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北里の初恋


    北里の恋⑤

 月日が流れ、北里少年は高校生になった。

偶然、帰りのバスで「初恋の彼女」と乗り合わせた。


「久しぶり! 元気だった?」


昔、好きだった彼女が声をかける。

少年が無言でいると、続けて言葉を繋いだ。


「あの時はゴメンネ。サッちゃんがテレビに誘ってくれたんだ。トンマ天狗見たよ。」


 まだテレビの入っている家は少なく、そこで子供たちは学校が終わると、誘い合わせて金持ちの家に大挙たいきょ押しかけた。


「エッ! サッちゃんにテレビが入っていたんだ! トンマ天狗面白かったよね。」少年はようやく「ドタキャン」のトラウマから脱し青年となった。


 北里青年と彼女の距離は一気に縮まった。彼女の眼はキラキラと輝き、少し大人びていたが、高校生のはち切れそうな元気で満ち溢れていた。


「直ぐにウチにもテレビが入ったけど、毎日が楽しかったな。恐怖のミイラ、怖かったね。」

         (北里初恋の彼女)


「ウン、ハリマオ、怪傑白頭巾も面白かった。」

         (完全復活の北里青年)

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