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2022年6月11日 みよたみのりのこのはなだより

 この小説は、作者が「星空文庫」で執筆している『宗教上の理由』シリーズの世界設定を使ったスピンオフです。上記小説を読みたいという方は、星空文庫にて作品名または作者名「儀間ユミヒロ」で検索をお願いします。

 もちろん、この小説単体でも話がわかるようにしておりますので、安心してお読み下さい。

 山奥にあるという設定の、架空の小さな村、このはな村。この村にあるコミュニティFMを舞台に、小学生DJのおしゃべりを文字でお送りする、ちょっと変わった形の小説です。

 架空のラジオ番組の文字起こしという体裁のため、文法や文中記号の使い方が本来のルールとあえて異なった形になっている点をご了承願います。原則として地の文はメインパーソナリティのおしゃべり、カギカッコ内は他の登場人物のおしゃべりです。

また、この小説は言うまでもなくフィクションです。

 こーんしゅーもっ、かれいにっ、へー、んー、しんっ! きゃー恥ずかしい〜。


 み、みなさんこんにちは、みよたみのりです。なんだかんだで先週も番組終わりの方でごちゃごちゃしちゃいまして、あーあと思ってたんですが、そういうのも持ち味だよとか、一生懸命なところがいいんだよとか、たくさんの励ましの言葉をいただきました。ありがとうございます。今日も何かといろいろあるかもしれませんが、どーにかこーにか乗り切っていきます。

 それでは、コノハナサクヤヒメに守られし神の村、このはな村からお送りする、みよたみのりのこのはなだより、始まりまーす!


 みよたみのりのこのはなだより。今日も薬草の栽培から製造販売までを行なっている、健勝堂花苑二号店の付属植物園からお送りします。そして今日も、健勝堂の王さんにお話を伺ってまいります。こんにちは、よろしくお願いします。

「こんにちは、こちらこそよろしくお願いします」

今週は、こちらで栽培している花を色々と紹介してもらえるということですが、

「と、その前に、みのりちゃんの華麗な変身後の姿は紹介しなくていいんですか? なんかとっても恥ずかしそうでしたけど? 番組最初のひとことが」

そ、そりゃ恥ずかしいに決まってますよぉ〜。全身ピンクのキラキラワンピースにいっぱいアクセサリーとか付いてるしー。先週このカッコでお家まで帰ったんですよ? バスに乗って。村の人たちはからかってくるし、観光客の人には珍しそうに見られるし、写真いっぱい撮られて、ちっちゃい子は握手とかハグとかしてくるしー。

「人気者なのはいいことじゃないですかー? それに観光PRになるし。写真だって、撮影はご自由にという条件でその衣装を着られるんですからー。だいいち、へーんしん! した姿を説明しないと聴いてる人に伝わらないですよ? 恥ずかしがってる場合じゃないですよー?」

は、はあい。それでは本日のボクのファッションを紹介します。先週は桜をイメージした衣装でしたが、この衣装は付いてるアクセとかを変えると別のお花風になるんです。それで、今日のボクは、さ、さ、さ……、

「さ、がどうしたんですか? ちゃーんと説明してくださいね?」

え、あ、はい。あの、ボクは、


 サクラソウの妖精さんですっ!


 うわぁー、恥ずかしいー。なんでお洋服の説明なのに、妖精さんだとか言わなきゃダメなの〜?

「それはー、お花の妖精さん、だからでしょ? このはな村はいろんな花が咲き乱れる楽園のような村だから、それをPRするための衣装なんですもの、これ。もちろん、妖精さんアピールは必須ですよ? 設定って大事なんですから」

うう〜、それはわかりますけどぉ。で、ボクが桜からサクラソウに、サクラソウの妖精さんに変身したのは、この植物園でサクラソウが咲き始めたからだということなんですが……。

