2/2
3-a Starry Night-
此処では私は一人だ。
そんな馬鹿なことはあるわけない。
心の何処かでそう思っている。
人は一人では生きていけない。
見えるところには誰もいない。
人は誰しも他の支えを必要としている。
だから、
私は人の支えとなる。
光を求める。
そんな勇気が私にはなかった。
はじめはその事実に涙を流した。
自分自身を変えたいと思った。
次第に涙は消えた。
そして変われた。
現実を受け入れることができた。
だから、
光を求める。
人を助けられない自分はいない。
もうそんなものは幻だ。
信じられなくても良い。
自分は自分で守る。
私にできることをやるだけだ。
影は一人では生まれないように、
光は勝手に生まれないように、
決まっている。
私は自分の片割れを探している。
しかし、なにかが足りない。
それは影という。
......光だ。