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第0話 プロローグ
~プロローグ~
西暦2100年4月1日、世界は消滅した。
刹那の内に世界そのものが、文字通り、消えた。
勉学に慎んでいた者、運動で汗を流していた者、仕事で疲労していた者、家族団欒をしていた者、色恋に現を抜かしていた者、飢餓に苦しんでいた者……全ての人類が、一瞬で消え去った。
全ての自然、全ての動物、全ての建築物が、消えて無くなった。
何が起きたかを知る術など無かった。瞬く間に、何もかもが消えたのだから………………。
そして西暦2100年4月2日、世界は再生した。
2100年4月1日…消滅の日以前の世界が、丸ごと再生した。
ただ唯一再生しなかったもの…それは、4月1日の記憶だけだった……。
人類は、いつもと変わらない日常を送るのだった……。
自分達が、創られた存在だとも知らずに。
4月1日…この日の出来事が、やがて世界に災厄をもたらす事になるとも知らずに。
第0話 プロローグです。世界観はこのようになっています。物語の性質上、序盤はキーワードが当てはまりませんが、後々展開していく予定なのでご了承下さい。