「はいっ、その通りです。まず、このはな村の花の妖精さんコスチュームは、一着で複数の花の妖精さんに変身することが出来るんです。ベースになるドレスなどはそのままでも、アクセサリーなどを取り換えれば、同じ色の別の花の妖精さんになれます。とってもエコでエシカルですね。そして、先週は桜の木の話が出ましたので桜の妖精をみのりちゃんに務めてもらいました。そして今週はサクラソウ。皆さんはご存知ですか? サクラソウ。桜に似た色や形だからそう名前が付いたと言われていて、埼玉県の花にもなっています。その埼玉県など関東平野では春の花ですが、このはな村のような気温の低い高原では六月にようやく咲くといった感じです。今年は例年より気温の低い日が多いので少々開花が遅れ気味かもしれません」

ですよねー、今年は六月になっても寒い日が多いくらいでしたからねー。でもサクラソウって春に咲く花みたいですけど、このはな村みたく寒くても大丈夫なんですか?

「サクラソウはですね、寒さに強いと言われています。埼玉県などでは二月ごろから芽を出し始めますが、埼玉県の二月って雪は降らないけどすごく寒いですから、その中で芽を出すサクラソウはもともと丈夫な植物だと言えます。花が咲き終わり、夏になると地上は枯れてしまいますが、根は生きているので、また次の年に芽を出してきます」

へえー。とってもたくましいお花なんですね。

「そうですね。では早速、見てみましょう」


 というわけで、サクラソウのコーナーにやって来ましたが、なんか色んな形のお花があります。どれがサクラソウなんですか?

「どれって、全部ですよ」

全部? でも一個一個花の形がばらばらですけど。これでいいんですか?

「いいんです。サクラソウは個体差といって、同じ名前でも花の形がずいぶん変わってくるんです。ですがそれ以外の特徴、例えば葉っぱの形などに違いはあまりありません。この性質を利用して、江戸時代頃から違った形の花同士を掛け合わせて新しい品種を作ることがさかんになり、園芸用の植物として人気がありました。みのりちゃんの今日の衣装に付いてる花びらも、色んな形があるでしょ?」

あ、そうそう、そうなんですー。形も大きさもいろいろだし、ピンク色も薄かったり濃かったりして。それで、スカートの裾には葉っぱが付いてるんですけど、この葉っぱ、ボクん家にある、プリムラってお花に似てるなあって思ったんです。プリムラとサクラソウは仲間なんですか?

「いいところに気がつきましたね。プリムラは西洋の花ですがサクラソウ科なんです。だから葉の形は似ているし、寒さに強いところも似ていますね」

ですですー。ボクも最近お家のお花を色々調べてるんですが、プリムラは冬でもどんどん咲くし、いろんな色がありますね。鉢に植えて冬の間だけ家の中に入れてたんですけど、今は外に出してます。暑さに弱いから東京とかでは夏には枯れるけど、このはな村では夏を越せることが多いって、おかーさんが言ってました。

「お母さんが育ててるんですね。お母さんは、プリムラの掛け合わせはやってるんですか?」

やってるみたいですよ。人工授粉させて、いろんな色の花を作ってるみたいです。どんどん増えてて、ご近所に分けてるみたいです。

「それは良いことですねー。楽しいと思いますよー。サクラソウの仲間はそうやって新しい品種を作る楽しみがあるんです。でももちろん、この植物園で育てているような人の手を加えない原種も魅力がありますね。ここで育てているサクラソウたちはまったく人間が手を掛けずに、毎年自分達で育っています」

うわ、すごいですねー。つまりこれは、野生ってことなんですか?

「その通り、と言いたいところですが、この場合、正確には野生のものを移植したことになるんです」


 あっ、そうなんですか? もともとここにいたわけじゃなくて?

「そうなんです。実はこのサクラソウは、みのりちゃんが今住んでるペンション村が作られたとき、道路工事で無くなりかけたものを別荘地の開発会社から譲ってもらったんです」

 ……え、ええー? ボクん家のすぐそばに育ってたんですかー? ペンション村って昭和から平成の間くらいに出来たんですよね。じゃあそれまではお花畑だったのかな。今はペンションやってるのうちだけだけど。何だっけ、バルブが壊れたとかなんとか。

