当の両親を探してるでしょう?それを私達が応援してないって事は麻綾から聞いたでしょうね。
応援できない…ちゃんとした理由があるのよ。……私……麻綾の本当の母親、なの」
「え……っ!じゃあオレと麻綾は従兄妹なんじゃ…?」
「ううん。それは2人の事にも関わるから、今は言えないけど…朔斗くんと麻綾は従兄妹じゃないわ」
「じゃあどういうことなんですか…あたし達も、本当の血縁関係の事知りたいんです」
「何を疑ってたの?今まで疑う必要なんてなかったはずじゃない」
「いえ…一つだけ。
私の父親が交通事故で亡くなったのと朔斗の母親が植物状態の延命治療を止めたのが一週間以内だったのは偶然とは思えないんです、あたしたち…」
「…鋭いのね、2人は。でもまだ知らないほうがいいの、その事は。
小六で話すには早すぎる。小六じゃなくたって、相当大きいショックを受けると思う。
だから少し待ってほしいのよ。第一、私から話す権利はないしね。誠斗さんや映夕さんから聞いたほうが絶対いいはずよ」
「郁…っ、お母さ〜んっ!カルピスないよー!どこにあるの?」
「麻綾が全部飲んだんじゃないの?新しいの出さなきゃダメじゃない」
「むぅ〜…い…お母さんいっつも出しといてくれるくせにぃ〜!じゃあ取ってきますよっっ!」
「……麻綾、人前ではお母さんって呼ぶんですね…。
あたし達の前ではいつも、雅さんと郁未さんって呼んでるから何か…違和感、っていうか…上手く言えないけど」
「そうなの。3人だけとか2人だけになると、郁未さん、雅さんって。やっぱりそう簡単に馴染んでくれるものじゃないんだな、って思ってるの。
悔しいけど、私はまだ麻綾にお母さんって認めてもらえてないのよね。だからまだ打ち明けられないでいるのよ、本当の母親だって事も全部…」
「…郁未さん…」
「まだ、麻綾の事あたし達も全部知らないっ…」
「麻綾は…大きい闇を抱えすぎてる。いつか絶対本当の事話してくださいよ、郁未さん。
じゃなきゃ、いつか麻綾は壊れる。オレらなんかより絶対ツライ思いする。そんな事になったら、郁未さんだって雅さんだって、麻綾の父親だってオレらだってツライ。
麻綾はキズ付けないでほしい。これ以上…」
「朔斗くん、それは私達も一緒なの。でも今麻綾が気付いてないんだから、それをわざわざ明かすつもりはないわ。
いつか中学生ぐらいになって気付いたら、ちゃんと話す。それでも麻綾は、ここを出て行こうとはきっと思わないはずだから…。
ここを離れたら、本当の親探しは出来ない。でしょ?」
「待ってください。郁未さん…麻綾の父親は誰なんですか」
「ごめんなさい、言えないわ…」
「どうして…」
「麻依、朔斗、お母さん、カルピス入れてきたよ」
「麻綾、ありがとう。あたしもカルピス大好きなんだよね」
「…あのとき…。知らなかったなぁ…」
「麻依、オレ外そうか?」
「いい、朔斗はここにいて…?」
「わかった、麻依がそう言うなら」
「…麻綾。ホントはここに来た事、後悔してるでしょ?」
「……」
「雅さんは、自分の妻が自分以外の人の子どもを産んでその子を預かるなんて言ったのに…それでも麻綾の事愛して、心から愛して、育ててくれたよね。
郁未さんだって、もう一生会わない判断だって出来たはずなのに、過去の自分に打ち勝とうって麻綾を引き取る事決めたんじゃない?
麻綾に、会いたかったんだよ。郁未さんは…麻綾を愛してる。雅さんも、麻綾を愛してるよ…」
「うぇえ〜………私っ…雅さんも郁未さんも、大好きなの…っ…本当の私のお父さんとお母さんだって…思ってるの…なのに、2人が私に隠し事してたのが…信じられなくて…ぁんなバカみたいに怒っちゃったぁっ…」
「…麻綾。帰ろう」
「うん……………っ」
雪が降る道を、麻綾と朔斗とあたしは無言で歩いていった。
「麻綾っ…!ごめんね、ホントにごめんねっ…」
そう玄関先であたし達を迎えた郁未さんは麻綾に抱きついて言った。麻綾を放した郁未さんは、『郁未』と呟いた雅さんの肩に抱かれた。
「麻綾、朔斗くん、麻依ちゃん。ちょっとこっちに来てくれる?ある程度本当の事、話すよ」