プロローグ
作者は頭がすこぶる悪いので考える為の時間が何日も必要になる事があって更新は不定期になります。
できれば、気長に待って頂き、読んで下さると嬉しいです!
もし、人の魂が見えて、その人がいつ死ぬか分かったら君はどうする?その人に教える?それとも放っておく?
もし、明日、他人が死ぬって分かっていたならば、君達はお人好しじゃない限り放っておくかもね
もし、好きな人が明日死ぬって分かっていたらどうする?君達は勿論、助けるかもしれないね
その好きな人を助けるのに自分が死ななければならないとしたら君達は一体どうするんだろうね?
もちろん、僕は他人を助けない。好きな人でも自分の命を賭してまで助けようとはしない
何故って?そんなの自分が一番可愛いに決まってるからじゃないか
さぁー、キリの良いここで僕の自己紹介をしようじゃないか。僕は 柏原 遊気 。何の特徴も無い高校1年生だよ
好きなのはゲームで嫌いなのは鏡とカメラ
はい。これで僕の自己紹介は終わりだよ
え?特徴?無いって言ったじゃん。仕方ないな〜。僕の髪は色素が薄くて茶色なの。で、手入れしてないからボサボサになっちゃってる。それから、目は少し吊り目がちで眠たそうにしててブカブカの服を着ているの。それが僕自身が分かってる特徴かな?
さて、僕の現状を説明しようか。僕は今、教壇に立ってて目の前にいる同じクラスメイトになるであろう人達を見ているんだ
「やー、やー、新しいクラスメイト諸君。君達の今日は幸せかい?不幸せかい?まぁー、そんな事は僕には関係ないけれどね。僕の名前は柏原 遊気だよ。気長に宜しくお願いね」
僕の言った言葉通り新しいクラスメイト達の前で自己紹介をしているんだ
実は今日、入学式があって、その後の自己紹介の途中なんだ。そして、今は僕の自己紹介の順番だったわけ
「はい。変わった自己紹介をありがとうね。柏原君。……では、次は 交野君」
隣に立ってる教師が拍手をしながら僕を見て、自分の席へと戻れっと目で訴えてきている
仕方ないから僕は教師の思い通り戻ってあげる
そしたら、教師は手に持つ名簿に目を通して僕の後ろの席に座っている男子生徒を見ながら呼んだ
呼ばれた生徒は元気の良い声で返事をして前の教壇に立ってテンプレ的な在り来たりな自己紹介しはじめた
正直、他人なんてどうでもいい
僕には関係ない事だし、僕が生きる上で邪魔にならなければそれでいい
例えそれが目の前で死にかけてても、自殺をしようとしていてもどうでもいい
だって、僕には関係ないしね
死ぬなら死ねばいい。僕に迷惑さえ掛けなければ勝手に死んで終えばいい
どうやら、無駄に長く必要性の感じない自己紹介が終わったようだ
「では、皆さん。明日から遅れないようにちゃんと学校へと来てください。これで HRを終了致します。また明日会いましょう」
そう言って教師が教室から出て行った
無愛想な女教師だ。ま、僕が人に言えたものじゃないけどね
「なー!お前、柏原って言うんだろ?飯食いに行かね?」
全く、僕、さっさと帰ってゲームしたいのに邪魔するなんて酷い奴だな。誰だっけ?この筋肉鍛えてます!って感じの体つきしたバカそうな顔したやつは?
「おいおい、俺、さっき自己紹介したよな?聞いてなかったのか?」
そりゃー、聞いてなかったに決まってるじゃないか
「聞く必要が無いから聞いてない」
「なんだよそりゃ…お前、友達いねーだろ?」
「…………」
確かに過去を振り返っても友達なんて居た記憶が無いな
「おっ?なんだ?図星か?」
ウザいな。このバカそうなやつ
「お前も友達いなさそうだな。バカそうな顔してるし」
「なっ!?と、友達ぐらいいるわ!」
バカそうな顔の件は否定しないんだね
「ふーん。何人?」
「うっ…ひ、一人だ」
ほとんど居ないじゃん。僕と一緒のボッ……僕は好きで一人だから違うね。それに、こんなバカみたいなやつと一緒にされたくないし
「で、その友達とは帰らないの?」
あん?なんで、このバカそうな顔してるやつは僕を指差してるんだろ?あ、そうか。僕の後ろにいるのがその友達か……って、居ないじゃん
「どこ指差してるの?」
「…お」
「お?」
「お前が今日から俺の友だ!!」
何言ってるんだろう?
こんなバカ放っといて帰ってゲームしよ。あ、ゲームショップ寄ってから帰るとしよう
「ちょっ!?待てよ!俺を置いてくなよ!!」
「ちっ」
「あ!今舌打ちしたよな!何だよ!せっかく仲良くしようと思ったのによ!」
「別に要らない」
「俺は要るんだよ!!」
しつこいやつだ。何処まで付いてくるつもりだ?
ゲームショップ寄って帰るつもりだったってのに。……久々にゲームセンターも寄ろうかな?
「ーーでさー、俺よー、めっちゃ頑張ったんだわ。だから、この筋肉が出来たって訳なんだよ!どうだ!分かったか!筋肉の凄さが!!」
「知るか」
「ひでぇー!ひでぇーよ!俺の熱弁が3文字の返答で終わらされたよ!!」
五月蝿い虫だ。纏わり付いてきて迷惑だ。ハエ叩きで叩き潰してやりたい
あ、そうだ。君達にまだ言ってなかったね。僕は人の魂が見えるんだ。例えば隣にいるバカそうな顔したバカの胸元付近に見える青白い火の玉。それが人の魂なんだ
魂が見えて憎く思った事もあるし、辛く思った事もあったけど、今では慣れてしまって何とも思わなくなった
「ーーだからよ!飯食いに行こうぜ!!」
まだ居たのか。このバカ何処まで付いてくるつもりなんだろう?
「バカな人。何処まで付いてくるの?」
「バカって…せめて、”お”ぐらい付けてくれよ!」
随分と”お”の部分強調して言ってるな。だったら
「大バカ野郎。何時まで付いてくるの?さっさと帰ったら?」
「酷くなったぁああぁー!何でなんだぁ!!あぁ!!神様!俺は何か悪い事をしたのかー!!」
頭抱えて何叫んでるんだろう?ま、いいや、大バカは放っておこう。もう少しでゲームショップだし
「ーーなー、もう用事は済んだんだろ?だったら「嫌だ」何でだよ!!良いじゃんか!「面倒」直球どストライク!!」
バカが胸を抱えて叫んでる。ま、放って置くんだけどね。さっさと帰って晩御飯食べて今日買ったゲームしよっと
「良いだろー。なー、行こうぜー!飯ぐらい奢るから行こうぜー!」
本当に煩いな。もう夜の19時だよ。本当に何時まで付いてくるんだろう?
「いーこーうーぜー。飯!!」
はぁー、仕方ないから行ってやろう。これで帰ってくれると良いな
「分かったよ。だけど「うっしゃーー!!やりー!!」からね……」
僕の言葉ちゃんと聞こえたかな?バカの声が大きすぎて聞こえてない気しかしないんだけど…2度も言うの面倒だし良いか
「んじゃ、早速飯屋行こうぜ!何処が良いよ!?」
「何処でも」
「んじゃ、俺が決めっぞ!」
バカって携帯使えるんだね。てっきり頭悪すぎて使えないかと思ってたよ
「よし!ここに行くぞ!!」
バカが見せてきたスマホを見る限りには焼肉屋か。高そうだな。次の新作ゲーム買うのに足りる……って、バカの奢りで行くから考える必要無かったね