奏多の力
もう四カ月になるが、二日目の夢から神は一切出てこなくなったな。
まあ依頼は十二からって頼んだから普通か。
ああ、そうそう現実で調べた三つの特殊能力なんだけど…一つ目は世界神の知識だったが。
めちゃ役に立つのよぉ~これが。
何しろ見た物、考えた物の基本的な情報が入ってくるからなぁ~、でも個人情報などその人独特の情報は入ってこない事と、情報量の多さで頭が痛くなる時があるから『情報を遮断する方法はないか?』って考えたら情報遮断でいいらしい。そんでもってその逆は情報接続だってさ。
まあいつもは情報が入りすぎるから遮断してんだけどな。
次は二つ目だが力、魔力の成長速度を上げるだが、力はまだあまり動けないからわからない、魔力は使った事がない。魔力は今度使ってみよ。
三つ目だが透けて見える目だが女性の服以外ということらしい。
まあこの家を観察してみたが、家は一階建て、部屋をあわせて五室あった。
まず玄関入って中央にでっかい一部屋があってそこを中心に、周りに四つあるわけで、
見た所、玄関から右回りに言って行くと、俺(子ども)の部屋、姉ちゃんの部屋、母さん達の部屋(父さんもいるよ)、物置、物置ってなってる。
ああ、そういえば最初は病院に居て、誕生4日ぐらいあとここに移動して家族のこともわかってきた
まず、母さんだけど名前はサラ・ウォーカーで、父さんが、クラウス・ウォーカー、そんで姉は、ソラ・ウォーカーって言うらしい
ちなみに俺は奏多のまんまで、カナタ・ウォーカーだそうだ。
まあもうすぐ四ヶ月だから首も据わってくるだろう。
その時になったら猛特訓だぁ~!!
~誕生四ヶ月後のその時~~
よし首も据わったし、
そろそろ歩く練習でもするかぁ。
てく、てく、てく、コテン。
む?
てく、てく、てく、コテン。
むむむ?
てく、てく、てく、ゴン!!。
「ふ、ふぇーん(痛ったーい)」
四足歩行したら柵にぶつかった。
やばい涙腺が…
「ぎゃあーーん」
あーぁ、泣いちゃった。
いやぁ自分が泣いてるんだけどね、
泣くような事じゃなかった泣く様な事無かったんだけどねぇ
体が言う事効かないんだよ。
あ、母さんが来た!
「あらあらカナタどうしたの泣いちゃって?」
母さんがやさしく抱きかかえゆっくり揺らし始める。
とても気持ち良くって泣き止み、瞼が重くなって…き……た
カナタは意識を手放した。
~サラサイド~~
「なに、これ」
サラは驚いていた。
この国にはステータスを見るカードCカードというある。
ギルドで売ってあり指紋を付けたら一日でステータスが出るカード
赤子が4か月経ったから調べようと昨日寝てるカナタの指紋を取った、そして今日Cカードに文字が浮かび上がってきた。
内容はLv、職業、体力、攻撃力、防御力、魔力、知力、素早さ、加護、スキル、のように構成されている。
普通は本人しか目えないが、サラはこの国の五本の指に入るくらい強い魔法使いで、魔法の透視をして見ている。
「いくら私たちが強いと言ってもこれは無いわよ…Lv1の赤子でなんて。」
そのステータスは、
Lv:1
職業:赤子
体力:30
まあここまでは普通ね。
問題はここからよ。
攻撃力:25
防御力:90
魔力:200
知力:◆◆◆◆
素早さ:10
加護:世界神
スキル:透視
…あり得ないわ。
赤子で魔力200だなんて。
それと知力ね、私の透視でも見えないなんて…
「ぎゃあーーん」
そう考えてるとカナタの鳴き声がした。
急いで奏多の部屋に行く。
抱いてあやしたらすぐ寝息を立て始めた。
「まだ、私のかわいいかわいい赤ちゃんね。」
サラは、まだ普通の自分の赤子にホッと肩をなでおろした。
防御力も攻撃力も普通の赤子とは比べ物になりません。