「それを言うなら、バブルが弾けたんですよ。でもそのバブル景気と言われる時代には日本のあちらこちらで開発が進んで自然が破壊されましたし、それ以前から日本ではたくさんの森や野原などが、ビルや道路などに変わってしまったんです。幸い、このはな村では開発された場所は少なかったですし、規模も小さくて済みました。その上でなるべく自然を残すように工事が進められましたし、植物や動物を移植することも出来るだけ行われてきました。そして、移植された植物の管理は、先祖代々薬を作るための植物を育ててきた技術を見込まれて、私たちに託されたんです」

へー。でもそうやって大事に育ててるということは、貴重な植物なんですね、きっと。

「そうですよ。サクラソウは土が湿っているけど日当たりの良い場所を好むので、河原などによく見られました。ですが川岸をコンクリートで固めたりして自然のままの河原が減るとともに生息地もなくなってきました。それに先程、園芸用としていろんな品種が作られたという話をしましたが、それはつまり自然のままの姿、つまり原種のサクラソウがますます貴重になるということです。そのため野生のサクラソウを無断で取ってきて売るような悪い人も増えていきました。これらの原因により、昔はサクラソウがあちらこちらの川辺に咲いていた埼玉県などでも、絶滅危惧種になっています」


 ぜつめつきぐしゅ? それ大変じゃないですか! あと自然のお花を盗んで売るなんてひどいです!

「その通りです。私もそんなことは許せないと思います。ですから私たち健勝堂では、日本の自然にありながら開発などにより数が減っている草花について、それが薬草かどうかに関わらず保護できるものはしてきました。そうして保護してきたものについては、このように元々あった場所を示してあります」

あっ、本当だ。ふーん、ふむふむ、だいたい群馬と長野が多いけど、福島とか、山梨、奈良もありますね。

「奈良というのは、紀伊半島の山の中のものですね。いくら保護したくても、このはな村の気候に耐えられないといけないので、基本的に暖かいところの植物は育てられません」

ですよねぇ。遠いところの植物はどうやって持ってくるというか、どうやって見つけるのですか?

「保護してほしいという人に、口コミで私たちの試みが伝わる場合がほとんどです。多いのは地主の方が自分の土地に新たな建物をつくるなどする時に何か貴重な植物がいたら買い取ってほしいというもので、実際行ってみると、このはな村では普通にあるような植物だったなんていうことも多いです。それでも、たまに貴重なものがあったりします」

あ、向こうから依頼して来るんですね。だったら宣伝しなくても良くて楽ですね。

「はい、でも上手く行くとは限らないんです。このような野生の植物類は山野草といって、いっときブームになりました。ですが、その時は他人の土地から貴重な植物を持ち出す盗掘という事が多くありましたし、今もところによってはあるようです。もちろんそれが見つかれば罰せられますし、今は普通に花を売っているところでは、そういった山野草は盗掘かもしれないということで扱わなくなっているようですが」

なるほどー、確かに手に入れにくい物は高く売れますよね。

「はい。でもそのように正しくない方法で値段が上がるのは望ましくないですから、私たちは植物から作った薬を売るという本業以外に、希少な植物を育て、種を取って販売する事業を始めています。そのようすを紹介しますので、お店に戻りましょう」

はい。では移動の間にスタジオから曲をお送りします。


 「音楽の途中ですが、スタジオから気象情報です。このはな村の東部に発達した雨雲が観測されています。大雨・突風・雷・ひょうなどに警戒して下さい。すでにこれらの気象現象が起きているところもあります。また雨雲は長時間とどまり続ける可能性があります。命を守る行動がいつでも取れるよう準備をして下さい。このはな村の東部に強い雨雲です。雨・風・雷・ひょうなどに警戒して下さい。気象情報でした」


 はい、マイク戻りました。曲の間に気象情報がありましたが、ボクのいる植物園はまだ晴れてます。あ、でも、東の空が超大きな雲で真っ暗です。なんか高層ビルを真下から見上げてるみたいな入道雲です。村の東部の方はお気をつけ下さい。

 そして今ボクたちは店内に戻ってきました。お客さんもいらっしゃってます。お店の中は健勝堂薬局という薬を売っているところと、健勝堂花苑というお花などを売っているところに分かれています。と言ってもゆかの色が違うだけで壁とかはありません。あと窓は開けっぱなしで風が入るようになってて、換気はバツグンです。王さん、ここのお店の特徴はどんなところですか?

