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先生、死なないでください

死神は言った。

生きたいかと

彼女は答えた。

生きたいと

死神は言った。

ならその命、俺に預けろと

そして彼女は眠りについた。

「……くっ!」

不覚だった。死神たる俺が…俺が……下痢になるなんて…!

「は、腹がぁ〜」

昨日スーパー(?)エロスで買ったレバ刺しが…まさか不良品だったとわぁ〜!

「はぅ!?」

くそぉ〜今世紀最大の激痛だ!!

しかも今日は入学式ぃ〜♪

「入学式ぃ〜♪…じゃねぇよ!!!なんで俺は一人で乗り突っ込みしてんだよ!!!……」

なんか…惨めだな〜あ、入学式って言っても俺のではない、新しく入ってくる一年生の物だ。因みに俺は今をときめくメモリアル!高校2年生、っである。

「あ、腹痛治った!!!」

yes!yes!yeeeees!

いや、今日はなんかテンション高いんだよ、うん、いや本当だよ。いつもならもっと静かです。

……信じてよ!!!

俺は誰に話しかけてるんだろう…かっ!←トイレットペーパーを引きちぎってる

「あ〜学校行かなきゃだ」

俺はうんこを流○て…

あ、規制かけるところ間違えたわ。

俺はう○こを流して学校に向かう。

ここらへんで自己紹介といこう。俺の名前は月影(つきかげ)夜宵(やよい)ちょっと女みたいな名前だが男である。今日から高2になる予定の 15歳であり、算盤が得意で、記憶力には結構自信がある。当然数学は得意科目だ。目は両方とも2.0だが鼻の上に乗る程度の小さな眼鏡を掛けている。眼鏡は母さんの形見で、算盤は婆さんの形見でもある。眼鏡はレンズを変えて度が無いものにしたため視力が下がる心配もない訳だ。ま、ちょっとしたオシャレのつもりだ。似合ってなかろうが俺は外す気はない。

算盤は何処に行くにも持ち歩いている。俺と一番付き合いが長いのは間違いなく婆さんの形見であるこの算盤だろう。自己紹介してる間にあら不思議、学校に着いちゃいました〜〜……あれ?なんか…誰もいないんですけど…俺は携帯を出して曜日を見てみるが…

「月曜…だよな」

ついでに時間も見てみる。

「8時25分、いつも通り、の時間帯…」

あれ?あれ?

……あ……

「今日入学式やん」

記憶力には自信あると言ったが決して嘘ではない。ただ、興味がないことにはとことん覚える気がないだけである。


〜入学式〜の前に先生に怒られました〜

そして、


〜入学式〜

俺はパイプイスが並び、生徒が座っているなか自分の席を探す。探していると真ん中の席の方から手招きしてくる一人の生徒を発見。俺は生徒の前を「ごめんね〜」とか適当な詫び言葉を言いながら手招きする方へと向かう。

「夜宵、遅かったじゃねぇか、朝っぱらからwao…的ななにかでもしてきたのか〜?朝からはちょっと元気有り余り過ぎだろ(笑)」

なんか勝手に話しが進んでいく…そして何故、何故手招きしておいて席が空いてないんですか?

「おい、席空いてないじゃね〜か!!!」←小声

「ふっ、バァカァメェ!空いてるとでも思ったんですか〜?www」←小声

「魂頂きま〜す」

「……え?ちょ、ちょっとふざけた、だけ…だろ…?」←大声

「菊川、こっちこい」

「…ざまぁ(笑)」

「覚えとけよ〜!!!」

ふ〜席が空いたぜい

え?空け方に問題があるって…?

その問題、俺が解決…

「月影〜とっと席つけ〜」

「あ、は〜い」俺は隣にいる唐島田(からしまだ)(あんまり関わったことない)くんに入学式がどこまで進んだかを聞いてみる。

「入学式どこまですすんだん?」「今生徒会長の話しが終わったところっす!」

あれ?こんな「なんとかっす!」とか言うキャラだったっけか?

「あ、会長の話し終わっちゃったか」

「うっす!」

え?絶対おかしいって唐島田ってこんなキャラだったか?違う違う違う!だってクラスにいる時なんていっつも本読んでて…

俺、まずこいつが喋ってるところをみたことなかったな。

「ごめんよ唐島田くん!」←小声「うっす!なんで謝られてるのかわからないっすけど…うっす!てか月影さん、俺、唐島っす!うっす!」←小声っぽい

田いらなかったぁ!!!

記憶力には自信がある。とか言ったの誰だよぉぉぉ!!…俺だよ!!!「月影さん、泣かなくても〜」

「すまね〜な、ぐすっ、」「う、うっす…ハンカチ、使いますか?うっす」

な、なんて出来た子なんだぁぁぁぁ!!!俺はこんな良い子の名前さえ覚えてなかったのかぁ!

