買い出しを頼まれて行っていたら、集合場所にパーティー誰も居なくなっていたので、ソロデビューとなった。
お願いします。
短編です。
2018/06/30 改稿&付け足し
サン王国の入ったすぐの所に冒険者と商人が群がっていた。冒険者のほとんどが買い出しだ。ランクの高い冒険者は宿屋に泊まる。少々高めの宿屋であるが、サービス面でも料理面でもとても良い。
思い切って、低ランクの冒険者が泊まることもあるが、大体朝起きると目からバケツに水がたまる勢いで涙を流してしまう。なぜなら、財布の中が……。
主人公達は、買い出しであった。
「あのさ、ポーションが急に要ることになったから、レンが買ってきてよ!」
このパーティーはAランクパーティーでありコンドウという名前だ。転生してきた日本人に名前をつけて貰ったらしい。パーティーの人たちはカッコいいと思っているが、日本では人の名前だ。もうじきにSランクになると噂されていて、魔王を倒すのはこのパーティーしか居ないとも言われている。先ほど人名救助をしたためポーションが不足していた。
但し、魔王は居ない―100年前に倒されたからだ。復活するにはあと50年ばかり時間を要する。
☆☆
「たしか、この王国はお店が多く存在するから何でも売ってるんだよな。」
サン王国では、この世界で随一の店の出店を誇っており、多彩な商品がある。
――――この国に来たら、売ってない物は無い!!
とも、言われている。
しかし、国王は少しひねくれ者だ。関わらない方が身の安全だ。
☆☆
「さて、ポーションの店はどこだったけな」
広すぎて分からなくなる冒険者は多々いる。
「確か、王城に近い所にあったはず。あ、これおいしそうだ。えーといくらだろう……
き…………金貨1枚だと!!!!
多分食べる価値はあるかも」
ここは、牛肉専門店だっ。看板は食べ物をイメージしたものになっている。ここでは、牛肉でも最高級部位となっている、シャトーブリアンのステーキが食べれる。シャトーブリアンとはひれ肉のなかで最も太い部分のこと。とても価値の高く、入手が困難と言われている。これは、転生した来た者により伝われている。評判によると
―――肉質が柔らかい!!肉汁もたっぷり!!干し肉なんてもう食べられない!!
これなら、金貨1枚の理由も納得だ。
「金貨1枚かぁ。確かに財政的に困難にはならないけども干し肉が一生食べれなくなりそうで怖い」
「でも、食べたい。―あきらめよう。」
「隣は……。マグロのカマの素焼きが販売している。これもおいしんだよな」
お隣は、お魚センターだっ。看板は魚をイメージしたものになっている。ここでは、漁場より釣られた魚たちを販売している。特に人気マグロだと言う。それは、転生した者が刺身で食べるのがおすすめだと言ってきたため、住民が試した結果とても美味しかったという。すぐさま国を訪れている人たちにも教えた。その中でもカマを焼いたやつがとても人気だ。
「転生した人って、何でも知っているよな。マグロを生で食べようなんて絶対に思わないし」
「のんびりしてると、ポーション買うのが遅れてしまうな。急ごう。」
ここからポーションの店までは、3分ぐらいだろう。その間にもたくさんの店があり、人通りも多くなる。ついつい寄り道がしたくなってしまうのは仕方がない。
最近だとVRというお店がある。看板が眼鏡をイメージしたものなっているが、眼鏡屋と間違える人が多いらしい。このお店では、目に四角い箱のようなものを取り付けることにより、王国の外にいるような気分を味わえる。その中で剣を装備して魔物を倒すことができ冒険者気分を存分に味わえる機械となっている。これも、転生者がおしえてくれたものだ。
主人公は、一歩ずつポーションの店に近づいていた。
「あれ、水まんじゅうなんてあったか?」
ここは、水まんじゅう専門店だっ!これも―とても美味しい。少し酒の香りがするのも特徴にあげられる。
「まあ、いいや。もうすぐだな、看板が瓶をイメージしたものになっている処だったはず。あれ?味噌煮込みうどんってなんだ??」