「はい、当店で販売している花々は、すべて自社で育てたものです。私たちがもともと栽培していた薬草の中には、観賞用としても人気のある山野草が多くあります。そこで薬にするため栽培しながらも余ってしまった花を販売することから始まり、各地で保護した、絶滅が危惧される植物も扱っております」

そうなんですねー。でも、お花屋さんにしてはお花が少なくて、種とかが多いなって感じます。切り花もありますけど。

「切り花は、薬になる部分を取り去ったあとの再利用がほとんどです。たとえばこの花はアジサイに似ていますが、アマチャと言って葉からお茶を作るために育てています。そして作られた甘茶はお寺の花祭りなどで飲まれます。葉をとった残りの花、正確には花びらに見えるものはガクなんですが、その部分はこのように格安の値段で販売します」

あー! 甘茶って、アジサイの仲間なんですかー! 甘いのに砂糖は入ってない不思議なお茶ですよねー。

「そうです、つまり糖分が無いわけですから健康食品としても人気があります。他にも季節によって色々な花がありまして、秋になるとキキョウなども出てきます」

キキョウもあるんですか! ボクん家にもキキョウはたくさん育ってますよ。キキョウも薬になるんですね。

「なりますよー? 根がのどの薬として良いと言われています。これも根を利用したあとの花を売る事があります。花がしぼむのは早いですが、見ごたえはあります。また、キキョウについては種の販売もしています。種は長期保存できますので、今も売っていますよ」

えっ、本当ですか? あ、あそこですね、種の売り場。うわー、いろんなお花の種があるー。これだけあると種屋さんみたいですね。

「そうですね。種がとれるものはなるべく種で売ります。そうすれば苗と違って一年中売る事ができますし、種から育てるとその土地の気候に合いやすいんです。その代わり花が咲くまで何年もかかるものもありますが、長い年月をかけて育てるのも楽しみの一つと考えて良いのではないかと思います」

 あっそうか、そういえばうちのキキョウも冬になると枯れるけど、春になると芽が出てきます。あ、種がありました。ちゃんと写真がついています。お星様みたいな形がかわいいですよねー。他にもいろんなお花がありますね。こっちは、かわらな、でしこ?

「言葉を切る場所が違う、ざんねーん。正解はカワラ、ナデシコです。河原によく見かけるナデシコということでそう呼ばれますが、川沿いの土手など日当たりの良い場所を好みます。この花も自然の中では少なくなってきました」

へえー、ボクの知ってるナデシコとは形がずいぶん違うんですね。野生のはこんな感じなんですか?

「そうなんです。品種改良などをしない野生のままで栽培しています。この原種を好んで育てる愛好家の方も多いのですが、一部の悪質な人たちが自然の中から盗み出したりしたこともあって野生の山野草はどんどん減ってきています。これはキキョウも同じです。だからこそ健勝堂では自分たちの土地で育てた植物の種にこだわっているんです。みのりちゃん、種の入った袋の裏をどれでもいいから見てもらっていいですか?」

はい。えーと、あっ、サクラソウがある。えっと、この種は、平成元年四月、埼玉県で橋の架け替え工事に伴い消失しかけた群落を山野草愛好家だった施工会社の社長が保護したものです、と。こんなこともあるんですか?

「んー、たまにあります。この社長さんは山野草が大好きな方で、ご自宅にも多くの山野草を育てていらっしゃるのですが、担当した工事現場にサクラソウの群落があることに気づき、橋の土台を作る際に掘り出した土と一緒に救出したのです。幸いこの時は土台の場所にそれらの草木があったので、穴を掘った際の土と一緒に持ち帰れたのですが、少しでもずれた場所なら盗掘と同じになってしまいます。実際、道路の拡張工事で貴重な植物群が森の中にあるのを見つけたのですが、工事予定の箇所からギリギリ外れていたため手が出せなかったこともあって、行政に保護する必要があると山野草の愛好会や自然保護団体とともに主張したのですが、その許可は下りず、結局道路が拡幅されてから目立つ場所にさらされた植物はあっという間に盗まれたこともあったそうです」

ええー! ひどい話! せっかく工事会社の社長さんが保護しようと言ったのに!

