生まれ落ちて
「おぎゃぁぁー」
む、おお、そうだそうだ確か異世界転生したんだったな。
ここは…たぶん病院だな。だって昔の病院った感じだもん。
「うわぁ、かわいい子だ。」
そこには十六か十七くらいの美人女子が
(母さんか!!!)
「こらソラ、まず、母さんと父さんからでしょ!!」
今度は二十五歳位、美人女子よりは劣るがとても美人の美人女性の顔がにゅと出てきた。
これが母さん!!
「ごめんなさい母さん」
(姉さんかぁ~。 っていうか姉さんがいるの!!)
「クラウス・ウォーカーさんお子さんが生まれましたよ。元気の良い男の子ですよぉ~。」
ウォーカーが名字か?クラウスって人が父さんかな?
ダダダダダダダダダダダダァァァーーー
うん、威勢のいい足音。
こんな足音で普通来ないよ。
キィキィッ!!
お、止まった?
「生まれたか!」
まだ声の持ち主は奏多の視界に入って無い。
声は、普通より少し高いいい声だ。
「まあ落ち着いてクラウス、赤ちゃんが怖がるでしょ。」
「おお、そうだそうだ。」
深呼吸をする声がして。
「よし。」
視界にまた顔が入った。
う…イケメンだ!
女子30人に声をかけたら39人はカッコイイと言うだろう。ラスト1人は顔を真っ赤にして調査できずって所か要するに び・だ・ん・し ってわけだ。
これなら顔には期待できそうだな。
そういえば目に違和感がある。
何かが外れてるような?
自分の手で片目を触ってみる。
あ、眼帯が無い。
そう言えば転生したんだよなぁ~…
よっしゃあ来たぁ両目見えるぜ。
物心つく前に左目を失明しずっと見えなかった左目、両目って意外とピントが合うんだなぁ。
まあこのくらいにして、この世界の事だよなぁ。
「かっ、かわいい。」
親父の声だ。
どうも言語は同じらしい。
「おっぎゃぁぁぁ。」
言葉は、話せないらしい。
「おぎゃぁぁ…」
どうも眠くなってきたらしい。
さあ、俺子供だしさっさと寝るとするかぁ~。
こうして奏多は意識を手放した。
~奏多の夢~~
「ぉうい…」
あと48時間寝せて。
「長いわい。」
あ、世界神のおじちゃん?
「そうじゃ。」
なんで俺の夢に?
「いやのう、ワシがお主を一様殺してしもうたけんのう。わしは別に何もつけんでいいと思ったんじゃがのう、他の神から神議会しんぎかいで『償いとして何か付けるぞ!』と言うのじゃ。」
それは自業自得だと思うが。
「まあそこらへんはもうよい。で決まった事じゃが三つあるんじゃ、一つ目はのう、お主の頭にこの世界神の知識を宿らせること。二つ目、力、魔力の成長速度を上げること。三つ目は神議会でとても悩んだんじゃがエロを極める性神が透けて見える目を与えようと言ったらのう女神が猛反発して女性以外ということになったのじゃと。それでいいかの?」
ああ、とてもありがたい。ありがたく使わせてもらうよ。
「ほっほっほ礼にはおよばんよ。」
また夢に出てくるのか?
「いやこれからはそう出てこんだろう。」
ってことはこれからも時々出てくると?
「まあ、お願い事をしに来るやもしれん。」
じゃあ、依頼は12歳越えてからにして。
「うむ了解したのじゃ。」
また、光が光り始めた
「そろそろじゃではまたのう」
ああ、また
すると意識が飛んだ。