古代種
神話の時代を証明する者にして、生きとし生けるものが及ばざる者。或いは、及んではならない者。
巨人、真竜、精霊の三種に区分され、総じて自然と強い結び付きを備える。
大体が絶滅済みか絶滅危惧種だが、当代で彼等が多数現存していれば災害でしか無いため、寧ろバランスが取れているとも言える。
尚、発見されれば非常事態宣言が発令されるのは言うまでもない。
・ジャイアント
所謂巨人、大自然の暴威の顕現とされる生きた大災害。
創世神話に曰く、神が『在れ』と唱えた折に世界と共に誕生した、世界最古の生物であると言う。
大自然と共に生まれた彼等は、総じて大自然の何かしらと起源を同じくし、同様の性質を備えると言う。
"溶岩の巨人"は煮え滾る活火山のマグマに眠り、"吹雪の巨人"は極寒の吹雪共に姿を見せ、"雷雲の巨人"は雷条に溶けて世界を巡る。
・エルダードラゴン
所謂真竜、四足に巨大な翼を備えた大型建造物のような体躯に叡智を蓄えた生命体。
誕生経緯及び衰退経緯がハッキリしていないが、それらを解明しようと言う剛の者はそう居ない。
様々な特質を身に宿し、ある者は酷熱を、またある者は瘴毒を吐息として吐き出す。
二足に前足と融合した翼を持つワイバーンを眷属として持ち、住処にはこれが常に徘徊していると言う。
・エレメント
三種の中で唯一既に絶滅している種。
所謂精霊、自然に溶けし者達。
解明する術が無いためその詳細は語られないが、エルフとドワーフの太祖である事が判明している。
太古に人間に焦がれた精霊の内、姿形とその営みに魅入った者の子孫がエルフ、生み出す工芸品に価値を見出した者の子孫がドワーフであると言う。