「あ、ありがとよ」

涙を拭いた後鼻水をかむ。

「ジュルルル!」

「あ、あの月影さん…それ俺のハンカチっす…」

「え?鼻水もかんだこのハンカチを俺が洗わずにそのまま返していいって?」

「う、うっす!そうっす!」

…会長の話しが終わったんだよな〜次はなんだ〜…

あ、もう終わりやん。

「ではこれで、第79回入学式を終了します。起立、姿勢を正して、礼」

礼をした後、そのまま司会者っぽいやつが口を開く。

「では一年生から退場してください」

その言葉と共に一年の顧問の先生達が一年生に号令をかける。

……数分してからやっと三年の退場の番がきた。

教室に帰るまで菊川は帰ってこなかった。馬鹿な奴だ。本当に…良い奴だったよ…

「死んでねぇからな!」

こいつ…!?いつの間に後ろに!

「お前、人の心のなか勝手に読むなよな」

「心の中の焦り具合と、喋ってる方の冷静さの差が酷く激しいんだが…」

死ね!カスめ!

「そうか?」

「そうだよ!?今のがいい例だよ!いや、悪い例だよ!」

ごちゃごちゃ五月蝿い川だな。ナ○ル川にでも流されちまえよ。

「なんですか菊川先輩、そうやっていじめるんですか?」

「なにがだy…」

「ガラガラガラ」扉が空いたかと思うとこのクラスの担任こと山下先生が入ってくる。

「……先生こいつg!」

「言わせ、ないからな!」

野郎、読みやがったな!口が塞がれて喋れないぃ!!!

「ン゛ン゛ゼ〜(離せ〜)」

「なに言ってっかわからね〜な〜」

「ン゛ナ゛ゲババ!(ふざけるな!)」

「え〜?」

ふ〜んいい度胸してんな〜相当持ってかれたいらしい……

「ザドヲ゛ダラ゛(さようなら)」「…え?ど、どうゆう意味ですかね〜?」

「………」

「…すいませんした!!!」手を離したと思ったらその場で土下座をする菊川。

「許さねぇからな」

「ズイ゛マ゛ゼン゛〜ンまだ死にたくね〜よ〜」なんか冗談通じてなくね?ガチ泣きし始めちゃったよ!?

「夜宵を…いじめるなぁぁ!!!」「グフッ!!!」

「よう、神子魅(みこみ)

てか、どう見てもいじめられてるのは俺の方じゃないよな……

「夜宵!何故入学式が終わった後私の所に来なかったのだ!」

「え?行った方がよかったの?」

「当たり前だ!お前は私の執事っぽいなにかなのだからな!!!」

そんなのになった覚えはないけどな。「てか、早かったな、生徒会の仕事はどうしたよ」

「ほっぽってきた」

こいつ…

「後で会長に殺されるぞ」「私は死なないし〜」

「あ、そうだな、っじゃ消されるぞ」

「生徒会の仕事に戻りまっす!!!」

「んじゃな〜また後で」

「今日の夜ご飯はうどんで」

「わかった、んじゃ、帰りにエロス寄って帰るなかな〜」

もういないしね。

俺が菊川を無視して席に座るともう一人の不死神がきた。テコテコと歩いて近寄ってくるさまは非常に可愛らしい。

「私…カレーうどんがいい…」

なにか用があると思ったら夜飯の話しかいっ!

「あ、お、おう」

俺は夜飯に妙に食い付いてくる不死神姉妹にちょっと驚きつつ話しを続ける。

「んじゃ八宵は……」

ん〜やっぱり自分の名前呼んでるみたいで変な感じがする。

「……?私は?」

「あ、八宵は野菜買ってきてもらっていいか?今日は神子魅が生徒会の仕事あって遅くなるみたいだからさ」

「お姉ちゃんのことなら知ってる…」

「あ、そうなの…」

「野菜はいつもの八百屋さんでいいの?」

声量は少ないがとても透き通るような声をしている八宵……聴力が上がってる気がする……

そんなような声である。

「そうそう、いつもの八百屋でおk」

「…一緒に行こう」

「え?いや、俺先帰って飯の支度して…」

「…一緒に…行こう…?」はい可愛い!はい反則!

もうね…

「一緒に行きましょう!」…はっ!?ま、負けたぁ!可愛過ぎるんだよ!ざけんなよ!馬鹿野郎この野郎こんちくしょうどちくしょうあいかわしょう!

