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初めての魔法②

【——————ター!———スター!マスター!】


 声が聞こえる。ここはどこだ?俺死んだのか?


「どうせ死ぬんだったら。」


 あいつらを殺してからがよかったな。


【何言ってるんですかマスター!】


「はっ!」


 意識が覚醒する。


 そうだ。俺は確か魔力感知の練習をしてて.....。


【すいませんでしたマスター!急な魔力覚醒は体が耐えきれないことを知っていたにもかかわらずマスターを危険な目に遭わせてしまい......。この罪は償っても償いきれません!】


「いやいやいや、別にいいって。」


 自分がやりたくてやったことだし。


【本当にすいませんでした......。ですが魔力への覚醒は成功しましたよ!】


 成功?でも途中で意識を失った気が......。


「あ、確かに魔力がはっきり見える.....。」


 例えるなら、霧に包まれていたのが晴れた感じ?


【ステータスを確認して見てください。】


「分かった。」


 俺はコアに言われた通りにステータスを確認する。


「おっ、スキルが増えてる。」


 よく見ると称号も手に入れてる。


『魔力感知』

レベルが高くなるほど魔力感知に強い補正がかかる。


『超集中』

レベルが高くなるほど集中に強い補正がかかる。


『魔の鬼才』

世にも珍しいほどの魔の才能が認められたことで与えられた称号。魔に対する才能に補正大。


「え、超便利じゃん。」


 なるほど。これのおかげではっきりと魔力が見えるのか。


「でも自分中心に半径一メートルくらいまでしか感知できないな。」


 俺に近いところほどはっきりとした魔力が見える。


【それだけでも凄いことなんですよ!普通はっきりとした魔力感知には少なくとも1ヶ月はかかるんです!】


 へ〜。まあそれ相応の痛みはあったけどな。


「流石に脳を焼かれるような痛みは経験してなかったからな〜。」


【いや、普通ありませんよ。というか普通の人間だったら痛みに耐えきれずに死んでしまう気がします。よくマスターは平気でしたね。】


 平気じゃないけどね?結構痛かったよ。


「そうだ、折角魔力を感知できるようになったんだから魔法の使い方教えてよ!」


【そんなすぐ使えるものじゃないんですけど......。まあマスターならすぐに習得できそうですね。】


 ふっふっふ。


「それほどでも〜、あるかもね!」


【........では魔力操作から覚えましょう。】


「は〜い!」


【......。(疲れていると思ったので少しずつ抑えながら教えようと思っていましたが、遠慮しないでしばくことにしましょう。)】


 もうそろそろ魔法が使えるって思うとめっちゃワクワクするな。


【まずエネルギーコアに集中して魔力を感知してください。】


「もう感知してるけど?」


【もっと集中して、です。】


 むっ、もっとか。


「ふぅ〜〜。」


 こんな感じかな?


【次にそれらの魔力に動けと命じてください。】


「..........は?」


 いやいやいや、急に難易度が跳ね上がったんだけど!?なに、命令って。どうやんの!?


「ぜんっぜんわかんないんだけど。」


【う〜ん。マスターならできると思ってたんですけど、期待はずれでしたかね〜。】


 ムカッ。


「できるし〜。簡単だし〜。一瞬で出来るわそんなん。」


【ですよね〜。マスターですもんね〜。】


 動け〜、動け〜、動け〜。


「動いたっ!」


《エクストラスキル『魔力操作』を獲得しました。『魔力感知』と統合され、エクストラスキル『魔技錬磨』を獲得しました。》


 え、なんか一気にスキルが変わったんだけど。


『魔技錬磨』

レベルが高くなるほど魔に関する技術に強い補正がかかる。


「.....え、『魔力操作』の詳細見れなかったんだけど。」


 手に入れたと思ったら変わっちゃったんだけど!


【まあまあ。そんなこともありますよ。流石マスターです。こんなに早く魔力操作を身につけるなんて。】


 ふっ。どやぁ。


「そしたらどうするの?」


【後は簡単です。魔力を足に集めてみてください。】


 ぐぬぬぬぬ。動け〜!


「ふぅ。出来た。」


【では魔法を発動させましょう。魔法はイメージが大切です。足を強化するというイメージをもって詠唱をしましょう。詠唱は覚えていますか?】


「もちのろん。」


 どれだけDBOやってきたと思ってるんだ。


「我が魔の力よ双脚に纏え。『脚力強化(エンハンスフット)』!」


 ゲームでは気にしなかったけどいざ現実で魔法を使うとなると詠唱って恥ずいな。


【(まあ詠唱はイメージを固めるためなので別にいらないんですけどね。)】


「ん?なんか言った?」


【いえ、なにも。】


「そんなことより、魔法だあぁぁぁぁぁぁ!!」


 まさか現実で魔法を使う日が来るとは.....。感動だ。


【そんな泣き叫ばなくても.....。で、初めて魔法はどうですか?】


「最高。」


 ほんとに足が強化されてる。


「走ってみよっと。」


 俺は狭い部屋を走り回る。


「お〜!速くなってる!」


 まだレベルが低いので目に見えてわかる変化ではないが、それでもちゃんと強化されている。


「せっかくだからもっと遊....特訓するか!」


 他にも使いたい強化魔法があるからな!


【魔法を使いすぎると魔力が無くなって気絶するので程々にしてくださいね!】


 コアが何か言っていた気がしたが、初めての魔法で興奮していた俺の耳には届かなかった。

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