ここは、味噌煮込みうどん専門店だっ!これも―。味噌と言われるものを使った汁に太い麺を煮込んだ麺料理でもあり、鍋焼きうどんの一つとなっている。専用の土鍋があり沸騰した状態で提供される。太い麺は、もちもちしておりこれまで体験したことが無いと話題になっていた。とても熱く冬の寒い日に食べるのが適している。夏でも全然OKだ。
「ほうほう。熱いのは今の季節は要らんな。味噌というのは気になるな。そう言えば、納豆というやつもあったが、まずかった。」
二ヶ月ほど前に、納豆専門店ができたが、先々週に店じまいになってしまった。やはり、異世界の人には受けなかったようだ。
☆☆
「やっと、ポーションの店だ。」
ポーションのお店に着いたようだ。ここは取り寄せが豊富で王城もここで仕入れているとか噂されている。お店の感じは実験室のような感じが出てしまっている。ポーションがずらーりと並んでおりお試しができるやつもある。何故か煙も出ている謎の物体もある。
店の奥では絶賛開発中のものもあり、小爆発なら日常茶飯事に起きている。
「さて、確か。癒しのポーションを6個 上級が一つだったな。
清潔なポーションが20個
攻撃力上昇ポーションが20個
これだけでよかったはず」
癒しのポーションは説明は不要だろう。上級なら、手が千切れたぐらいなら、瞬間に治すことかできるものだ。ただし3時間以内だ。だから、冒険の時に持っていなかったから――。
「いらっしゃいませぇー。
只今気分向上ポーションが壱百円セール中でぇーす。
ぜひお買求めくださいお一人様5つまでだよー。」
気分向上ポーションは、意外と危険だ。酒を飲まずにでも酔ったような気分になり、向上してしまう。 酒がたけぇと思っているやつが良く使用している。また、酒が飲めねぇとおもっている未成年者が飲んでしまうことがある。店側は何となく注意をしているが対策の一つにもなってはいないのさ。国の方は文句は言うが対策が遅れている。この長所と言えば、牢屋いる犯罪者が飲むとすぐに真実を吐き出してくれることだろう。
「新商品!!
色気向上ポーション 銀貨30枚
宿屋か家に帰ってから使ってね!」
色気向上ポーションは言うまでもないだろう。
「最近は、種類が増えたな。えーと癒しのポーションは売り切れになっているな。今まではそんなことあなかったのに」
「ごめんなさいね。先ほど沢山買われて行かれたお客さんがいたの。」
「なるほど。仕方がないか。清潔なポーションは残り丁度一つか。攻撃―は、無いか。理由もさっきと同じだろう。」
「まあ、余計に買ってしまうと重くなるから、清潔なポーションだけでいいか。先ほどの集合場所へ戻るとしよう。」
☆☆
「よし。ここが集合場所だったな。あたりを見回してもパーティの人、居ないけど」
先ほどの門の近くまで戻ってきたようだ。門の近くは先ほどと同じくらい人が集まってはいるがパーティの人たちを探すのは容易だった。
しかし、パーティの人たちが全く見当たらないようだ。
そして、レンはある作戦を思いついた。
「あー!かくれんぼしているかもな。俺の負けでいいから出てきてよ!」
レンは、大きな声で叫んだが、誰も出てこなかった。ただし、周囲の目線は白い。
「おーい!いるんだろう!返事しろよ!!」
レンは、再び叫んだ。
「もしかして、置いて行かれた?ということは一人??」
レンは、気づいた。置いて行かれた。そうソロで冒険者にならないといけないかもしれないことも。
一応門兵にも聞いてみたが、結果は、
――――――その人たちなら出国しました。
少しの間、沈黙が続いた。
「そうですか。ありがとうございます。」
「いえいえ。数時間で出国される方はめずらしいことですね。」
「そうですか。」
「伝言がありますよ。パーティから抜けろ。とのことです。何かあったのですか?」
「あ、ありがとうございます。何もない。はず。」
レンは、その話を聞いて愕然としていた。レンはパーティに迷惑をかけているつもりもなくどこが不だったか、分からないでいた。悩んでいたときレンはとっさに思いついた。
「よし!心機一転。ソロで冒険をしよう。パーティで魔物討伐すると、五等分だからまあまあ少ない。しかも、あのCランクが出しゃばるからCランクが一番多く貰えている。これが一番不満に思ってはいたんだよな。でも、楽しかったからいいと思っていた。別で稼いでいたから。」
