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あたしの好きな人は…

これは、南湖の好きな人からいきなり沙也香の好きな人の話になってしまいました。変な展開で、おかしいですが、ぜひ読んでみてください。

「幸谷…どうしたの?…今、いっちゃったけど」

「…さぁ」

あたしと南湖ちゃんは、幸谷の謎の行動がわからないまま、帰りのバスの中に乗り込んだ。

この学校は、バス通学なのだ。中学校から家がめちゃくちゃ離れているという点もあるだ。

バスのいつもの特等席に2人して陣取り、座る。

流れていく外の景色を目で追いかけながら、あたしと南湖ちゃんの恋バナタイムが始まった!!


「ねぇ、神坂先輩と同じクラスの佐藤先輩、あの人付き合ってる人いるんだってぇ〜」

「マジ!?あたしあの人狙ってたのにぃ」

「えっ、そうだったの?知らなかった」

こうして小さい声でこんな話をするのがけっこう楽しい。でも、他の人に聞こえるかもしれないというところがちょっと…

「えっ、佐藤先輩ってあの…野球でピッチャーやってる先輩だよな?」

ほらほら!やっぱりこういう話を聞きつけて、入ってくるやつがいた―同じクラスの(しん)だ。まぁ、それについのって言ってしまうあたしもダメなんだけどね。

「そうそう!そのピッチャーの、佐藤圭(けい)先輩」

「えっ!お前あの人狙ってたのか?」

「そうだったんだけどね…今の南湖ちゃんの話聞いたでしょ」

「それって、失恋っていうんじゃねぇの?」

「でも、ホントに好きっていうわけでもなかったし。別にいいんだ」

森は、後ろの席から少し身を乗り出した。

「で、沙也香、お前の好きな人は?」

絶対面白がっている。

「いや、いないよ」

「なんだ、つまんね―の」

そう、あたしの好きな人はあんた(森)だから。なんて言えるわけないじゃん。

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