五次元
朝、通勤ラッシュの運転で
混雑した交差点の真ん中の行き交う車の間で一時停止して右折待ちをしている時
追い越していく車、通り過ぎる車
忙しなく動き回る時を眺める
自分だけ時が止まっているような錯覚を覚える
慌ただしい朝の時間
皆我を忘れて必死に走って行く
現実社会の生活に翻弄され
自分が何者かを思う暇も無く
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず
よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとどまることなし
〈中略〉
朝に死に、夕べに生まるるならひ、ただ水のあわにぞ似たりける
鴨長明「方丈記」の一節が頭に浮かぶ
人生を泡沫に例えた無常観
人間の一生の儚さを憂いていたのだろうか
生きる意味を見出せずに苦しんでいたのだろうか
外側の世界にどっぷり浸かるのではなく
それをただ見る
俯瞰する
浮かんでは消える感情や思考を、通り過ぎていく車を見るように眺める
それが五次元意識だ
五次元とはどこか異世界に飛ぶとか、宇宙へ行くとかそんなんではない
自分の内側の精神世界だ
鴨長明が水の流れを見ていたように
世界を眺める
とても静かで穏やかな世界
現実の出来事も、沸き起こる気持ちも
ただ過ぎていくもの
自分は今、ここで呼吸をしている
存在するのは愛だけ
単純明快
恐れるものはない
瞑想の中の世界
自分の心の中
内側へ内側へと進む道
一人静かに過ごす空間と時間が必要になる
騒がしい場所では到底無理だ
私自身、五次元意識になる前はひとりの時間が増えた
時間に余裕が持てる環境の変化があった
世界的にもロックダウンの期間が発生して
世界中の人々がひとりでゆっくりとする時を得た
全ての物事は必然である
この世の中に偶然などない
あなたが出会う人
遭遇する出来事も
そしてどの選択をするのか
人生に意味のないことなんて無い
全てが起こるべくして起きている
今のあなたは
過去のあなたがつくった
辛い経験も後悔している選択も
あなたが選び望み体験して
今の自分がこの世界に存在している
無駄だったと思うことも全てが必然
人生に無駄なことなんてひとつもない
五次元意識になれば理解する
いずれ誰もが皆到達する世界
わからなかった点と点が繋がり全体像がわかるようになる
そういうことだったのか、と
次元上昇のため
ひとりでゆっくりと瞑想する時を推奨
現代社会ではなかなか難しいけど
目の前の現実を
駆け巡る思考を
ネガティブ意識を
静かに見るように
交差点の真ん中で立ち止まるように
時を忘れて深呼吸
やってみて