意外と早い。立ち上がりだった。一時間は立っていなかった。
「まずは、ギルドへ行って、パーティを解除してもらわないといけないな。Sランクに行けるとか噂されているけど、実はまだAランクになったばかりだから。リーダとマリーが個人でAランクなったためにパーティは昇格した。でも、セシリーはBランクなりたてだし、ルーカスに至ってはCランクだ。」
このパーティは、異色を放っていた。ルーカスは、剣士なんだが……Cランクでは、本当に付いて行っているだけ。ひん死に近い状態になってからしゃしゃり出てきては、一撃を打つ。俺のおかげだと自慢をしている。その他にも驚くべきことが沢山ある。
☆☆
冒険者ギルドは、ポーションの店を右に曲がった場所にある。勿論、看板は剣をイメージしたものになっている。
隣が農業ギルドだ。主に畑の土地管理から販売などを行っている。
その隣が漁業ギルドだ。主に海の調査などしている。販売も行っている。
その隣が移住ギルドだ。旅に出たい!!などの援助から、隣国の物件探しも行っている。
暗殺者ギルドもあるが、どこにあるかは不明だ。
さて、レンは冒険者ギルドへ入った。一応食堂と隣接しており、格安で食事をすることが出来る。
「すいません。パーティから脱退したいのですが。」
「いらっしゃい。レン様がパーティから脱退ですか?パーティの皆さまから許可頂いきましたか?」
「はい。貰いました。貰ったというか。脱退しろと言われたんで」
「そうでしたか。やはりあの人達は分かっていらっしゃらなかったようです。
カードをお預かりしますね。」
10分後
「お待たせしました。パーティから脱退されたのでソロ扱いとなります。パーティの募集などしますか?」
「いまの所は大丈夫です。」
「わかりました。ご報告致しますと、コンドウパーティはBランクに降格ですね。」
「えええええええええ。」
「Aランク二人で、Aランクパーティになるわけないでしょう。ましてや、Cランクがいるのですから。」
「そうですね。」
「レン様は、ドラゴン討伐などこの国に多大なる貢献をしていただいたのでSランクに昇格になります」
「えええええええええええええ。」
「いやー。この国にもSランクの冒険者が登場とは!!私たちも誇りをもって仕事ができます。」
「本当ですか。」
「はい。今後もよろしくお願いします。」
「こ……こちらこそお願いします。では」
突然、Sランクと言われびっくりしていたようだが納得してはいたようだ。実は、パーティでは生活が成り立たない。ため、ソロでドラゴンを20体ほど。古龍を2体ほど。その他の魔物は数を数えきれないほどだ。古龍に至っては査定価格が目が飛び出すほどなので、ギルドのお金が無くなってしまうため王城の謁見で取引された。
別視点
☆ほかのメンバー視点☆
4人は、レンに買い物を頼んだ後、話し合っていた。座りたいのか紅茶専門店に来ていた。
「あいつが居ないうちに逃げようぜ。レンが今後いても邪魔じゃないか。そうだろう?」
「そうだわ。レンは魔法を使えるけど、使える種類が少なすぎる。仕方がなく、中衛にいさせたけど、つかえなかったわね。」
「私はそうはおもわないけどね。いつも助けてくれるし、魔物も倒し易くなっていたような気がした。」
「俺に歯向かうつもりか!!!!」
リーダは、急に怒鳴った。自分の意見に歯向かったのが気に食わないのだろう。
「いえ。そんなつもりは。」
彼女はすぐに謝ったが、居づらいと感じていたようだ。
「……。」
無口で影が薄いのが一人。
「そうだろ。抜けてほしいとお願いすると<嫌!>と言うかもしれないからさ、今のうちに逃げようか。ポーションは今からこっそり買いに行けばいい」
王都は広いため、抜け道はいくつも存在をする。そのためレンに会わずに行けるわけだ。
「「「そうだね。」」
リーダーは、後から後悔するなんて思っても居なかった。
実は、SランクはAランク10人分ぐらいあると言われていた。
その後、このパーティからばれないように一人抜け、レンと出会うのは次の話。。
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