「なんであいかわしょう?」

気付けば菊川が立ち上がって俺の前の席に座り、俺の心の中を読んできていた。

「勝手に人の心を読むんじゃねぇ!!!」

右パンチ炸裂

「ふっ、甘甘だごぉえ!」

何故か倒れこむ菊川。

「な、なに!?今完璧に右パンチは避けたはずだ!」

「ふっ、お前はいつから俺が右パンチを繰り出していたと錯覚していたんだ?」ドヤァ

「なっ!?ば、馬鹿な!嘘だ!はったりだ!お前は俺を混乱させて仲間割れでもさせる気なんだな!ハハハハハ!!!!そうはいかないぜぇ!」

「…ふっ、愚かな…」

「…なに、やってるの?」

やっと八宵が突っ込んでくれた。このまま行ったら帰りまで続きそうで心配だったよ。

「なにやってるんだ菊川」

「…え?今の俺のせいになるの?w」

「…菊川さん…なんか、可哀想…」

「なんかおかしくない!?なんで二人して俺が犯人みたいな目でみてくるわけ!?」

「いや、そんないやらしい目でなんて見てないよ、な、八宵」チラッチラッ

「…え?う、うん?」

「な、菊川、お前のことを犯人みたいな目で見てるやつなんていないだろ?」ジトー

「お前のその目だよ!」

「…じ、ジトー」

「八宵ちゃんも乗らなくていいよ!しかも口でジトーとか言ってるから可愛さ5倍だよ!!!」

「…夜宵ちゃん…?」

「漢字違うからな!八宵ちゃんな!」

「…八宵ちゃん…?」

「なににキレたの!?」

「じゃ、後でな八宵」

「うん…」テクテク

…手を振りながらテクテク歩くさまなんて可愛いの上限を突破している。

これで姉貴も可愛いんだから異常性のある姉妹だぜ…

「え?俺の存在でしょ!!!」

「やっと気づいたか」

「そんな前から俺はこうゆう存在だったというのか…!?」

「てか先生いなくなってるんだけど何処行った?」

「これも無視ですか!?なんなんですか!?なにが駄目なんですか!?顔ですか!?」

こ、こいつ…一番触れたくないところを自分でえぐりやがって…

「どんまいb」

「…なにが!?」

あ、黒板に先生らしき人物が書いたっぽい文字があるな。

俺は菊川を無視して黒板の方に目を向ける。

先「楽しそうなところを邪魔したくないので黒板に今日のやることを書いていきたいと思います…」

…なにこの遺言書みたいな…

先「私は屋上で皆が静かになるまで待ってます…5分たっても呼びに来なければお婆ちゃんのところに逝ってきます…」

遺言状だったぁぁぁぁ!!!!えぇ〜っと先生がきたのが〜…4分ぐらい前だから………1分も残ってないやないかぁぁぁぁい!!!!

「菊川、来い!」

「え?え?なに?」

「いいから付いて来い!」

俺と菊川は走り始める。屋上には本気で走って20秒?いや、15秒程度で行かないと間に合わない!

「なぁ夜宵、屋上行くのは、いいが、鍵、閉まってると思うぞ?」さりげなく心の中を読まれたのは放っておいて。

走りながらなので途切れ途切れに聞こえる。

こいつ、面白い質問しやがる。

「なんの為にお前呼んだと思ってんだよ」ニヤリ

「…はい…?」

俺は屋上まで後十数段程度の場所で止まって菊川の胸ぐらを掴む。「よく聞け菊川!」

「は、はい!?」

いきなりの出来事で動揺を隠せず言葉にでてしまう菊川。

「腰に20%腹に50%で魔力障壁を作れ!残りの30%は……」

俺はそのまま菊川を屋上の扉に投げつける。

「声量にでも使っとけぇぇぇ!!!!!!」

「うわぁぁぁぁ!!!!」

俺は菊川を投げた瞬間クラウチングスタートのポーズを取る。

(煙焔天に漲る火の王の力、ちょっとばかし借りるぜ〜)その言葉と共に俺の膝から下が燃え始める。

そして火に問われる。

「Do you understand?」

(してますしてます、理解なら、ちゃんとしてますよ)

床を勢いよく蹴る。火の力を借りているので速度はその一瞬だけで時速200kは楽々と超している。そのまま菊川に跳んで行く。跳んだ寸前に空中で前回りをして足を菊川に向ける状態になり、そのまま俺は…

「ラ○ダーキィィィィック!!!!!」

「グハァ!?」

ズドォォォォォン!!!

扉が打ち壊れる音が轟音となってその場一体に響渡る。蹴られた方の菊川は綺麗に、そうまるで…星の如く飛んでいった。

「うわ、うわぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

っと30%ととは思えない声量をあげて……

ペース上げた方がいいでしょうか?と言うか自分にG線が無すぎて最近どうしようかと悩んでいる。蒼威でした〜

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