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北里の初恋


    北里の恋⑥


 それからは、時々バスに乗り合わせると近況やら今一番嵌はまっていることなど話し込んだ。


 そして北里青年は高校を卒業すると、東京に上京、就職した。当然「初恋の彼女」とも離ればなれになり、そのまま会うことはなかった。


 後で母親から聞いた話では、彼女の家は部落差別を受けた家で、北里の父親が村の総代を引受けていたことから、世間体をはばかり付き合いを避けた、という事だった。


 北里青年は全く気にもならない話で、一笑に伏す話だった。しかし、仕事も馴れた頃、久しぶりに帰省すると、彼の母から思ってもいない彼女の近況が伝えられた。


「気を病んでいたんだね。自殺したよ。」


 北里は既に20歳を過ぎていたが、ショックで完全に恋する心を失った。

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