「公共の土地だから仕方ない面もあります。盗掘されることが分かりきっているならその社長さんが確保してしまえば良いこととも思えますが、工事の範囲外ならば、国や県などの土地から物を奪うのと同じことになります。ですが幸いにも、私たちの試みに共感した方は他にもいらして、私有地が開発される際に地主に交渉するなどして貴重な植物を残した例もあります。この話で大事なのは、その植物があった場所と、この植物園に来た経緯をちゃんと示すということです。食品ではトレーサビリティという、原産地を追いかけて知る事が出来る仕組みが確立していますが、これと同じことを植物の販売でも行いたいのです。そして、出どころをはっきりさせることで乱獲や盗掘が抑えられることを期待しています。まだこの試みは小さなものですが、安定供給により適正な価格になることと一緒に、この流れが広がっていくことを望んでいます」

ありがとうございました。とっても共感できるお話でした!


 みよたみのりのこのはなだより。今週も健勝堂花苑からお送りしました。王さんたち健勝堂の皆さんは、野生の植物はそのまま育った場所で子孫繁栄するのが一番良い、でも仕方なく開発の犠牲になることもあるし、救えるときは救う、そして薬草を育ててきた技術を活かしてそれらを自然なかたちで増やし、その植物が元いた場所を示したうえで種から育てる楽しみを普及させたい、そういった強い思いを持っているということです。ボクたちも自然の豊かなこのはな村で、植物を大事にしていきたいと思います。

 健勝堂花苑二号店は、このはな村の地図で見るとだいたい真ん中あたりで、村道一号線沿いにあります。村営バスの停留所番号三八番降りてすぐ目の前です。花の種などのほか、和漢の生薬や健康食品も販売しています。花と健康に興味のある方はぜひ一度お越し下さいませ。

 さて、村の東部は大雨みたいで、ボクのうちも村の東の方なのでザーザー降りみたいです。バスはまだ動いてるみたいですけど、バス停からお家までで濡れちゃうなあ……、って思うでしょ? ラジオをお聴きの皆さんは。でも、

 あまーい! このはな村は急に大雨の降る事がとっても多いので、ボクたちは必ずレインコートを持ってきてるんです。今日も、スタジオでこのサクラソウの妖精さんの衣装と一緒にレインコートを入れてもらってるし、ブーツは元々レインだし。

 って、えええっ?

 透明のレインコート?

 しかも無色透明と透明ピンクとの組み合わせで、なかなかアクセとか全部見えちゃう〜! ホントは今日こそ上からレインコート着て、妖精さんのお洋服隠してくれると思ってたのに〜。

 あーもー時間帯無い!それでは皆さん、また来週よろしくお願いします!

 植物の話はついつい熱くなりがちで、熱さのあまり更新が遅れてしまい、申し訳ありません。

 埼玉に生まれ育った者として県の花を育てたい、できたら原種がいい。で、サクラソウをはじめ多くの山野草は原種の苗がネット販売されているのですが、採取地を明記しているお店は少ないんです。もちろん産地を明記すると、そこから盗む人がいるからというのもあるかと思いますが、合法的に採取したという証明みたいなものはあって欲しいですね。今はカタギの花屋は怪しい出所の商品は扱わない、自分たちの土地で増やして売っていると、そのサクラソウを買ったお店の人は言っていました。しかしお店を通さずにネットオークションなどに紛れ込んでいる可能性はあるし、山野草の盗掘は問題になっているようです。

 もちろん気候や生態系の変化によってシカなどの食害が増えたりもしているようですし、開発による植物群落の破壊などもまだまだあるそうです。ですが、まずは身近なところから、もし自宅に植物があるならばそれはどこから来て、どのように育っているのかは知っておきたいものです。

 山野草の栽培を種からはじめる方法については『タネから育てる山野草』(東京山草会編・農文協)という本に詳しく載っています。また山梨県にある「萌木の村」という施設では敷地内で採取した植物の種を販売していますので、興味のある方は調べてみると良いと思います。

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