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六年後・・・

森の奥、日が黄昏たそがれ、夜のとばりが下り始めたころ。

「グルルルル」

カナタの目も前には二足で立ち続けないはずのホワイトダイガーが立っていた。

背中にどこで拾ったか知らない大きな鎌が二つ付いていた。

ホワイトタイガオーガだ。

全長2m50㎝、体重9tのつわものでそこいらの龍と比べ物にならないくらい強い相手なのだが

「はあ、あれから6年かぁ~。」

カナタは目の前の敵の事を考えずに考えていた

あれから六年

カナタは、13歳になった

六年前と比べると身長も伸び168くらいになった。

眼光は鋭く、体は引き締まり、もう一人前の体格にはなっていた。

ただ、

「コートはいいんだがコート以外がなぁ~。」

ぼろぼろだ。

色々な修行をやったせいで服は服の意味をなしていなかった。

「しっかし不思議だなあコートの破れた所は見たことない。」

「グルルルル」

「おお、スマンスマンじゃあやろうか。」

カナタの目が一気に変わった。

少々鋭かった眼光が次の瞬間その眼で射殺せるくらいに細まる。

「ガルっ!」

さっきの眼光のギャップが激しく少しひるんだがすぐさま立ち直し両手で鎌を取り抜きカナタに攻撃してきた。

カナタはそれをジャンプで避け背中に回り込み一太刀いれる。

「ガァルッ!」

ホワイトタイガオーガパニックになり鎌を四方八方に切りつけた。

カナタはそれをすべてかわし

「連武、十字蒼!!」

両斜めから切り、最後に十文字に切り9tもある巨体を50mほど飛ばした。

だがこのくらいでホワイトタイガオーガは死ぬはず無かった。

ホワイトタイガオーガは、立ちあがりカナタに向かって突進してきた

「まだ立つか。」

カナタは腰を低くし、左手をつきだして剣を持った右腕を後ろに下げホワイトタイガオーガに右手に持った剣の切先が向くように構えた。

その間にもホワイトタイガオーガは突進してきてあと20mの所まで来た。

カナタは息を吐ききり

「一閃」

シャン!!

間に2秒置いて

「ばた」

ホワイトタイガオーガを倒した。

「ふう、帰ろうか。」

カナタは鞘に剣をおさめ小屋に戻って行った。


~~~小屋~~~

「ふう、終わった」

えーっとメモ用紙

「あったあった。」

カナタはメモ用紙に”終わった   カナタ”と書いて外に放り投げた。

メモ用紙はふわふわと飛んでいき見えなくなった。

一息ついていたら

「おお、終わったか」

と玄関の方から声がした

「いつも思うけどどうやってきてんの。」

「企業秘密。しっかしお前ほとんど裸じゃねえか。他の服は?」

「他の服はこれよりひどいぞ。」

「マジかよ。そりゃまいったなあ。よし、俺の予備の服を着ろ。」

「ああ。」

違う部屋で着替えをすまし戻った。

ハーツとは少し仲が良くなった。

「で、仕事って」

「ああ、これから護衛を六年間してもらう。」

「誰を?」

「セトラシアの王女だ」

「っ!」

セトラシア、その国は強いアサシンを排出していたが14年前火山の大噴火によって王城もろとも噴火に巻きこまれ街がパニックになっている所をちょうど仲の悪かったエスグラウ゛に抑えられセトラシアはエスグラウ゛に取り込まれた。

「でも確か、王城もろとも飲み込まれたんじゃ。」

「その時に地下から逃げたらしいな。でも、王は、途中土砂に巻き込まれ死亡、王妃とそのおなかにいた赤ちゃんだけが生き残ったらしい。その赤ちゃんだった王女を護衛してもらう。」

「ふーん」

「ただ」

「ただ?」

「アサシンの影響か、影が…薄い。」

「影が薄い?」

「から…」

「から?」

「自分で探してくれ。」

「…は?」

「いやあ、大体の場所は、わかるんだがいつも見失って…。」

「…あほ…ですか。馬鹿ですか、馬鹿チンですか?」

「殺すぞ。」

「・・・」

「・・・」

ちょっと、嫌な空気が流れた。

「ん、ん゛っ、ま、頑張れ!!」

「はい」

しか言えなかった。

しっかし、誰やろう。

「あと、彼女は王女だと自覚してない、て言うか知らない。」

「知らない?」

「ああ、彼女は国が潰れた後に産まれた子だ。だから国のことを悟られずに護衛しろよ。」

「またまた難しいリクエストだこと。で、名前は?」

「名前は、スイラ・ルーサー 場所は、学園の国、アウラだ。」

「え?」



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