表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
せっかく転生したのに日本でスキルが通販スキルなのはさすがにひどくないですか?  作者: 色蓮
2章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

61/66

第61話 戸籍

 帰還した所、司馬から連絡が入っていた。

「現代人で2日連絡を空けるなんて信じられんなお前は」

「悪かったって所要で異世界に行ってたんだ」

「その気楽な感じで異世界に行けるなら俺も行ってみたいもんだ」



連絡が来たのは金曜日、残念ながら俺が異世界に行っていた後である。

その後も数回連絡入っていたのだが⋯残念ながらあっちにいる間は連絡が取れないので仕方ない。



「それで、そっちはどうだったんだ?」

「若返りの薬を飲ませた結果か?」

「ああ、正直どういう効果が出るのかは分からなかったから、こっちも不安でな」

病気に効果があるのかどうかは不明。

病のある身体にどういう影響が出るのかわからなかった。



「そのお礼で連絡したんだ。完治した」

「おお!それは良かったじゃないか」

正直どう転ぶのかわからなかったので心配事が一つ解消されて何よりだ。



「まさかまた借りを作る事になるとはな⋯」

「おいおい、それは再会を祝してのプレゼントだ。気にしてもらっちゃ困る」

「ほんと昔から変わらんな⋯貸しっぱなしで死んだくせに」

別にこっちは貸しだとは思ってないんだがな⋯。

今回の件は完全に俺には手に負えない案件なので頼るしかなかった。



出来ればこんな不正に手を染めさせる事はしたくなかった。

それでも俺が渡した物が役に立ってくれてよかった。

「戸籍についての準備は整った」

「なるほど⋯どうすれば良い?」

「証明写真などを提出してもらうなどの諸々の処理はあるが⋯そこは大した事ではない」



証明写真ならすぐに取ってこれる。

なんなら今の時間でも数分で取ってこれる位置に存在する位だ。

「検疫の件は問題なかったんだろ?」

「残念ながら俺の身体からは未知の病原菌などは一切検出されなかったよ」

母の務める病院で検査をしたのだが特に異常は見当たらなかった。



「日本の国籍を用意するにあたって出生から捏造するのは無理だ」

まぁそりゃ無理だろ。

それこそ足がつきまくる⋯ちょっと調べればわかる捏造はまずい。



「無戸籍者の為の戸籍取得は無理か?」

「申し訳ない事なのだが⋯その為には多くの時間を要する上に結局は出生に関する調査が入る。それこそバレてしまうぞ⋯」

「そりゃそうか⋯」

無戸籍者だからと言って申請すればすぐに戸籍が貰えるという訳では無い。

それこそ時間がかかる上に実態の調査、出生に至る所まですべてを調べられてようやく戸籍が取得が出来る。



しかし、こちらの世界で産まれた実態がない以上そんな調査をされれば一発でアウトだ。

「なので海外からの入国者として処理する事にした」

「それはそれで向こうの戸籍がいるだろ?」



日本は、無戸籍の人間がすんなりと入ってこれるような国ではない。

「詳しい話をしても良いが聞いても面白い話ではないぞ?」

「怖い話だ⋯聞かなかった事にしとくよ」

詳細を聞いておきたいという欲もあったが⋯。

あまり踏み込んでも俺にはどうすることもできないので任せる事にした。



「後はリモートで良いから会わせて貰えれば後は書類が揃い次第戸籍を作って送ろう」

「そこはやっぱり会うんだな」

「当然人となりは確認しておかないとな⋯責任がある」

まぁ当然な話か⋯いくら俺が説明したとしても相手としても見極める必要がある。



「わかった、都合は?出来る限り合わせるが」

「土日でと言いたい所だが、こっちも多忙でな⋯本当は今日が都合が良かったんだが⋯」

ああ、どうやら俺が連絡を取らなかったからのようだ。



「それなら今からでも良ければそれでもいいぞ」

「そちらの都合が大丈夫なら有難い」

という事で急遽リモート面談をすることになった。



「それなら10分後に用意をする」

「こちらも用意しよう」

という事で急遽面談を行う事になった。



そして2人に説明をすることに⋯。

「これから2人には画面越しで会って欲しい人がいる」

「それは私達にとって必要な事なのよね?」

「ああ、この国で生きていく為に必要な戸籍を手に入れる為でもある」



戸籍の概念は2人はすでに把握している。

当初知った時は⋯

「全国民を管理しているっていうの!?」

「ハハハ⋯そんな事出来るわけ⋯」

と言っていたのだがこちらの世界に順応していくにつれその異常さが正常であることを認識していた。



「それで今から会うのは俺の親友でな。信頼出来る相手で2人の素性も説明してある」

後は相手がしてくる質問が分からないのだが、まぁそこは俺がついてフォローするしかない。



「私達は構わないけど⋯私達の言葉で問題ないかしら?」

ああ、その問題があった。

2人の語学力は読み書きだけであれば日常で使うのには全く不都合がないレベルにまでなっているが⋯。

喋るのに当たってはまだまだ拙い。



リモートの場合、相手に翻訳魔法をかけれないのでカタコトの日本語で話して貰うことになってしまう。

「そこは俺が翻訳するから大丈夫」

「そう、うん!頑張るわ!」

「私も頑張ります!」

と2人とも了承してもらえたので官房長官と面談をしてもらうことに⋯。



こんな機会普通に生きてたら絶対にない事だと思うのだが⋯。

後はあいつがどう判断するか⋯になるのだが、実際相手が話す内容については正直全然わからない。



人となりを見ると言ってもこんな画面越しの会話で分かるものなのだろうか?という疑問もある。

俺が無理やり押し通したという手前仕方ないというのもあるのだが⋯ちょっと不安だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